表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

口封じ

作者: 雉白書屋

 数十年前のある夜。夫人を乗せ、大統領自らが運転する車が谷底へと落下し、二人とも死亡した。

 運転席に銃弾を撃ち込んだという男の名はロバート。現場から逃走を試みるも護衛についていた大統領の警護人が追跡。彼は逮捕された。

 だが、ロバートは移送中に何者かの手によって殺害された。

 その犯人はジョンソンという名の男だった。しかし、彼は捜査の手が及ぶ僅か前にチャーチルという名の男に殺害された。

 そして、そのチャーチルは警察に逮捕される前にニコラスという男によって殺され、ニコラスはパウエルにパウエルはセオドアにセオドアはゴードンにゴードンはジョージにジョージはエリックにエリックはテッド。テッドはスティーブン。スティーブンはヘンリー。ヘンリーはマイケル。マイケルはダニー。ダニーはパトリック。パトリックはマット。マットはクリス。クリスはラッセルにラッセルはジュゲム・ジュゲムああ、違った。えー、クレイグに殺され、クレイグはビルに、ビルは、えーっと高いから……ああ、そうだ。トールという名の男に殺され、トールは……えっと、あれだ、ほら……あの……あーっと……あー、あー? あー! アーサーに! アーサーは、ほらあれだ、アヒルだから、そう、ドナルドにドナルドは、えー、それでスタントンに殺されて、スタントンはダレントン? ははは、誰だったかな……えー、ここまででかかってるんですけど、えー、最後なのに……この瞬間のためにせっかく覚えたのに……ああ、クソッ……面会時間がもう……そうだ、クリントンだ! よしよしよし! そしてそう、そのクリントンを殺したのが大統領の息子、六人兄弟の末弟であるあなただ! ……ですが、いや、これは当時幼かったことからして、さすがにあなたが黒幕ということではないですよね……? じゃあ、やはり敵討ちを……。それも車で、意趣返しというわけですね?



「だから、アクセルとブレーキを踏み間違えただけなんだってば」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