表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バウンティ・ハンター レイカ  作者: 武者小路団丸


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

47/52

第47話 SUB-PROTOCOL Z

 無人の廊下を抜けた先。

白い照明だけが点く先端で、静かに開かれたエレベーターの扉があった。


誰も呼んでいない。

でも、待っていたように、既に“下行き”が点灯している。


レイカは警戒しながらも、足を止めなかった。

もうこの施設は、“見せたいもの”を隠す気すらなくなっている。

むしろ——見せることで試している。


「……誘ってるつもりね。でも……」


刃にはまだ血は残っていた。

それでも、レイカの手は震えていない。


ステンレスの箱に乗り込むと、扉は無音で閉じられた。


操作盤にはボタンが一つだけ。


↓【SUB-PROTOCOL Z】


押さずとも、数秒後には自動で降下が始まった。






最初は静かだった。

だが、降下が進むにつれて、音が変わった。


ガタリ。

小さな軋み。

機械の継ぎ目が風圧で振動する。

重力が、爪先から耳の奥まで少しずつ変質していく。


カチ、カチ、カチ。


どこかで“録音装置”が作動したような乾いた音が、周期的に鳴っていた。


レイカは動かない。

ただ、天井の点灯が一つずつ消えていくのを見ていた。


一階、二階……

やがて、数字の表示すら消えた。

下がっているのに、階数の概念が消える。


(ここから先は、

 “記録にも残らない場所”ってことか)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