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ミラクルカラー物語  作者: 水無月魅美
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カルティルニア王国

カルティルニア王国、ミストクラウドでインティンティブ帝国の次に大きい存在の国土を有し、氷と水に囲まれ更にミストクラウドの中で晴れが多い国でもある。

王国となっているが国民の幸せや繁栄を重んじる国王の政治方針で国民から絶大な人気を誇り国民全員が大体質問すると幸せだと返す国。


リアとルリはそんな国のお城の中庭でミストクラウド1の美女であり、カルティルニアのお姫様セシリフィア・カルティルニアに会っていた。


「この人が……セシリフィア姫」


「はい、カルティルニア国王ゼハーラ3世と王女サフィアナの1人娘、セシリフィアと言います。

貴女がリアと一緒にいるという事は私と一緒ということですか?」


「はい、ルリと言います!」


ルリが目の前にいるセシリフィアを見て自分の名を言えば、セシリフィアはルリが濡れているに気づいて近寄る。目線を合わせて懐からハンカチを取り出せば顔に当てて濡れているところを優しく撫でるように拭いていれば、微笑みながら話す


「あっ……あの…」


「寒くないですか?せっかく着ている服濡れています…そのままだと身体が冷えて体調を壊してしまいますから王宮内のお風呂を使って身体を温めてください」


「あっ、いや…放っておけば自然と乾くから」


ルリは「笑った顔も素敵だなぁ」っと思っているとお風呂に招待された為、顔を赤くして小さく断ればセシリフィアはルリの手を取って


「ダメですよ。ルリのような可愛い方がそのような姿を男性の前でしては襲われてしまいます。さ、遠慮しないでこちらです」


「えっ、あ……あの…」


「お風呂は嫌いなんですか?」


セシリフィアはルリの手を引き城の中に連れて行く

セシリフィアの行動にルリは戸惑うばかりでその表情にセシリフィアは心配してルリに聞くがルリは答えられず、困っているとリアがそんな2人のやりとりを後ろから見ていて声をかける。


「セシリフィア姫、ルリ……彼女は森で生まれて森で育った人間ですのでお風呂という物がどういうものなのか知らなくて困っているんだと思いますよ」


「まぁ、そうだったのですね。安心して下さい。お風呂は危険なものではなく人の身体だけではなく気持ちも温めてくれるのです。」


セシリフィアの言葉に、ルリは戸惑っているのはそういう事じゃないと内心思っているが

あまり否定ばかりして、セシリフィアの好意を無下にするのは良くないと思いルリは少し考えた後


「ありがとう……ございます。では、お風呂という場所まで案内お願いします」


顔を赤くしたままセシリフィアにお願いすると彼女は嬉しかったのか快く返事をしてルリをお風呂まで案内をしようと歩き始めようとするが、一旦止まってリアに振り返る

リアも振り返ったセシリフィアに首を傾げているとセシリフィアはリアに近づいて


「リアも城の中に入って下さい。あの魔法陣を使って来たところを見るとあんまり良くないお知らせがあるのでしょう?

この子をお風呂に案内したら私も話を伺いに行きますからとりあえず水鳥の間で待っていて下さい」


リアの手を取ればそのまま歩き出してリアを仕えている給仕に任せてセシリフィアはルリをお風呂場に案内をする


〜〜〜


お風呂場に案内されたルリはその浴場の広さに驚いていた


「うわぁ……私がよく水浴びして使っていた川辺よりも広いんじゃないかなぁ」


思わずそう呟き天井を見上げていると、後ろからセシリフィアが声をかけてルリに湯浴み着を着けさせる

ルリは着せられた湯浴み着を見て、それからセシリフィアを見ればセシリフィアも湯浴み着を着けていて思わず身体のラインを下から上に上がるように見たあと自分の体のラインを上から見下ろす


「……同じ女性なのに何がどうなったらこう差が生まれるのだろうか」


「えっ?」


呟いた言葉にセシリフィアが小首を傾げるとルリはハッとすれば何でもないと首を横に振って魔法で作られたと思われる水の鏡の前に行きそこにあったシャワーチェアに座って目の前にある銀色の蛇口を見ればどう使うのか分からずにいると、セシリフィアがルリの後ろに座って


「本当にお風呂が初めてなんですね。良ければ私が身体を流してあげましょうか?」


「うぇっ!?……あっ、はい、お願いします」


後ろからの声にルリは上擦った声を出せば、セシリフィアを直視出来ずに顔を赤くして俯く。

セシリフィアはルリの体にお湯をかけて、スポンジに石鹸をつけて身体を洗っていく

ルリは全てのことにおいて初体験になるのだが、身体を撫でるスポンジの触感に肌に触れる暖かい水に気持ち良さを感じて




「……気持ちいい」


「良かった。気に入っていただけたようですね。髪も洗いますから失礼します」



セシリフィアは立ち上がって、手にシャンプーをつければルリの髪を洗っていく

セシリフィアはルリの髪を洗いながらルリに話しかける



「貴女の髪はとってもツヤツヤですね。肌も滑らかだし…ちょっと羨ましいかもしれませんね」


「……お姫様の方が羨ましいと思うんですけど」



ルリの呟きに「え、どうしてですか?」とセシリフィアは返事を返すと、ルリは鏡に映っているセシリフィアを見ながら思っている事を話す



「綺麗な髪の色で、女の私でも照れてしまう位の綺麗な形の身体。そして、透き通るような青い空みたいな大きな瞳。加えてとても落ち着いていて優しくいきなり来た私達を快くお城に案内してくれた所とか……なんか凄いなぁって」



