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バウンティ・ハンター レイカ  作者: 武者小路団丸


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29/51

第29話 記録開始

床に沈んだモンスターの肉塊から、粘液がゆっくりと滴っていた。


沈黙。


その時、壁の一角が低く唸る。


カチリ。


金属の壁面に溶け込んでいたパネルが、ゆっくりと回転し、

内部から黒い単眼のようなレンズがにゅうっとせり出してきた。


レイカが振り返るより先に、

それは彼女の顔をまっすぐ、正確にとらえていた。


シャッ。


小さな光が瞬く。

ファインダーの中で、レイカの瞳が映し出されている。


“カメラ”ではない。

これは“記録装置”であり、“観察装置”。


まるで「どう壊れていくのか」を確認するために、そこにある。


端末の横に、冷たいフォントが点滅する。


被験体:R-Ka1032

戦闘記録:取得完了

状態観測:進行中


レンズには、感情がなかった。

むしろ、感情という概念そのものが存在しなかった。

ただ光を吸い込む、機械の目。


レイカがそれを見返す。

呼吸が、少しだけ乱れた。

そして、呟く。


「やっぱり……見てるのね」


その瞬間、レンズの中心に小さな赤が灯る。


新たな記録が、今、始まった。


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