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最悪の出会い。
主人公.....葵
ぶつかってきた奴.....長谷川
「おい、前見て歩けよ!」激しい衝撃とともに、私のスマホがアスファルトに転がった。
画面はバキバキに割れている。最悪だ。
今日は待ちに待った、新しい職場への初出勤の日なのに。
ぶつかってきた男は、黒いジャケットを着た、やたらと背の高い男だった。
整った顔立ちをしているが、その目はひどく冷たい。
「……そっちこそ、急に曲がってこないでください」
私が割れたスマホを拾いながら睨みつけると、男はフンと鼻で笑った。
「謝ってほしいなら、後にしてくれ。俺は急いでるんだ」
それだけ言うと、私の返事も待たずに人混みの中へと消えていった。
信じられない。なんて失礼な奴。もう二度と顔も見たくない。
それから30分後。私は新しいオフィスの会議室にいた。
緊張しながら待っていると、ドアが開き、上司が入ってきた。
「今日から君の指導係になる先輩を紹介する」
上司の後ろから現れたのは、さっき私のスマホを割って、謝りもせずに去っていった、あの最悪の男だった。
男は私を見ると、意地悪そうに口元を歪めた。
「よろしく。新人の教育係の、長谷川だ」私の波乱の新生活が、こうして幕を開けた。




