俺にも言わせろ "I also have something to say." 1 「五枚の盾」編1
マリア「ぶっちゃけ、まだまともな出番も台詞もない……」
ミーア「それは……ほら、まだお話が始まったばかりですから」
マリア「ミーア、あんたは姫様との絡みががあったから、いいさね。
あたしなんか、クーフーラン様に軽くあしらわれただけで、何もいい場面がない」
ミーア「あ、あの、それはその……」
マリア「そもそもあんたは姫様の双子的キャラで、器量もいいからさ、人気も出そうで初めからお得じゃないか。
それに引き換え、あたしゃ、何だい?
身長2mでヴェルダージよりも筋骨隆々の女ってどんな設定だい?
作者の悪意を感じるね」
ミーア「い、いや、あはは……」
サジェイ「マリア殿。
ミーアが困っていますよ。
彼女に罪はない」
マリア「サジェイ!
そういやあ、あんたも台詞があったね!
ちょっとだけでも活躍の場があった人には言われたくないね」
ヴェルダージ「いつも台詞が空回りする、俺よりはましな気もするが」
マリア「おっと、ヴェルダージじゃないか。
ああ、あんたも……辛い立場だったね。
相手がクーフーラン様じゃ、歯が立たないやね」
ヴェルダージ「そ、それを言うなって!」
トロヴェオ「私もまだ正式には台詞がないぞ」
マリア「「トロヴェオ!
あなただって、顔こそはっきり出てないけど、重要な台詞があったような気がしましたが?」
トロヴェオ「は、はあ?
な、なんのことやら」
マリア「薔薇の竜騎士……。
かっこいいですなあ、はっはっは!」
トロヴェオ「うぐぐ……」
サジェイ「サビオ様からの情報ですが、マリア殿、あなたのお話も作られるそうですよ」
マリア「なんだって!?
それを早くお言いよ、サジェイ。
あたしも主人公にしてもらわなきゃ、魅力が伝わらないってもんだ」
サジェイ「(これでも、私の方が年上なんだけど……。)
い、いや、主人公はご主人のエスカドラ殿で……」
マリア「な!」
サジェイ「トロヴェオ殿とミーアのお話の次になります」
トロヴェオ&ミーア「ほおお!」
マリア「なにい~~~!」
サジェイ「あ、あはは、今後、台詞もあるみたいですから、ここは我慢してください」
マリア「うぐぐ……」
ヴェルダージ「サブキャラ、1位的な俺の話は?」
サジェイ「いや、それはまだ当分……。
(そもそも1位って、何?(苦笑))」
ヴェルダージ「(唖然)
お、俺の存在感って……。(泣)」