ルリが思っている事を話すと後ろからいきなりギュッと抱きしめられればルリは驚いて変な声をあげる



「うひひゃぁっ!?」


「ありがとうルリ。私をそんな風に言ってくれる女の子はいなかったので凄く嬉しいです。」



えっ?そうなの?と抱きついたセシリフィアを見て疑問符が浮かび上がっているとセシリフィアがルリを抱きしめたまま話す



「世界で1番綺麗って噂で流れてから国民の同年代の女の子は私を見るとどこか怒っているような悲しんでいるような表情を浮かべていて幸せそうな顔はしていませんでした。

だから、私はこの見た目を憎んでお城から出ずに引きこもってばかりいたので、女の子の友達が1人もいないんです。

だから、ルリにそう言われて嬉しくて嬉しくて」



セシリフィアの言葉にルリは「うーん…」と呟いた後にセシリフィアを悲しんだり怒ったりするような表情をした女性たちはきっと妬みや嫉妬そして敵わないと悟った事によるものだと考えるとルリはセシリフィアの頭に手を置いて




「私も最初はお姫様見てあまりの自分との差にショック受けたけど、今のお姫様みたら私お姫様の友達になりたいって思っちゃった

だって、お姫様綺麗だけじゃなくてとっても可愛いんだもん」


「〜〜ルリ!!!」




ルリの笑顔にセシリフィアは感激して更にルリの身体を抱きしめる

そんな行動をとったセシリフィアにルリは顔を赤くしてセシリフィアに言う




「ねぇ、お姫様。私とお友達になってくれませんか?」


「はい、喜んで。そしたら、私ルリの事を愛称を込めてルゥと呼んでもいいですか?

私のこともセシリと呼んでください。」




セシリフィアの言葉にルリは素直に頷いて早速セシリフィアに声をかける




「えっと、じゃぁ早速セシリこれからよろしくね。」


「はい、ルゥ。」




〜〜〜〜〜〜〜〜


お風呂場で仲良くなったセシリフィアとルリ。その後も楽しく他愛もない会話をして、お風呂場を出ればリアのいる水鳥の間に一緒に行くと、リアがソファーに腰をかけて目を閉じていると2人が入って来る音がしたので自然と目を開く。



「俺が少し待っている間、2人ともとっても仲良しになったんだな」



目を開けばルリとセシリフィアが手を繋いでお互いが微笑みあっているので、リアは良かったと思いながら2人に言う。

セシリフィアはそんなリアにお礼を言って




「はい、リアがルゥを見つけてくれたおかげです。ルゥはとっても愛らしくて優しいのですね。」




ルリを頬擦りしていればルリは恥ずかしそうに顔を赤らめて何も言えなくなる。

そんな状態のルリを更に可愛いと思ったセシリフィアは暫くルリを抱擁していたいのでルリに聞く




「本当可愛いです。ルゥ、暫く貴女を抱擁していいですか?」


「……いくらでもどうぞ」




ルリの言葉にセシリフィアは微笑みルリを抱擁していれば、リアがセシリフィアにラミアナ平地で見た帝国の兵士2人とその上位の存在カーリエがセシリフィアを捕まえようとこちらに向かってくる事を話す。

セシリフィアは穏やかだった表情を真剣な表情に変えればリアに話す




「カルティルニアに無駄な血を流すわけには行きません。リア、私と一緒にこの国の外で彼らを追い返しましょう。

狙いは私やリア、そしてルゥ貴女なのです。

力を貸して頂けませんか?」




セシリフィアの言葉にリアは直ぐに頷くがルリはセシリフィアの腕の中で俯き




「私は…戦う力を持っていないから力貸すことができないんだ」




悲しそうに言うルリにセシリフィアはそのまま腕の中にいるルリにこちらに来るように言えばセシリフィアは抱擁を解いて水鳥の間に飾られている鳥のオブジェの向きを変えればゴゴゴッと音を鳴らして地下へと続く階段が現れる




「ルリにも力はちゃんと備わっていますよ。さぁ、こちらへ」




セシリフィアの言葉にルリは首を傾げながらリアと一緒に地下へと降りると広い空間になっていてそこにリアがこの前地面に書いた魔法陣のようなものが空間の真ん中に描かれていればセシリフィアはルリにそこに立つように話す




「あ、あの……」



「今から貴女の中にある力を具現化して、武器を精製します」




セシリフィアが両手に力を溜めて青い光を集めさせる

ルリはおずおずとセシリフィアに言われたように魔法陣の真ん中に立てば祈るように手を組んで目を閉じる

青い光を両手に集めれば、魔法陣の中にいるルリに向かって放つ。

ルリに青い光が当たるとリアは一瞬だけ顔をしかめるがルリが苦しそうな表情をしてない事が分かれば表情を戻す




「ルゥ……目を閉じたままどんな武器が良いか創造をして…」




セシリフィアに優しく声をかけられてルリは目を閉じたまま創造をする




「(……誰も傷つかない…誰かが怪我をしたらそれを治せる武器が良いな……杖みたいな)」




ルリは創造をしていけば、青い光は強くなりルリの創造に合わせるように動いていく。

そして、青い光はルリの身体から出て行きルリの武器を精製して最後は部屋全体に青く輝きあまりの眩しさにセシリフィアもリアも目を瞑る

そして、光が収まりルリも終わったのかと思い目を開く。セシリフィアとリアもルリと同時に目を開ける。

ルリは自分の手に何かの重みを感じて手元を見れば




















「こ、これは……」

続きはまた3日後お楽しみに!!

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