魔導師カーリエ
セシリフィアの魔法によって、ルリの内側に眠っている力を取り出して武器として形が現れてルリの手に収まった
ルリはその自分の手の中にある己の武器を見ると
「……筆?」
ルリは武器というよりも道具のような物が出てきたので首を傾げていると
リアがルリの持っている武器を見てその武器の名前を呼ぶ
「"マジカルブラッシュ"この世界で持っているのは3人しかいないと聞いた事があるんだが……」
「マジカルブラッシュ?」
自分の持っている武器にそのような名前がある事にルリは興味を持つと、試しに筆を適当に振ってみる
「……うーん、何も起きないけどなぁ」
「ただ振ればいいという道具ではなくて、扱いが難しい武器だと聞いた事があります。
でも、ルリの内なる力が具現化した武器になりますのでルリも使える武器の筈ですよ」
セシリフィアに言われるとルリも、もしかしたら出来るのではと思って筆に力を集中しようとすると地下が強く揺れたのでセシリフィアとリアは表情を険しくさせると3人のいる地下の空間からイリュージョンしたかのようにラミアナ平地で目撃した帝国兵士の上司が現れる
「おや、これはこれは……姫に一見しようと移動魔法を使ってここまで来たんだけど
僕はラッキーだ。帝王が欲しがっている竜人と森人までいるなんて……」
「移動魔法できぬようここは特殊な結界を張っていたはず。それを全てすり抜けてきたというわけですか……。
確かに厄介な相手みたいですね」
飄々という帝国兵士の上司が3人に杖を向けていうと、セシリフィアは両手から丸い盾のような物を取り出して魔法陣を作り出す
その魔法陣の中に帝国兵士の上司も入っているがセシリフィアは構わず詠唱を唱える
「魔法陣の内側にいる者達を城の外へと移動させよ……青魔法[ジョイント]」
セシリフィアが唱えればリア達は城の中から城の外へと移動していて、帝国兵士の上司がちょっと驚いた顔をしてセシリフィアを見れば直ぐに笑顔に変わり深々とお辞儀をする
「これはこれは…なんとも素晴らしい。姫のような歳で青魔法を使える事が出来るとは流石天才と呼ばれるだけの事はありますな」
帝国兵士の上司がセシリフィアを褒め称えるとセシリフィアは杖を上司に向けたまま睨みつけて言い放つ
「お世辞などいりません。即刻この国から出て行ってください。ここは、貴方のような方が安易に訪れて良い場所ではありませんよ」
堂々と帰れ宣言をしたセシリフィアにルリもリアもカッコいいと思って見ていれば、帝国兵士の上司は笑顔のまま顔を上げれば指をパチンと鳴らして上司らしかった格好から、サーカスにいるピエロを思わせる格好になれば改めて自己紹介をする
「挨拶が遅れましたね。僕はインティンティブ帝国、帝王の側近魔導師カーリエと申します。帝王は貴女のような美しく聡明な人を連れてくるように命令しました。
姫ともなる貴女が帝王の命令を拒否をした
それがどういう事なのか分かっての態度なのかな?」
丁寧口調からどこか親しみがあるような幼い口調に変わる魔導師カーリエにセシリフィアは尚も変わらず対峙をすると1度だけ目をつぶって考えれば思っている事を呟き始める
「たしかに、帝国よりは力も国も大きくはないかもしれません。
私が力もない王国の姫だったら貴方の言うことを聞いて素直についていったかもしれません……」
呟きながら顔を俯いて杖を下ろそうとして、カーリエは顔をにやけさせて近寄ろうとする。近寄ろうとしたカーリエにセシリフィアはバッと顔を上げて杖を高らかに上げて構える
「ですが……私はミラクルカラー青色の所持者。帝国の貴方達と対等に渡り合える力を持っているという事を教えそして、帝王に伝えなさい。
帝王が欲望に囚われていると国が滅ぼす事になると」
「そんな事にならないよ。だって君も今から僕らの国に来てもらう事になるんだから」
セシリフィアの言葉にカーリエは微笑みながら空間から杖を取り出して3人に構えて光を集中させている
