四話
「今朝こいつが『今日バンドのピアノ来るから学校のピアノ一緒に探そう』と言ったくせに、いざ昼休みの時間になった時『あたし急に用事ができたから、とりあえずおめぇが探しておいて。』っと俺に全部押し付けたんだ、こいつが」
良介の話に聞いた天音は何の言葉もなしで奏を見つめる。天音の無言の視線に奏はあわてて言い訳する。
「だ、だってお昼休みには白石くんのピアノを聴きに行ったから」
「ん? 黒川さん、今日お昼休みの時、音楽室来たんだ?」
奏の言い訳に天音が疑問を抱く。だって天音は今日昼休みの時、音楽室で奏を会ったことがなかった。それを聞いた良介が奏を恐ろしい目で睨む。
「かなでぇ?! あれって一体どういうことかな、説明がして」
「今日は白石くんに邪魔になるかと思って音楽室には入らなかったよ、よく知らないくせに」
「はあ!? てめぇ、今なんだと」
奏の最後の言葉に良介はむっとする。
「なら今日、白石が弾いた曲名を言ってみろ」
「きょ、曲名?」
「そう、曲名、まさか知らないとは言うつもりじゃねぇだろうな」
「ちょっと待って! あたしクラシックは疎いから、曲名はあまり知らねぇ。でもこれだけは知ってる、昨日とは別の曲だった、そして曲のテンポも速かったよ」
奏の曖昧な答えに良介が天音を見つめるーー事実を言ってほしいというな目つきだ。そういう良介を追って奏も天音を見つめるーー今度は『どうか味方になって欲しい』と言う目つきだ。一人はお願いの視線を、もう他の一人は真実を求める視線を天音に向けて、彼の答えを待ている。こんな状況で天音はしぶしぶ口を開く。
「奏の言う通りに今日弾いた曲は昨日とは違う曲だったんだ。しかも有名な曲でもないから、黒川さんが知らないのも当たり前だ」
「コラッ! 良介、お前早くあたしに謝れ!」
「はあ? てめぇは黙れ」
良介の過激な言い方に奏はもちろん、天音までびっくりする。そのおかげで彼らが静かになってすぐ良介は話し続ける。
「これだけならこんなに怒らねぇんだ。まじでこいつに腹が立つのは」
「ま、待って。これまで言うつもりなの? あれはあたしが悪かったって」
「はっ、今更?」
良介が何かを言おうとすると突然奏の態度が変わる。さっきまで良介に堂々と「謝れ」と言った奏が今は自分が謝っている。しかし、良介はそんな彼女の謝りを無視する。
「マジで腹立つのは、こいつが『昼休みの時はごめんね、その代わりに放課後にはマジで一緒にピアノ持って部室に行こう』としゃべて幸いに取りにはきた」
「なら、問題ないーー」
「しかし、いざシンセ持とうとする時『アッ、ごめんこれ結構重いね。そいういわけで良介お前に任せる。あたしは先に行っているね』と俺に全部押し付けて逃げちゃった」
良介の話に天音がまた何も言葉なしに奏を見つめる。奏は自分の過ちをバレて恥ずかしいのか白い顔がりんごみたいに赤くなる。
「だってマジで重かったもん」
「そうだったとしても・・・あ! だから放課後、教室にいなかったのか」
天音は良介の話を聞いてやっと全てが理解できた。なぜ彼女が放課後に教室にいなかったのか、なぜ下駄箱で彼女が自分らしくない言葉を言ったのかーー多分良介に怒られる未来が見えて早く逃げろうとしたわけだろうーー、なぜ良介が彼女にこんなに怒りすぎたのか、全て部理解できた。
「とにかく早く俺に謝れ!」
「はあ!? あたしが何で」
「てめぇそんなに死にたいのか」
「いぃ〜や、死にたくないんですけど」
そして天音が理解している間にも彼らはの言い争いは続けている。
「まぁ僕とは関係ないか」
横で彼らの言い争いを見た天音は静かに下駄箱の方へ歩く。今、奏は言い争いで忙しいから天音を気にする余裕はないはずだ。だからこの隙に早く帰ろうとする。そして天音の予想通りで奏は天音が下駄箱に来るまで全然気づかなかった。天音はこの勢いで自分の靴を取り出すために手を伸ばす。
「今度こそ家にーー」
「し・ら・い・し・くぅーん?」
「うわっっ! く、黒川さん?!」
天音が手を伸ばした瞬間、突然後ろから奏が現れた。
「きっと言い争い中じゃ・・・」
「ふぅむ、それより下駄箱には何の用事で、まさか帰るためじゃねぇでしょね」
「そ、それが」
「おい、奏いい加減にして」
天音が奏に追及されて困っている瞬間、突然良介が登場した。天音はその姿を見てほんの一瞬『ヒーロー』みたいな感じを受ける。そう、ほんの一瞬・・・
「高杉さん、やっぱ僕を助けにーー」
「白石が早く運びたくて前もって靴を用意したんだろう」
「ん?」
良介の言うことに天音がわけがわからないのように首をかしげる。そういう彼とは違って、横で一緒に聞いていた奏は意味深な笑いをする。
「そうだったの、白石くんごめん、あたしははっきり逃げると思って」
