《エピソード06》王女さま!え、クラト?
私が王女さまとお付きの侍女に、付いて行ったの。廊下で出会う人達は、みんな、恭しく、頭を下げて行った。
騎士たちや事務官たち? が、私を見ると、変な目で見ていたの。まあ、見かけないからなのかな?
イヤ! イヤ! あれは、違うわ!! 目がギラ! ギラ! ギラ! だよ!! あれって、ミキの記憶だとイヤラシイ目!
ああ! あのピクシーがやっているのかな!! もう、そんな目で見られるって、ミキの記憶だと...あったわね!
でも、僕、幹人の記憶だと初めてだよね! 女の人って男の目に敏感ってこのこと? だったんだわ!!
そして、遂に高位の貴族? とても王女さまも丁寧に、挨拶をしてるよ! 通り過ぎるまで、頭を下げておこうっと!
それが、突然話しかけられたの!! 「大変ぶしつけで、恐縮ですが、お名前をお聞きしてもいいですか?」
(もう、私って、ただ、ただ、困っていましたよ!! どうしていいのか、分からないんですよ!)
すると、王女さまが、「公爵殿! 私に用があるので、後にしてくださらない?」
「いやあ、これは、大変失礼しました!! 何となく惹かれてしまったんです。お許しください」そう言って足早に、逃げて行ったわ!
それから、王女さまの部屋に入って、侍女を下げたの。それから「やあ! ミキ! 見事にモブ女の、アバターになりきっているんじゃないか! 男に声を掛けられるなんて! 大したもんだよ。サブ垢で遊んでたね!」
え、それってクラト! でいいのか?
そう、まるで異世界物の世界? 僕は、乙女ゲーに転生って感じがするね! しかも、私には、ヒロイン役決定だね!
VRMMOもいいけど、これは実感が最高だね!! 女の子だし、胸も本物だった!! アニメにもよくあるテンプレ!!
さっきは、あのパーティとか、うちの侍女たちに気持ちが良かったよ! 私って隣の大国の王妃になれるんだから最高ね!!
ねえ、クラトって、僕だといつ分かったの?
そんなの簡単だよ。シーフのガルアランから、スマホをもらっていただろう? この世界じゃない人には分からないよね!
え! それならば、シーフのガルアランは、なぜ私に? あ、いや僕に渡したんだろう?
それって、単純に設定じゃないのかな? いやあ、こんな乙女ゲーのVRMMOを買おうと思っていたんだよ!!
え! じゃあ、そのストーリのまま進んでるのか?
いや、分からないね! 何しろ去年の初めに、色々とストーリを見ただけ、だからね。どのゲームのこれって分かんないんだよ!
じゃあ、大筋でこう進むとか、こんなルートがありそうだ! そんな感じだけなの?
そう! そのほうがいいだろう! 僕は、RPGのように進むのが好きだから、もう最高の体験ができそうだよ!
(こいつ! 相変わらず、現実とゲームの世界が入り混じっちゃっている奴だな! この世界ってリセットボタン有り?)
次回は、《エピソード07》パネル出る!え、説明? ...お楽しみに (^^)/
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