表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バウンティ・ハンター レイカ  作者: 武者小路団丸


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/51

第40話 その扉の先へ

 照明が落ちたビルの中。

かすかな非常灯だけが、一定間隔で床を照らしている。

まるで誰かが“通ってほしい場所だけ”を選んだように。


レイカは銃を構えたまま、ゆっくりと足を進める。


カツン、カツン……


足音が、あまりにも規則的に響く。

それが、この空間の“想定どおり”の動きなのだと思わせるほどに。


廊下の途中で、壁の一部が──

まるで呼吸するように、ぬるりとスライドした。


現れたのは、仄かな明かりをたたえたガラス通路。

天井と足元が透明で、下階の様子がぼんやりと見える。

その下では、別の強化個体が“静止したまま”何かの命令を待っていた。


レイカは足を止める。


「……わざと“見せてる”のね」


その通路の先、ひとつだけ扉がわずかに開いている。


ほんのわずか。

呼吸の隙間のような、油断を誘う角度。


レイカは近づき、銃ではなく──刀の柄に指をかけた。


「……観察者の導線。その先に、何があるのか……見てやる」


足を進めるたび、

床のLEDが“レイカの歩みに合わせて”淡く点滅していく。


もう、導かれているのか、自分が選んでいるのか、区別がつかない。


だが、レイカの目には一点の揺らぎもなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