「おい、奏、そんなわけないだろ。だよな、白石」
「ん? 待って、僕一体どういうことかーー」
「大丈夫、大丈夫、早く行こう」
良介が戸惑っている天音の腕を掴んでシンセサイザーケースがあるところに引っ張って行く。
「やっぱ、君ら仲良いじゃん!」
「いやいや、白石あいつとはただの知り合いだけだ。あんなやつと仲良いだって結構傷かも」
「まさか今の状況は全部君らの意図じゃーー」
「あ、そりゃねぇから安心して、ただの偶然だ」
良介は天音ににっこり笑う。天音は彼の笑顔が非常に疑わしかったが、これ以上聞いても無駄だと思って聞くのを諦める。
「じゃあ、君はここでケースを持って、俺が前を持つから。俺が『せーの』て言ったらその時、持てばいい、わかった?」
「ん? あ・・・わかった」
良介が天音を後ろに立たせて彼は前の部分に立つ。天音はまだ自分が何でここにいるのか混乱している。天音がどこから間違ったんだろうと思っていた瞬間、前の良介から『せ〜の』と言うのが聞こえて天音は思わず反射的にケースの両端を取って持ち上げる。
「よし〜、このまま行こうぜ」
良介が前で先に動き出す。そうしたらその後を天音がついて行く。こんな風に彼らは少しつづ学校を出て部室がある方角に持って行く。
「大丈夫? 大変じゃねぇ?」
奏が天音の隣をついて行きながら彼に聞いた。天音は答えの代わりに首を横に振る、すると奏は笑う。多分奏は冗談だと思ったようだが、天音は本気だった。奏はあれ以外にも何度も声をかけたが、天音は大変で応えできなかった。そんな中、奏の手にあるカバン一つが持っているのが見えて天音は息を切らして問いかける。
「はぁはぁ、その、そのカバンは何だ」
「これ? ピアノの横にあったの。中身はふぅ〜む」
奏も中身を知らないのか天音の問いにカバンを開けてみる。
「あ、これあれだね。その・・・待って、これ何と言うたっけ、ロープみたいものなんだけど」
「ロープみたいなもの?」
奏はよく思い出せなくて目を瞑って何と呟く。
「ロープみたいなもの、ローピみたいなもの・・・あ! 思い出した、ケーブル、ケーブルが入ってるよ」
「ケーブル? ケースと別に入れたのか」
「おい! もう部室だ。奏! ドア開けておいておけ」
良介の言うことに天音と奏が前を見たら本当に部室が見える。奏が先に駆けつけてドアを開ける。そしてしばらく後、天音と良介がその彼女が開けておいたドアから部室に入ってくる。彼らは入ってすぐシンセサイザーを床に置く。
「はぁはぁ、ほんとに死ぬかと思った」
天音はシンセサイザーを置いてすぐ床に寝べる。そんな彼とは違って良介はぴちぴちしている。
「白石くん、お疲れー」
「おい、おれは?」
「おめぇはもっと働け」
「てめぇは何もしてないくせに」
「ふぅ〜む」
良介の言葉に奏がにっこり笑う。そういう奏の姿を見て天音は昨日音楽室での奏が浮かぶ。
「ほぉーんとにぃ?」
「は?」
「ほぉーんとにあたしが何もしなかったと思うのぉー?」
「てめぇ一体何が言いたいんだ」
しかし昨日の天音とは違って、良介はこういう奏に慣れているのか泰然と対応している。むしろ彼の反応に奏の方がもっとあわてて見える。それでも彼女は諦めずに話を続ける。
「あぁーれ? そういえばケーブルは? ケーブルはどこにあるの」
奏は自分がケーブルを持ってきたのを見せるたまの言葉だった。多分そうして彼に一杯食わすつもりに見える。その証拠として奏の口元には笑みが浮かれている。
「ふぅ〜む、おかしいね、まさか本校にーー」
「いや、てめぇが持ってきただろ」
「・・・え?」
一瞬部室に沈黙が流れる。思わぬ良介の言葉に奏はあわててその場に固まる。しばらく後、奏が沈黙を破り、いつもより小さい声で言う。
「もし知ってた?」
「そりゃもちろん」
「一体どうやって」
「てめぇは自分の声が大きいのを自覚する必要がある。後ろでやかましく騒いでるのに、しらねーと思ったんか」
「そうだっだの」
奏がばつが悪そうに頭を掻く。これを横で黙って見守っていた天音は何かが浮かんで良介を呼ぶ。
「高杉さん、僕からも一つ聞いてもいい?」
「ん? 白石,君まで」
良介は天音もさっき奏みたいに下心があるのではないかと思って彼を警戒する。しかし天音の下心などないような純粋な目つきに良介は結局天音が問うのを許可する。
「いいよ。聞いてみて、何がそんなにきになるんだ」
「それが・・・・ここにスピーカーはどこへあるの」
「スピー・・・あ」
『スピーカー』という単語に良介はその場で固まる。そういう彼の反応に天音はもちろん、奏まで彼の答えを静かに待つ。このようにしばらく後、良介が呆然自失のように笑い出す。
「はは・・・ははは、はぁ・・・ごめん忘れちゃった」