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異世界鬱転移  作者: レン.204
1/1

私の決断

作者の妄想を書き出したものです。つまりフィクション

まだ異世界に行ってません

自分は何をしているのだろう?


ふっと、自分に問いかける、人生7度目問いかけ、1度目は確か小学生の低学年、少し冷めていた私を好ましく思わず仲間外れにされた時、もう少し明るくすればよかったのかな?なんてその時は考えた。

二回目は反省を生かし少しだけ明るく振舞っていた小学生の高学年。

いつもは暗い癖に男の前では明るい振りして媚を売っている。なんて言われて女達にいじめられた。勝手に男達が勘違いをして勝手に惚れただけなのに嫉妬して、クラスの男子にモテたいなんて、馬鹿じゃない?この時点で女達の考えを理解する事が出来なかった。

三回目は中学生入ってから、中学生受験をするわけでもないし順当に地域の中学高に入った。いじめが続いたかというとそうではない、明るくしても無駄だと悟り、少し冷めた本来の私に戻ったら、あっさり男達は自分の勘違いを悟り、引いていき女達はそれに伴いいじめをやめた、新しい環境で忙しくなり、いじめをする理由がなくなりやめたのだろう。

ただ中学での地獄は部活動だった。

私の中学では部活動に必ず参加しなければならないというルールがある。私はやる気もないし、仕方なく行っている学校に長時間縛られるのが嫌だからだ。だからといって入らないわけにはいかない、そんな中、土日の活動がなく週に二回しか活動がない卓球部があった私にもってこいと思い軽い気持ちで入部を決めたのが間違いだった。始めのうちはやる気はないままの私でも週に二回だけならとそこそこやれてたと思う、だけど今年卓球部に入った中に経験者はいなかったけど、みな筋がよく毎年より一回りいや二回り早く進んだ、そこで顧問がやる気を出し、体育館の上を剣道部と交互に使っていた物を二回から三回に増やし土曜日の午前中も借りられるようにしてきた、冗談じゃない、活動が少ないから入ったのに、これじゃ。

この頃から部員と私の中でズレが生じた、強いかもしれない今年、やる気出して頑張るみんなとやる気を出さない私、みるみるその差は開き悪口をいわれるようになり、後片付けを押し付けられ、私を的のように玉を打ってくるようになった。せっかくいじめから解放されたのに逆戻り笑えてくる。真面目に活動すればよかった。その時は諦め半分に思った。

4度目は高校で、中学のいじめは部活だけで起こった結局引退まで続いたけど、いい高校に入ると意気込み進学校と呼ばれるそこそこの高校に入った、頭のいいところならいじめなんて起こらないだろうなんて考えで、進学校における価値は学力だ。別に頭が良くてここに入ったわけではない私がここで学力を振るえるわけもなく、クラスで最下位を取るのは当然の事で、進学校でのバカに人権はなく学校から成績を晒されて勉強でストレスを溜めている生徒達からのはけ口になった。

仲間外れから始まりしまいには殴る蹴るなんて当たり前になり頭の悪い学生だから学校は黙認始めは抵抗しただけど助けてくれる人なんていなくて、体育の時に服を隠されて、下着なしで帰った事もあったこの時この世界に絶望した。

5度目は大学で、絶望した後の高校生活は覚えていない、なるがままなされるままに流され高校を卒業した、成績の悪い私の内申点など良いわけもなく就職先がない仕方なく大学に進んだ。就職を視野に入れた偏差値は高くないけど就職率が高い大学に入った。

始まりは同じクラスのバカな女子だった、進学校ではバカであった私でも普通校なら頭のいい部類に入る、学力の差は圧倒的で気に入らなかったのだろう、そこで彼女達はバカな人特有の仲間を使い、部屋に閉じ込めたり、連絡網を回さなかったり、大学生になってもこんな奴らがいるんだ、なんて憐れみさえ浮かんだ。

6度目は大学四年生の時だ、親身になってくれる先生がいた。始めのいじめも先生が気がついて、証拠を揃え大学に提出して退学処分にする事ができた。入学費高かっただろうに退学するために入るなんてバカだなと思った。

バカだったのは自分の方なのに・・・。

なんでいじめに気付いたのか?見てたからだ、ずっと。なぜ親身になってくれたのか?欲しかったからだ私を。

就活に惨敗をして夜遅くに先生の家を訪ねた時に起きた。

最終面接までいったのに落とされた。その悲しみを先生と共有したかったから、酔っ払ったような、いつもと様子の違うのに先生の家に上がった。

一言目はいいって事だよねだった。同性とはいえ長身の先生と小柄な私の力の差は歴然で服を脱がされ、先生のおもちゃで非処女にされた。後はされたい放題、同性に穢された、もっと信用していた人に裏切られた。なんて救えない世界だ、なんて考えた。

そして7度目の今、その後今までの就活が嘘のように内定が何個も手に入り、就職とともに先生の魔の手から逃れた。そして希望の職場でそこそこ慣れた帰り道。


自分は何をしているんだろう?そんな事を考えた時だった。


「あなたを救ってみせましょう」


完璧な美貌を持ち、完璧なシンメトリーを保つ体、白い服は透けて、普通ならいやらしさを感じるであろう姿からは神々しさを感じ、最も目を奪われるのは背中から綺麗に伸びる大きな羽だろう。一目で人ではない、天使であると認識し、同時に誰も救ってくれなかった私でもすがれば、すがってしまえば、素晴らしい未来が約束されている事がわかってしまった。


だからこそ、だからこそ私はこう答えた。


「私に救いはいらない」


いうが早いか動くが早いか、同時だったかもしれない。

私は天使に手を伸ばし、首を掴み、締め上げる。強く、強く自分の意思を示すように。

すると天使と私の命が繋がってるかのように天使が崩れるの一緒に私の意思はおちた。


「う、ぐ」

痛い頭を抑えながら目覚めた。ここはどこだろう?覚醒して間もない私の頭では何が起きたかわからないままでいると。

「起きたか」

お父さんのような声がした。私のお父さんという訳ではなく、全生物のお父さんの声といえばいいのだろうか。

そんな声を考えながら声の方に顔を向けると、そこにあるのは光だった。けっして私では目を開け続ける事はできない圧倒的な神々しい光だった。

「救われたくないのか?」

責めてる訳ではなくただただ疑問に思う事を述べている、独り言のような問いだった。

「私はこの世界に絶望を見出した。この世界に価値などない、だから救いを拒んだ」

私の中にある意思を神と同じように独り言のように呟いた。

「あなたの願いは聴き受けた。しかし、あなたは天使を殺した。それは罪である。故に罰を受けなければならない」

今度は私に向けて声をかけてきた。

「この世界に絶望したなら、他の世界で救われなさい。それがあなたへの罰です」

告げられるのと同時に私の意思がまた落ちた。


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