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魔王の加護を持つ勇者  作者: 凛華
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死亡〜転生

「おはよう、お母さん」

「あら。おはよう、侑希。朝ご飯できてるから食べちゃいなさい」

「はーい」


私の名前は永井侑希(ゆき)

私立学校に通う中学生だ。

今日もいつもどおり徹夜である。

もう何十時間起きてるかも分かんないね。

なぜかって?そりゃあ・・・ね?

来月定期テストがあるからだよ。

ほんとに苦しい。学年最初のテストで1番になっちゃって、そこから友達とか教師からの期待の目が怖いんだよ。

何より、両親からの圧がね。

と、言う訳で2期制のこの学校で3回目。後期中間テストが来月に迫ってきているのさ。

もちろん勉強はしてるさ。でもね、それだけでは心がもたない。そう、好きなものがないとね!

私には、両親にも言っていない事がある。

私はオタクなのだ〜!!

ラノベや漫画は大量に買っているが、見つからないようにしてる。両親共に医療系という真面目さん達にバレたらただじゃ済まないからね…

・・・

私がまだ小学生だった頃。お小遣いを貯めてやっとの思いで買った初めてのラノベ。

今までの頑張りが報われた気がしてテンションが最高値に上がっていた。家に帰ると、自室に駆け込み夢中になって読み始めた。そして、気づかなかった。背後から忍び寄る影は足音も気配も消して接近し、私の肩に手を置いた。絶対に逃さない。言い訳は受け付けない。と、その手は語っていた。

「侑希?」

・・・

いやあ、あれは怖かったね。今思い出しても背中が凍る。

ラノベ(聖書)を破られそうになってもう必死だったもんね。

というわけで、それ以降鍵のついた棚を買ったりそれでもいっぱいになった時は、唯一の幼馴染みでオタク友達の七桜の家に置いてもらったり。

推しだけが私の救いだね。ほんとに。



「行ってきま〜す」

「行ってらっしゃい」


登校の時間になった私は、家を出た。

学校までは電車を乗り継ぎ、30分くらい。

友達にも恵まれた私の学校生活はとても楽しいものになっていた。

電車の窓から見える景色は悪くない。

同じ線にのる他学年の子ともそれなりに仲良くなった。

そんなこんなで毎日を平和に過ごしていたが――


ガタン!!!


――という下から突き上げるような衝撃と共にそれは消え去った。

乗っていた電車は脱線したのか、大蛇のように暴れている。

子供は泣き叫び、母親が必死にかばっている。

建物が崩れ落ち、電柱は折れ、道路には亀裂が走り車の前輪が落ちている。


――え


駅に入る前にあるカーブ。大蛇(電車)はその勢いのまま曲がりきれずに直進し、空を飛んだ。


――やばい、やばい!やばい!!やばい!!!


――秋晴れの朝、震度7を超える大地震が日本を襲う。

それは後に歴史に刻まれることとなる。地球誕生後最大規模の厄災として。――



はじめまして!凛華です。

この度は「魔王の加護を持つ勇者」を読んで下さり、ありがとうございました!

まだまだ続きますので、楽しんで頂けたら幸いです。

それではまた次回お会いしましょう~。

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