13話 夏祭り
夏休みも中盤を迎えていたが三人とも課題を終わらせて悠々自適な夏休みライフを謳歌していた。
白霧「おーい二人ともーコンビニ行くけど着いてくる?」
桐葉「わしも行くのじゃー」
烏來「主が向かうならついて行きます。」
白霧「ひさびさに歩こうか」
コンビニに行く。と言ってもこの田舎には近くにコンビニはない。歩いて数十分と言ったところだろうか。まぁでもこの三人なら全然苦ではない。
蛙がうるさく鳴いている、夏の風物詩だ。昼とは違い。太陽が沈むと涼しくなる。まぁ暑いが暑くないかで言ったら、、暑いけど。
桐葉「いやー白霧と烏來のおかげですぐ課題が終わったのじゃ!」
白霧「へいへい良かったよ」
烏來「これで遊び放題です、主。」
そんな他愛ない会話をしながら歩いていたら烏來が声をかけてきた。
烏來「主、お祭りです」
白霧「えまじ?」
桐葉「わしのお祭りか!?」
白霧「んなわけねぇだろ引っ込んでな」
桐葉「なんじゃとぉ?」(片眉ピクピク)
烏來「主、桐葉様、行きましょう。」
珍しい。烏來がこんなにも積極的になるとは。なにか理由でもあるのだろうか。
久しぶりにお祭りに来た、何年ぶりだろうか。親の元にいた時は幼い時に一回連れてきてくれたきりだ。まさか人生二回目のお祭りがこの二人とか、、なんて幸せなんだろう。
桐葉「みよお主!金魚すくいは得意なのじゃよ!」
師匠がを入れるあの袋に五〜六匹入れて持ってきた。
白霧「え、それどこで飼うんだよ、、」
桐葉「ぬー、少しは褒めてくれても良いではないか。」
白霧「ごめんごめん、すごいね師匠」
桐葉「むはーー!」
褒められた桐葉はニコニコしながらしっぽをぶんぶん振っている。その会話を見ていた烏來は羨ましそうに桐葉を見ていた。
烏來「主、次はこっちです。」
烏來は白霧の服の裾を引っ張って射的の屋台に向かう。
烏來「主、何が欲しいですか。」
白霧「そうだなぁ、じゃああのキャラメルで」
烏來「承知しました。私に任せてください。」
そういうと烏來は経験者のような構え方をして一発目を放ちキャラメルの箱に命中させ傾かせる。 二発目を素早く装填し、当たり前のように当てる。まさかの二発でキャラメルをゲットした。
おじ「じ、嬢ちゃんやるねぇ、、」
烏來「主、キャラメルです。」
白霧「あ、ありがとう。」
本当にすごいと思っていたが、凄すぎて言葉を失っていた。ふと烏來の方を見るとふくれていた。
烏來「桐葉様のことは、、褒めてましたね。」
白霧「、、?あっ!烏來もすごいね!さすがだよ!」
慌てて烏來を褒めると烏來の顔は自慢げになっていた。口には出していなかったが「私も褒められたぞ!」と、師匠の方を見てドヤ顔をしていた。
二人に千円ずつ渡して「好きな食べ物買っておいで」と言うと師匠はわたあめを、烏來はりんご飴を買ってきた。
桐葉「みろ!白霧!雲じゃ!」
白霧「わたあめな、師匠金魚すくい得意なのにわたあめ知らないの?」
桐葉「わしの神社で毎年数回祭りをやってた時は金魚すくいはあったのじゃが、このわたあめ?なるものは存在せんかったぞ?」
白霧「ああそうなんだ」
烏來「主、私はりんご飴を買ってまいりました。」
白霧「りんご飴、、俺もくったことねぇな、、」
烏來「主も食べますか?」
白霧「ううん大丈夫だよ。」
白霧「俺も食い物買ってくるからそのベンチ待ってて」
そう言って白霧は焼きそばを買いに行った。「二人とも買うものが可愛いな」などと思いながら四百円の焼きそばを買って帰ったら見知らぬ男二人組が師匠と烏來に話しかけていた。
男A「二人とも可愛いね。俺らと回ろうよ」
男B「さっきの男の子?なんかパッとしないじゃん?俺らと回った方が楽しいって」
二人の元に戻れなかった。俺には自信がなかった。もちろん三人でいることは好きだ。むしろ大好き。だが未だに思う。二人と釣り合ってないのではないかと。そんな思いをどこかに飛ばしてしまうような感情を吹き飛ばしてしまうようなことを二人は言ってくれた。
桐葉「お主と関わってるほど暇ではないわ。」
烏來「私と桐葉様は主を待っています。あなたたちに用はないです。行きましょう桐葉様」
桐葉「そうじゃな……およ?白霧!おるではないか!」
烏來「行きましょう主」




