表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
凄い勇者だった俺が美少女勇者をプロデュースした件  作者: 穂麦
第2部×第1章 凄い勇者は和の楽園を求める
149/207

俺はトンネルを掘り終わった 『文句は上司に言ってくれ』

気付いたら、7000文字を超えていました。

 トンネル掘りは、2ヶ月をかけて終了させた。

 しかし、予定ではあと2ヶ所ほどトンネルを掘る予定だ。

 このことを考えると、作業が終了したとは言えないかもしれない。


 なぜ、トンネルを複数掘るのかっているとだな──

 1つ目の理由は、トンネルが崩れた場合の対処。

 2つ目の理由は、周辺の貴族に弱みを見せないため。


 周辺の貴族に弱みを見せないって言うのは、トンネルが一ヶ所の貴族領からしか伸びていない場合、不当に高額な通行税がかけられることがある。


 しかし、複数のトンネルがあれば、通行税が安い他のトンネルを使えば良いだけの話になるからだ。


 と、ケット・シーの長老ミハエルが言っていた。


 で、トンネルが1つ作り終わったあと、大きな宿泊場所を作った。

 簡易的な結界を張ってはあるが、いずれは本格的な結界を張りたい。

 モンスターが襲撃してきたら、たまった物ではないからな。


 なぜ、大きな宿泊施設を最初に作ったのかというと、冒険者やらを集めるためだ。

 それに大きなイベントが、もうじきある。

 このため、大きな宿泊施設が必要だった。


 イベントというのは、勇者ギルド(仮運営中)主催のモンスター掃討作戦だ。


 勇者ギルドからは──

 登録している勇者とそのパーティー。

 勇者をサポートする予定のサポーター。

 アルバイト。


 我らがロザート国からは──

 国に所属する勇者。

 兵士。


 冒険者ギルドからは──

 もちろん冒険者。


 魔法ギルドからは──

 もちろん魔法使い。


 騎士学校からも生徒が参加する。


 もちろん、食事の支度や怪我の手当てなどの裏方としてだ。

 さすがに、生徒を前線に立たせるわけにはいかないからな。


 これだけの人数が集まっていれば”喰らう者”も即殺だ。

 そのため、騎士学校から出るのは、勇者候補生が中心になっている。


 結界の外に出ると、喰らうものに襲われたりするから、勇者候補生は外に出させてはもらえない。

 このことを考えると、今回の行軍は彼らにとって、貴重な経験になることだろう。


 ある意味、物騒な社会見学とも言えるかもしれない。


 さて、今回のイベントは、勇者ギルドが主催というのは、先に述べたとおりだ。

 勇者ギルドとしては、戦力を集める以外にも、資金集めなどの仕組みが機能するのかを、今回は試すつもりでいる。


 領土開発の金を集めたり、宣伝のために吟遊詩人なんかも呼び込んでいる。

 もちろん、領土開拓後を考えて、商人や住民なんかが集まるように、手を回してもいるんだ。


 付け加えるのなら、新聞の号外的な物を試験的に発行するらしい。


 これまで、具体的な活動が見えなかった勇者ギルド。それが、ようやく目に見える活動を、開始したともいえるな。


 ちなみに、本格的な勇者ギルドの運営は、男のロマンである天空城ラジ・アーシカが完成してからになる。


 あの城はインパクトがあるからな。

 多くの者が、そのロマンを感じてくれることだろう。


 *


 ~宿泊場所にて~


 今回の行軍にだが、俺たちのメンバーも来ている。


 イリアは騎士学校の生徒として、裏方を行う。

 ラゼル、コーネリア、セレグは、勇者ギルドのバイトとして裏方を行う。


 もちろん、ガリウスとシルヴィアも勇者ギルド関係者として参加する。


 さて、俺は今、宿泊施設に設けられた酒場にいる。

 と、言っても特別な事情があるわけではなく、ただの散歩でココに来た。


 あまりにも暇だったので、シルヴィアを観察している。


 シルヴィアは、カウンターの椅子に座っている。

 ヤツは、声をかけてきた6人目の男が玉砕させた。


 俺に対しては、狂暴性を見せるシルヴィア。だが、外っ面はいいから言いよる男が絶えない。


 あまりにも鮮やかに切り捨てるため、その様子を見ていた女性が、憧れの目を向け始めてすらいる。


 カウンターでグラスに入った酒を飲むシルヴィア。

 その容姿も相まって、その仕草の一つ一つが美しいと感じるだろう──初めてシルヴィアを見たヤツならな。


 実際のところは、クールな澄まし顔をしているのだが、あの顔は居心地が悪く、テンパリ始めている時の顔だ。


 現に、俺の方をチラチラ見て助けを求めている。


『お母さん』


 と、普段ならフザけるのだが、今の俺は悪目立ちする仮面+黒ローブ姿だ。

 それに、勇者ギルドの看板も背負っているので、フザけるわけにはいかない。


(お子様な俺には、何をすれば良いのかなんて分かるハズもない)


