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異世界でマーモットになった俺、なぜか賢者扱いされてます  作者: マモシ


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16/18

狩猟大会前日

マモ村は朝から殺気だっていた。

村人は武器を熱心に研いでいた。


「おい、武器は持ったか?」

「ヒャッハー持ったぜ!」

「さあ、狩りの時間だぜ!」


と言うのもすべての元凶はリリーだ。


数日前。


「キュイ?」


話があるからって聞かされて中央広場に来たが何なんだ?

人が多く集まっており、そこはまさしく何かを発表しそうな雰囲気だった。

この時、俺は気付くべきだった。リリーの計画に。


「皆さまお待たせいたしました!」


リリーが中央に現れる。


「今回は皆様に重大な発表があります」


重要な発表?何か嫌な予感がする……

こういう時のリリーはとんでもないことを言い出す前触れだからな。

俺は背筋に冷や汗をかきながら聞く。


「マモ村はもはや村では事足りません。そこで……」


リリーの前に大きな掲示板が出される。

そこには大きな設計図が出される。


「聖マーモ街を建設します!」


……何言っての?

聖マーモ街?

じょ、冗談だよな?


「いえ、まじです!」

「キューイ!?」


何してんだよ!?

なんなの?聖マーモ街って!?

もはやバチカンみたいな場所じゃん!?

そもそもそんな街どうやってたてる気だ!?

お金は!?


「ふふ、計画はばっちりです!」


リリーは計画書を見せてくる。

そこにはびっしり書かれていたが、おおまかに言うと財源は二つ、俺の力で作ったお酒、ドーピング酒を薄めて売る。そして、レゾン鉱石で作った武具の販売。これにて財源を確保。


確かにこの二つなら無限とはいかないが在庫はあまりまくっている。

しかも、酒に関して俺が触れるだけで完成する。

つまり財源は確保済みと言うわけだ。


「キュキュキュイ!?」


だが、どうやってそんな街たてる気だ?

ドワーフ達では限界が……


「ふふ、マーモ様ならできないことはありませんから!」


な!?


そこは俺任せかよ!?

そんな無茶どうしろって言うんだよ!?


「賢者殿すみません…」


ライラがひょっこり現れ、謝っていた。


「止はしたのですが……」

「キュイ……」


気にするな。あいつらが止まるわけないだろ?

俺はライラの足に手をそっと置く。


「け、賢者殿!!」


思いっきり抱きしめられた。

よほど、止めるのに苦心したんだろうな……

まあ、俺とライラだけが常識人だからな。

苦労がしのばれる……


それにしても、この設計図通りなら、周りの森を伐採しなければいけないが、どうする気だ?魔物もいるだろ?


「はい、なので数日後に狩猟大会を開き近隣の森の魔物を一掃する予定です」


いや、さすがにそれは無理があるだろ?

いくら強く村人がなったと言っても体力に限界はあるしな。


「なので、これを使います」


すっと、手元からマーモ酒を出す。


「キュ、キュイ!?」


まさか、お前、本格的にドーピングさせる気か!?


「これがあれば三日三晩は寝なくても大丈夫そうですから!」


にっこりなリリー。

目が笑っていない。

もはや魔物に容赦などないのだろう。


「それにエリーさんやガイさん、ラスプさんも手伝ってくれますし」

「おお、任せておけ!」

「ふふ、狩りなんて久しぶりね」

「ああ、狩りは楽しいぞ?」


楽しそうだこと……


俺はこのとき確信していた。

きっと狩猟大会はえげつないことになると。


くしくもそれは当たることになる。

ああ、神よ。どうか魔物たちに安らかな眠りよ。


拝啓、母さん、父さん。

今回はまた荒れそうだよ。

え、いい加減落ち着きなさい?

はは、部下に言ってよ?

俺も、もうやだ。

だって狩猟大会なんて血の雨確定だよ?

天気予報外れないかな……


部下に振り回される上司の息子より



読んでいただき、ありがとうございます。

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