セシリフィアも杖を取り出して光を集中させているとリアがルリにそこから動くなと言った後セシリフィアの肩に手を置いてシャイングローブを取り出す
「リア、ここは私で充分ですからルリの側にいてあげてください」
シャイングローブを取り出したリアにセシリフィアは前を向いたまま言うがリアはそのままシャイングローブを前に出せば力を入れて魔力を高めていきながらセシリフィアに言う
「1人でやるより2人でやった方が良い……それに、いくら姫に力があるからといって男の俺が何もせずに守られているのはカッコ悪いからな」
リアの言葉にセシリフィアは小さく口角を上げた後光を最大限に溜めてリアに言う
「そういうところ……私は好きですよリア」
「…姫に言われると凄く嬉しいな」
2人が微笑み合い言葉を掛け合えば、2人とも魔力を込めた弾丸をカーリエに向かって放つ
その弾丸は青と赤が混ざって紫色の弾丸となってカーリエに襲いかかる
しかし、カーリエはそんな弾丸に恐れるどころか余裕のある表情で杖を前に出せば自分が溜めた魔力を前に向かって放てば黒い空間が現れて2人が放った弾丸を吸い込んでしまう
そして、黒い空間を出したままカーリエは魔法を呟く
「黒魔法[グローリーリフレクション(黒の反射)]」
魔法を呟いたカーリエの出した黒い空間から2人の放った弾丸に黒い炎のような物を纏わせて発射される
そして、その黒い弾丸は2人の所に勢いよくいく。セシリフィアは手を前に出して青い障壁を作り出して衝撃に備える
リアはセシリフィアの作り出した青い障壁の中に入って一緒に衝撃に備える
黒い弾丸は青い障壁に当たると爆発してセシリフィアとリアを爆発による風圧で吹っ飛ばしてしまう
「キャァァッ!!」
「グアァァッ!!」
吹っ飛ばされた2人は左右に飛ばされて身体を地面に叩き落とされるような形になり、2人とも身体に走る痛みの衝撃で動けなくなっていると、その姿を見たルリが叫ぶ
「リア!!セシリ!!」
叫ぶルリにカーリエは黒い空間をしまい、ゆっくりとセシリフィアに向かって近づいていく
セシリフィアは青い障壁を作った魔力消費と地面を身体に叩きつけられた衝撃で気絶してしまっていた
そんな彼女に手を出そうとするとカーリエの手をリアが掴み睨みつける
「姫に……手を出すな」
「あれ〜?あの、衝撃で君も倒れて気絶してなかったの?
頑丈なのか、それとも上手く衝撃を受け流したのか知らないけど君も身体に痛みが走っているんだろ?
そんな君が……」
カーリエがリアの掴まれた手を見て微笑みながら言えば、足をリアに向けて黒い衝撃波を喰らわせていく
「黒魔法[グギャンダルダンス]」
「グアッ!があっ!!グアァァッ!!」
足から出てくる黒い衝撃波をリアは何度もくらい痛みで声をあげカーリエから離れようとするがカーリエはリアに掴まれた己の手を離させないように空いてる手でリアの手を握り何度も魔法を喰らわせていく
「さっすが、竜人だけあるね。普通の人間と違って頑丈に作られていて興味が湧いてくるね……クス」
カーリエが足からの黒い衝撃波を放つのをやめるとリアは立ったまま顔を俯いて息を荒くしてカーリエを尚も睨み続け
リアもカーリエに足を向ければ赤い炎をカーリエに放射するがカーリエは放射した炎を又も黒い空間に入れてリアに向けて黒い炎で放射する
「ぐああぁぁあっ!!!」
黒い炎で包まれたリアは苦しみ身体は火傷を負い地面に身体を伏せる
「あーぁ、さっすがに竜人でもここまでは耐えられなかったかぁ。
案外あっけなかったなぁ〜〜」
カーリエはリアの髪を持ち上げて言えば、「じゃぁ、トドメだ」と言って笑いながら手をかざして黒い衝撃波を浴びせようとするが
カーリエの腕に何かが当たり、カーリエは当てられた腕を見れば己の腕が攻撃されたのを確認すればその攻撃した相手を見る
「あー、君もそうだったっけ?」
「セシリに……リアにこれ以上ひどい事させない!」
続きをお楽しみに!!