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あるセカイにて

 その世界では、セカイが危機に瀕するとそれを救うための特別な能力を持った子どもが生まれる。

 魔法でもない不思議の力を人々は神が我々にもたらした叡知「ダート」と呼び、ダートを持つ子どもを大切に育てた。

 現在、セカイには二人のダートが存在する。どのような危機が迫っているのかも幸いなことにわかっていた。

 魔王ノワールによる侵略。このセカイ、セフィロートにおける一大都市マルクトを滅ぼしたことを皮切りに始まったセフィロート破滅への輪舞曲。闇の女神の旗印を掲げたノワールは魔物や魔族を募って魔王軍を作り上げた。

 勿論、人間も黙ってはいない。ダートがもたらされているのだから。

 ダートを持つ子どもは軍事都市ゲブラーで魔王軍に対抗すべく、鍛練を行っていた。

 今回のダートは炎を自在に操る力と冷気と熱気を自在に操る力だった。

 炎の力を持つ子どもは炎の勇者と呼ばれ、後世に名を残す。温度を操る子どもは記録に何も残らない。

 これから語るのは、二人しか知らない、二人の葛藤と愛憎と怨嗟と……その他数えきれないほどの感情にまみれ、戦いの最中消えていった灯火の物語である。

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