 と、心の中で、自己完結してこの場を去ろうと席を立った。


「少し外に出ない?」


 捕まってしまった。

 誰にって? もちろん凶悪エルフシルヴィアにだ。


 コイツ、俺が椅子から立ち上がったのを確認して、声をかけてきやがった。


「……そうしよう」


 俺には、この場に残るという選択肢はすでになかった。

 なぜなら、シルヴィアに玉砕した男たちが、こちらを見ているからだ。


 さらに、シルヴィアに憧れのまなざしを向けていた女性たちも、俺の方を見ている。


 他の100人ほどからも──。


 今の俺は、顔を隠している。

 だが、身長から子どもだと予想がつくハズだ。


 ヤツらに、子どもへの優しさはないのだろうか?


「助かったわ」

「勘弁してくれ」


 逃げるように、酒場から出た俺たちは、外の風に当たりながら話をしている。


 開拓したばかりのこの土地は静かな物だ。

 周辺を見回しても、いくつかの宿泊場所と、兵士たちが泊まるためのテント程度しかない。


 こんな夜に外を出歩くのは、巡回の兵士ぐらいだろう。


「それにしても……」

「うん?」

「あなたが、こんなに目立つことをするとは思わなかったわ」

「和の楽園が俺を呼んでいるんだ」

「…………そう」


 なにかを言いたげな視線を向けているが無視だ。


 シルヴィアよ。お前には分かるまい。

 目立つことを避けてきた俺が、珍しく派手に動いた。それだけ、和の楽園を求めていたということであり、一種の禁断症状とも言える。


 この禁断症状は、すでに後戻りが出来ない所まできているんだ。


 だが、和の楽園を手にすれば、きっとこの禁断症状に、悩まされることもなくなるはず。


 楽園を手に入れたら、和に埋もれよう。和と共にしばらく過ごそう。和の伝統を広めよう。同じ中毒者を量産しよう。


「今回ぐらい目立つ行動をしていたら、もっと勇者ギルドの話も進んでいたんじゃない?」

「それ以前に、勇者を量産することになっていたかもな」

「相変わらず、アナタは自重っていう言葉を知らないものね」

「その言葉は、ガリウスに言ってくれ」


 目立つ行動をとれば、もっと多くの勇者候補を集められただろうがな。

 そして勇者100人で、魔王をなぶり殺すという状況なんかが──。


(あれ? それって、勇者を集めたヤバイ組織なんじゃないのか)


 考えてみれば、勇者を集めれば、強大な戦力を有した組織になるんだ。

 下手をすれば、国を敵に回しかねなかったのでは──。


 意外な事実に気付き、冷や汗が流れた。


(勇者ギルドも同じ危険性が……)


 続いて俺の怠け者な脳が辿り着いたのは、勇者ギルドに関する危険性だった。

 だが、いざとなったら、ケット・シーが金と黒い権力で何とかしてくれるだろう。


 そう言うことにしておこう。


「ガリウスじゃないか?」

「張り切っているわね」


 俺とシルヴィアが歩いていると、月明かりの下で拳の訓練をするガリウスがいた。

 彼のおかげで、考えが至った恐ろしい事実から、思考を逸らすことができた。

 

「張り切りすぎて、心配なほどにな」

「勇者ギルドの宣伝にはなるんじゃない?」

「そうなんだがな……アイツは、手加減というものを知らんからな」

「問題はないと思うけど。悪くても他の人たちの仕事が無くなる程度よ……きっと」


 シルヴィアが口にした”きっと”。

 それは風にかき消されるほど弱々しく、彼女の想いの弱さを感じざるえない物だった。


 ガリウスを見ていると思い出す。

 彼にモンスター討伐に参加しないのか、話を持っていった時のことを。


 話を持っていくと──


『くっくっく、久しぶりに血がたぎるわい』


 などと、ヤル気を見せていた。

 そのとき、背に邪悪な闘気が見えた気もしたが、まあいいたろう。


 問題は、未だにコイツは自重というものを覚えてくれないことだ。

 こと、戦闘に関しては、リアルチートすぎて、心強いんだがヤリ過ぎるから恐ろしい。


 しかも、思考が戦闘民族そのものだ。


 今回おこなわれる行軍に関する話し合いの時も、戦闘民族ぶりを見せた。


 国から派遣された行軍の指揮を行う兵士長。

 彼が、強力なモンスターが目撃されたことを会議で伝えたんだ。


 そのことに、他の参加者にどよめきが上がった。

 だが、ガリウスの言葉で場が静まり返ることになる。


 ガリウスは、ただ一言”それは楽しみだ”と、言っただけなんだ。


 たった一言だった。


 だがヤツの雰囲気というか狂気に呑まれ、口を開くけるヤツは誰もいなくなった。


 話し合いが終わったあとも、その時の影響は残った。

 何人かの兵士が、未だにガリウスと微妙な距離に離れた場所を歩くようになったんだ。

 

