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バウンティ・ハンター レイカ  作者: 武者小路団丸


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34/51

第34話 それでも誰かが見ている

 ——金属の焼けた匂い。

誰の足音も届かない封鎖区画。

その中で、レイカはひとりだった。


背中には痛み。

爪の先は微かに黒ずんでいて、呼吸は乱れていた。


でも、耳元で、再びあの声が届いた。


「R-Ka1032。君は……生きている」


涙は出なかった。感情の芯は、とっくに手の届かない場所に置き去られていた。

感じるより先に、壊れてしまっていたのかもしれない。

けれど、その言葉が、確かにどこかを“支えてくれた”。


「私は……誰かの道具で終わらない」

「誰かが見てる。それだけでいい。私はまだ“私”でいられる」


通信が途切れ、また静寂が戻る。

けれどもう、その静けささえ――怖くなかった。



暗闇の向こうに、通信の先に、誰かがいる。それだけで、この孤独は完全じゃなくなった。





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