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三毛猫の三題話

「肉食系な彼女」

作者: 三毛猫

 買い物帰りに、エレベータの中でばったりと姉の友人の綾乃先輩に出会った。

 綾乃先輩は、うちの学校の生徒会長だ。しかし、昔はよくうちに遊びに来ていたので生徒会長さまさまというより姉の友人という印象の方が強い。うちに遊びに来ると、姉と先輩と俺との三人でよくゲーム大会をしたものだ。最近は忙しいのかあまり会う機会が無かったが、挨拶のひとつもしておかないと姉にどんな目に合わされるかわからない。

「こんにちわ」と軽く挨拶をすると、綾乃先輩は軽く目を見開いて「おお、夏美の弟の……秋子ちゃん! ひさしぶりだね」と言ったので「いやいやいや、弟で秋子って何ですか! 秋彦です。あーきーひーこ。ひを抜かしちゃダメです」と訂正を入れる。

「冗談よ。昔、妹だと思ってたのは本当だけど」

「いま明かされる驚愕の事実!」

「でもまぁ、ちょうどよかった。アキちゃん、牛丼食べに行かない?」

「え、なぜに牛丼を?」

「牛丼が無性に食べたいのだけれど、一人ではちょっと入りにくくてね……というわけで」

 気がついたらなぜか牛丼屋の前にいた。おかしい。なんか記憶が飛んでいる気がする。

「メガ牛丼、トン汁サラダセットに卵と御新香つき、を君が注文しなさい。あたしが食べるけど。あたしがミニ牛丼注文するから、君はそれ食べてね。あ、もちろんあたしの奢りだから」

「はぁ……」

 いちいちそんな面倒なことしないでも普通に注文すればいいじゃんと思うのだけれど、すごく満足げに牛丼をほおばる先輩の顔をみたら、まぁいいか、という気になった。しかし、先輩の財布にお金が入ってなくて結局俺の奢りになってしまったのは先輩の計画通りなのか?


 秋彦くんと綾乃さんのお話。綾乃さんは夏美さんのお友達。

 肉食系ということで牛丼食べさせてみましたと言う感じのお話。

 未読の方は「妹弟間紛争」「備えあれば憂いなし?」もどうぞ。

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