 あれから、ガリウスから微妙に離れて歩く兵士が増えた。

 一部のガリウスと話しているへしは、震えるチワワのように見えるのだが──気のせいではないだろう。


「あなたは、その格好でがんばるのよね」

「その予定だ」


 俺は、白い仮面+黒いローブという服装。

 勇者ギルドから派遣されたという設定で、今回の行軍に参加する。

 服装は趣味ではなく、俺が何者か分からなくするためのものだ。

 決して、厨二病的な発想によるものではない。

 

「がんばりなさい」


 初めてシルヴィアに、優しい言葉をかけられた気がする。

 俺の肩を叩く彼女の目には、慈愛が満ちていた。


 慈愛に満ちた目。

 それを、生温かい目ともいう。


 その事は、頭から追い出すことにした。

 

 *


 シルヴィアに優しい言葉をかけられた後のことだ。

 彼女と別れて、俺は部屋へ戻ろうと廊下を歩いていた。


 廊下を歩いていると、チラチラ不審人物を見るような目で──実際、どう見ても不審人物にしか見えない姿なのだが。


 彼らの視線が気になって仕方がない。

 まあ、ほとんどは不審者に警戒しているだけなので、無視して良いレベルの視線といえるだろう。


 だが、注意せざるえない視線もある。

 それは、悪意が込められた視線。

 

 勇者ギルドは新興の組織だ。しかも俺は身長が低く見た目が子ども。

 このため、普段から俺を侮っているヤツが多い。


 例えば──


『小さいな』

『あの程度のヤツを派遣するとは……程度が知れている』

『違いない』


 陰口を言われようが、行軍が始まれば、実力でヤツらを黙らせる自信はある。

 むしろ、今は侮られていた方が良い。なにせ侮っていた相手が、実は強かったというシチュエーションは印象に残るからな。


 だが、直接来られた場合は厄介だ。

 対応を間違えれば、大きなトラブルに発展しかねない。

 そうなれば、勇者ギルドの印象が悪くなるからな。


 と、考えて兵士と関わらないようにしていたのだが、面倒なヤツというのは、ドコにでもいるものだ。


 廊下を歩いていると、後ろから声をかけられた。


「お前、勇者ギルドとかいう所から来たそうだな」

「ああ」


 声をかけてきたのは、3人組の男だった。

 鎧は来ていないが、腰には剣をぶら下げている。物騒な世の中だから、剣を持ち歩くのは当たり前と言えば当たり前だ。だが、チンピラ風のヤツが持つと、脅しの道具にしか見えない。


「ずいぶん小せぇじゃねえか」

「…………」

「お前、お偉いさんのガキか何かか?」

「…………」

「チッ、なんか言ったらどうだ」

「…………」


 なんか怒鳴っている。

 面倒だな。きっと、なにを言っても話は聞かないタイプだろう。

 下手に話を終わらせたら、部屋に突撃して来そうだ。


「イラつくガキだ。よく聞け、俺らはガキの子守なんてゴメンだ。俺らの邪魔をする前に帰るんだな!」


 リーダー格の男が怒鳴ると、他の2人がニヤつく顔をいっそう歪めた。

 どうやら彼らは、熟練された技で俺に嫌がらせをしているようだ。

 明らかに、嫌がらせをすることに慣れている。

 

「仕事が終わったら帰るさ」

「今すぐ帰れっつってんだよ!」


 どう考えても、学校にいる不良学生のセリフだった。

 バカと評判の俺よりも程度が低いのではないか──少しだけ優越感。


「文句は上司に言ってくれ」


 優越感に浸るなんて、久しぶりだな。

 良い気分のまま、帰ろうと彼らに背を向けた。


 良い気分にさせてくれた君たちのことは忘れない。

 部屋のドアを開けるまでは──。


「話は終わってねぇ!」


 やはり、そのまま帰らせてはくれなかったか。

 1人が俺の肩を掴もうと手を伸ばしてきた。が、振り返った俺は、その腕を掴み関節を極める。


 ほら、アレだ。ドラマなんかで、殴りかかってきたヤツの腕を捻るアレだ。


「っつ」

「契約に文句があるのなら、上司に文句を言うんだな」


 腕に入れる力を強めると、苦痛による顔の歪みがいっそう酷くなる。

 俺の腕を引きはがそうと足掻く男の顔は、すでに真っ赤になっていた。


 チート付きの腕力だ。簡単には剥がせないだろう。

 だが安心しろ。手加減をしているから、腕を握りつぶすようなことはない──多分。


「てめえっ」

「自分からからんできて、反撃されたのに逆上して剣を抜くのか?」

「チビがっ! いきがってんじゃねえ!」


 逆上した2人は、腰の剣に手を伸ばしている。

 単純すぎる2人の行動に、国の治安が心配になるのだが。


 とりあえず、手元にある肉の盾でも使って、脅ししてやろうか。

 それとも、肉をぶつけて牽制をしようか。

 

