マーモ像立つ!
ドワーフを連れてきてから数週間経った。
ドワーフの建築力は凄まじい。
家はあっという間に増えた。
俺しかできないと思っていた床暖房は魔石と言う魔力の塊の石を使って再現。
無事、家は増えた。
「キュイ……」
ただこれはどうにかならないのか……
「がははは!」
笑いながらさぞ楽しそうに家を作っていた。
もはやちょっとした祭りである。
酒樽がそこらに転がっているのでそれを避けて呼びかける。
「キューイ!」
おーい、調子はどうだ?
「おお、マーモ様!」
ドワーフのリーダー、ダントンが屋根から降りてくる。
「最高だぜ!このマーモ酒は最高の酒だ!」
はあ、また変な名前を付けて……
なんだそのマーモ酒とは?
「マーモ様の手自ら作られたお酒略してマーモ酒でございます」
「キュイ……」
勝手に略すな。
「これはまさに賢者の酒だな!飲むと体の調子がすこぶるよくなるしな!」
「この酒飲むと三日寝なくても働ける!」
「キュ、キュイ?」
そ、そんなまさか……
「いえ、マーモ酒を飲んだものは全員一時的に身体能力が上がっています」
「キュキュイ!?」
や、やっちまったー!!
ドーピングシリーズが更新されちまった!
つまりドーピング酒なわけだ……
こ、この酒この村にしか出荷してないような?
「はい、念のためにそうしています」
よ、良かった……
完全に違法な飲み物だからな。
「ただ宣伝には使っています」
宣伝?
おいおい、まさか……
「はい、賢者様のお酒が飲めると主にドワーフの皆様が興味を持つように宣伝しています」
「キュイーーーー!?」
完全にヤバイ宗教じゃん!
何考えているの!?
「使えるものは使わなくてはいけませんよ?」
そんな、もったいないお化け出ますよ?
みたいに言うんじゃない!
「まあ、今更ですよ。すでに、家、治療、ドラゴン、など宣伝にはたくさん使っていますから」
そんな怪しい集団、よく移住者がこの村に来るな……
「それだけ、今の宗教、グリット教団に不信感を抱いているものが多いと言う事ですよ」
そ、そうなのか。
「賢者殿!」
「キュイ?」
ライラどうした?
「それが村に急に彫刻家たちが押し寄せてきていて、賢者様とドラゴン様の像をぜひ作らせてくれと言っているのです」
「キュイ、キュイ?」
本気か?
なんか変な物でも飲んだ?
「私も一応確認したのだが……そのなんというか……」
ライラは何か気まずそうにリリーを見る。
「ふふ、やっと来ましたね!」
「キュイ!?」
リリー、次は何をしたの!?
「前々から、宣伝していたのですよ!賢者様とドラゴンの像を実物を見ながら作らないかと」
「だ、そうで、是非会わせてくれと。行っているのだがどうする?」
「キューイ……」
いや、エリーとガイがなんていうか…
「いいわね!!」
「いいぞ!!」
家を訪ねると即オーケーだった。
この夫婦は…
「キュイキュイ?」
いいのか?目立つし疲れるぞ?
「ふん、そんなもの石像が完成してくれるなら安いもの!」
「ふふ、そうですよ?石像になるなんて光栄だわ!」
はあ、目立ちたがりのガイはともかくエリーまでとは……
そうして、マーモは彫刻家たちを村に入れ、作成してもらった。
その結果、村の中央広場には立派なマーモとドラゴン夫婦の石像が完成したのであった。
この時から村ではある計画が始動していた。
「皆さま集まっていただきありがとうございます」
そこには椅子が円状に並べられており、ダントンやエリー、ガイ、ラスプ、村長、ライラなどが集まっていた。
「今回は皆様にご相談があります」
リリーは眼光を鋭く光らせる。
「マーモ様の影響力は、もはや村を超えました」
みんなを呼んだその目的はマーモの為である。
そう、マーモの知らぬところでまた一つ計画が進んでいるのであった。
拝啓、母さん父さん。
俺また違法なもの作っちゃったよ。
え、警察?
またまた、大げさな…
え、まって、父さん!?
なにそれ?
え、バット?
大事な息子にバットはやめよう!?
お、お願い息子頑張る、から!
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