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異世界でマーモットになった俺、なぜか賢者扱いされてます  作者: 雨夜 フレ


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13/18

ドワーフ探し。

ドワーフ勧誘の話から一周間。

状況は芳しくなかった。

どうも、彼らはひっそり暮らしていてどこにいるか分からないらしい。


「すみません、マーモ様」

「キュイ」


気にするな。

うーむ。どうにかできないか……


「マーモ様が行けばなんとかなるかと」

「キュイ?」


俺に何をしろと?

俺はただのマーモットだぞ?


「探索魔法で一発です!」


は?なにそれ……そんなの使えないけど?


「いえ!マーモ様ならやれます!」


そんな出来る子みたいに言われても……

探索魔法ね……

そんな簡単にいくわけ……

俺は立ちあがり、少し目を閉じ集中する。


「キュイ!?」


分かる!

生物の位置が!

村の南端になんかいる。あれはラスプ?

うん?なにか、人を拘束しているような……


「え!?」


うん?リリーどうした?


「あ、いえ!さあ、街に行きましょう!」


なんか妙に急いでいるが、まあいいか。


これでやっとドワーフに会える。

髭ずらで酒を飲み、豪快!

会えるのが楽しみだ!


そうして俺は街に向かうのであった。


街に着くとそこにはたくさんの人がいた。

村とは比べ物にならないほどだ。


「キュ~~~イ!」


早く行こうぜ!


「ふふ、楽しそうですね?」

「キュイ!」


当たり前だろ!

俺は短い手を一生懸命振る。


「か、可愛い!」


抱きしめられる。

その力は前より上がっていた。

ぐっ!?

苦しい……


「は、すみません!」


俺は解放される。

背骨がいかれるかと思った。

もう、注意しなさい!


「キュイ!キュイ!」

「はい、すみません……」


さて、気を取り直して探すか。

俺は二足で立って探知魔法を発動させる。


「キュイ!」


見つけた!

そこは家の地下だった。

複数数いるな。


さっそく向かう。

家の前に着き。ドアをノックする。


「キュイーー!」


しばらくすると地下から出てきてドアが開く。

そこにはまさにドワーフと言った風貌の男性が出てくる。


「何の用だ?うん?」


下を見て俺に気付き固まる。


「キュイ!」

「お前さんがノックしたのか?」

「キュイ!」

「ふ、可愛いものだ」


俺の頭を撫でてくれる。

いい人そうだ。


「で、後ろの人は何の用だ?」

「はい、私たちは今噂のマモ教に属するもの。そしてそちらが賢者マーモ様です」

「マモ教?あの夢物語を語っている集団か……」


不審そうにこちらを見てくる。


「こんな可愛い動物を使ってまで勧誘なんてするんじゃねーよ」

「キュキュイ?」


俺はドワーフに抱きしめられて家の中に入れられる。


「マーモ様!」


いい、俺が何とかするから大人しく待ってろ!

二人には待っててもらう事にする。

ちょうどいい。


「お前さんも可哀そうにな」


たくさん撫でてくれる。

うむ。いい感じだ。


おっと、いけない。仕事をしなければ。


「キュキュイ?」


俺は地下を指さす。


「おお、地下に気付いたか。いいぞ見せてやる」


床の板をめくるとそこには階段があって下に続いていた。

階段を下りていく。

するとそこには、坑道があった。


「キュイ!」


すごいな!

でも、どうして家の地下に坑道が?


「不思議だろ?でも仕方ないんだ。俺達はドワーフ。この国では人間以外は坑道に入らせてくれねー。欲しければ買うしかないんだ」


頭をかき、少し恥ずかしそうに言う。


「だが、俺達は金がない。酒代でとんでな。で、自分たちで秘密裏にほっているわけだ」


なるほどな。

それで家にこもって、採掘か。


「だがな、問題があってな……」


ドワーフは少しも困った顔をする。


「魔物が住み着いていてな。サンドワームって言うやつなんだが。これが困りものでな、土に中に逃げるものだから倒せなくて困っているんだ」


土の中か……

どうすることもできないな。

でも、この入り口とかには鉱石はないのか?


「キュキュイ?」


俺は入り口の壁を指さす。


「うん?そこには鉱石はないぞ?合っても小さなかけらで意味がないからな」


そうか……

俺は壁に両手を置く。

集めれば大きくなるのかな?

そう考えていた。


「キュ……キュイ!?」


手が熱い!?

俺は急いで手を壁から離す。

すると手の中に大きな水色の鉱石があった。


「そ、それは!?レゾン鉱石じゃねーか!?」

「キュイ!?」


何でだよ!?

どうゆうことなの!?

意味が分からない!?


「そんな馬鹿な!!ここらには小さな鉱石しかなかったはずだ!探知魔法で調べたはず!」

ドワーフは探知魔法を発動させ確認する。


「な!?」

「キュイ?」


どうした?


「ここらの小さなかけらが全部なくなっている!?」


は?

おいおい、まさか……集めたのか?

俺が無意識に集めて大きな鉱石にしたのか?


「お前さんがやったのか?」

「キュ、キュイ」


お、おそらく……


「まさか、本当に賢者さまなのか?」


い、いや、賢者では……


「マーモ様!!」


リリーの声がする。

どうして!?

待っていろと言っただろ?


「あまりに遅いので心配になりまして、ドアを壊して侵入しました!」


ぼ、暴走じゃん……


「お、お前ら!本当にこの可愛いのが賢者様なのか!?」

「はい」


ドワーフ達は、目の色を変え俺を見てくる。


「どうか、どうか、俺達に力を貸してくれ!」


「キュ、キュイ!?」


土下座だった。

綺麗すぎた。

慣れてるな……


「俺達は一文無しだ。ここでは仕事はないし、それに鉱石も手に入らない。このままじゃここまで来た意味がねえ!頼む!」


なんだか、言い慣れてる感があるが……まあいいか。


「キュイ!」

「何とかしようと言っておられます」

「「おお!」」


俺はこの時忘れていた。

酒好きで豪快。そんな性格不安しかないじゃないかと言う事を。


拝啓、母さん、父さん。

俺初めて人に土下座されたよ。

何とも言えない気持ちだったよ。

え、父さんはいっつもやってるって?

ご冗談を。はは。

……まじ?

















読んでいただき、ありがとうございます。

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