 などと、嫌がらせ方法を考えていると、怒鳴り声が響いた。


「なにをしている!」


 怒鳴り声と共に走ってくる、豊かなひげを生やした厳ついおっさ──お兄さん。彼は今回の行軍で、俺と一緒に動く部隊の隊長だ。


「話を聞かせろ!」

「この3人は、契約内容に文句があるらしくてな。話し合っていただけだ」

「!」


 隊長は、兵士達を睨みつけた。

 すると3人は体をわずかに震わせたあと、顔を青褪めさせる。


「お前らには、後で話を聞かせてもらう」

「っ」

「返事をしろ!」

「はいっ!」


 目の前の様子を見る限り、3人は隊長の部下みたいだが。

 まさか、この3人組も俺と一緒に行動するのでは?


(足を引っ張られる未来しか思い浮かばないぞ)


 背後から襲いかかってくることはないだろうが、勝手な行動はしそうだ。


うちの馬鹿どもが、粗相をしたようだな」

「よくあることだ」

「そうか……」


 一言そういうと、彼は俺の足元に目を向けた。

 わずかな沈黙が流れたあと、溜息を1つ吐き──


「その手を離してやってくれんか」

「手? …………っ」


 すっかり忘れていた。

 先程まで俺の手を外そうとあがいていた兵士。彼の顔色は、赤から青に変わっている。


(必死に俺の手を外そうとしたんだな)


 これ以上、腕を掴み続けると大参事になりかねない。


「これでいいか」


 腕を開放してやった。

 だが、深いトラウマを残したようだ。床に座り込んだまま、手足をバタつかせた男は、仲間の後ろに隠れてしまった。


 肉体的には無事だったが、心は手遅れだったかもしれない。


「………………」


 隊長は、隠れた男の姿を、何ともいえぬ顔で見ている。

 なんか、隊長が哀れに思えてきた。こんな部下を持ったら毎日怒鳴り続けなければならないだろう。


「大変だな」

「ああ」


 俺たちは、何かを分かりあえた気がする。

 まさか10歳の身で、部下に悩まされる上司の苦悩を理解するとはな。

 前世では、部下を悩ませる上司だったのだが。


「用が済んだのなら、行かせてもらうぞ……と、言いたい所だが、俺の言い分を伝えさせてもらう」

「ああ」


 この3人組なら、自分たちに都合がいいように何かを言いかねない。

 何も言わずに立ち去るわけにもいかなず、コチラの主張を伝えておいた。


「コイツらが絡んできて、去ろうとした俺をコイツがムリヤリ引き留めようとした……と、いうわけだが、事情聴取は必要か?」

「いや、この者たちの行いは、たびたび問題になっていたからな。」

「……」


 隊長からは、先程の怒気を感じられない。まあ、先程から情けない姿ばかりを、部下が見せているんだ。

 怒るよりも、泣きたい気持ちが強いだろう。


「部下を傷つけられた以上、こちらから謝るわけにはいかない」

「構わない。だが、そちらが上に今回のことを話さないのならありがたい。コチラも上に話すのは面倒だからな」

「いいだろう。今回は部下とそちらで何かあったようだが、俺は何も知らなければ、調べる必要もないと判断しておく」

「それでいい……ただ」

「?」


 とりあえず、今回の件はうやむやになった。

 向こうから手を出してきたのだから納得はしていない。しかし、今後を考えるのなら、勇者ギルドの評判を落としたくはない。


 この辺りが落とし所だろうが、これだけは言っておかねばならない。


「部下のマナー研修は、早めの実施をオススメする」

「そうさせてもらう」


 このとき、過ぎ去った嵐が頭上に戻ってきた3人組は、涙目になっていた。


 などという出来事を、これまで何度か経験した。

 兵士だけでなく、冒険者ともイザコザが何度か起きている。


 勇者ギルドは、新興の団体ということもあり、侮られているんだ。

 根本的な解決方法は、結果を出し続けること以外には無いだろう。


 要は、俺が頑張らなければならないということだ。


 今回の一件で、予想以上に勇者ギルドは軽く見られていると実感した。


 少し前までは、リアルチートガリウスの自重を期待していたのだがな。


 一応、ガリウスも勇者ギルドからの参加だ。

 現状を考えると、自重など必要ないのかもしれない。

 やはり、アイツにも頑張ってもらうとしよう。













 なんか、トンデモない選択ミスをした気もするが──。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