2話目 師匠
担任「東雲桐葉さんです!」
女子A「この子だよ!さっき言った女の子!」
女子B「な、、可愛すぎでしょ、」
男子達「うぉおおおお!!よっしゃああああ!!!」
(黒板に達筆で名前を書く。)
一同「字上手すぎ((」
桐葉「東に雲でししのめ。桐に葉っぱでとうようじゃ!」
教室の全員がワイワイ騒いでる間、白霧だけ口ポカン。何故か突っ伏せて顔を隠してしまう白霧。「え?通ったの?まじ?」と、ただただ嬉しくて顔を隠していただけである。
桐葉(あやつ……このクラスではなかったか、、)
担任「そうだな、、じゃあ天瀬くんの隣空いてるからそこに座ってもらおうかな!」
桐葉「なぬ!?白霧がおるのか!?」
白霧
担任「お?知り合いなの?じゃあちょうど良かった!天瀬くん!放課後学校案内頼んだよ!(食い気味)」
白霧「おぉい!それはめんどくさくて擦り付けてるだけだろ!」
桐葉「白じゃー!!」
白霧「あ、」
一同「ぇぇえええええ!?」
ホームルームが終わり、桐葉のところに人が集まる。
女子A「東雲さんってどこから来たの!?」
桐葉「うーーむ、、山の里、…かの?」
女子B「天瀬とどうゆう関係!?あの子ただただ根暗なだけだよ!?」
桐葉「これ、白霧のことを悪くいうでない!白霧はわしの弟子じゃ!」
天瀬の周りにも男子が集まる
男子A「おい天瀬、桐葉さんとどうゆう関係だ?」
白霧「え、えっと、、」
男子B「おい!天瀬って桐葉さんの弟子らしいぞ!」
男子A「え?弟子?なんの?」
男子B「え?知らね」
白霧「えっ、それどこで、、」
桐葉「にひひ」
白霧
男子「お前まじで許さねぇわ」
白霧「え?なんで俺が怒られてんの?」
――授業の時間――
桐葉「う、うむ……いちじ、かんすう……?ふむ、“yはax+bに比例する”…?」
眉を寄せ、狐耳がぴくぴく震える
桐葉「な、なんじゃこの記号の羅列は……これは呪符か?いかん、封印されし古の言葉のようじゃ……」
真剣な顔で教科書を凝視し、しっぽがぐるぐる巻き気味に動き始める。
先生「じゃあ、桐葉さん。ちょっとこの問題、やってみようか。“y=2x+1のとき、x=3のときのyは?”」
桐葉「なっ!? いきなりわらわに!? え、ええと……ふ、符号よ、示せ……!」
白霧(え?怖いよこの人。急に妖術みたいなの使わないでよ)
桐葉「んん、に、にかけるさん……たすいち……答えは、七!じゃろ!?」
教室:おおお~~っ)
白霧「(小声で)……あ、合ってる……!?いや奇跡じゃねえのこれ……」
桐葉「ふふん!どうじゃ、わしもやればできるのじゃ!さすが師匠じゃろう?」
桐葉「どれどれ次の問題は、、」
得意げに胸を張るが、次の問題で「xがマイナス?」となって即パニック
桐葉「ま、、まいなす、、じゃと、?」
先生「じゃあ次は……x=-1のとき、y=-3x+2は?……桐葉さん、もう一問お願い」
桐葉「ま、またわしか!?ふ、ふむ……マイナスとな……っ!?さ、さかさまの数じゃと!?」
うろたえて教科書をパラパラ、目が泳ぎまくる桐葉。しっぽもしゅんと下がり気味。
桐葉「ま、待て、落ち着けわし……これは試練じゃ……いやしかし、負の呪いを受けしxに三倍……」
白霧(え?俺がやってるの数学だよね?何呪いを受けしxって……しゃーないな、、)
そのとき、隣の席で白霧がこっそりノートに走り書きを見せる)
ノートには:「-3× −1+ 2= 3+ 2= 5」
桐葉、目をぱちくりさせて、白霧の方をちらりと見る。ふわっと笑みが浮かぶ
桐葉「……そ、そなた……できるのう?」
(姿勢を正し、堂々と)
桐葉「答えは――五! じゃっ!」
先生「……おお、正解!すごいね、桐葉さん!」
(教室ざわざわ)
生徒A「すげぇ……なんか、昔の人っぽいのに計算できてる!」
生徒B「天瀬、まさか手を貸したんじゃねーだろうな?」
白霧「い、いや、まさか……(※目そらし)」
桐葉「ふふっ……わしの弟子は優秀じゃからのぅ」
桐葉「のー?白霧や?」
にこりと笑って白霧の腕をつつく。白霧は真っ赤