八話 「まあ、その辺は、ね。ほら。いろいろとアレですから。そういうのに耐性がある従業員を集めればいいかなぁーって」
ベルウッドダンジョン株式会社は、いわゆる「地下迷宮型」と呼ばれる形式のダンジョンを得意としていた。
その名の通り地下に迷宮を作り、そこにモンスターをおびき寄せて討伐する、というタイプのものである。
この時、どのような方法でモンスターを討伐するか、というのは、ダンジョン屋ごとに大きく異なるものであった。
相手にするモンスター自体が違う場合が多いので、当然と言えば当然のことだろう。
ベルウッドダンジョン株式会社の場合は、大きく分けて二種類のものを、それに用いていた。
一つは、「食獣植物」などの植物系モンスター。
もう一つは、「戦闘用ゴーレム」である。
戦闘用ゴーレムとはその名の通り、内部に人間が乗り込み操縦する、戦闘に特化したゴーレムの事である。
製造メーカーによって形状は多少異なるものの、大きさは5m前後で人型をしていることが多い。
強固な装甲と高い攻撃力を誇り、その戦闘能力はモンスターにも引けを取らない。
凶悪なモンスターと日々戦うダンジョン屋にとっては、非常に頼もしい存在と言えるだろう。
もっとも。
戦闘用ゴーレムは頼もしい反面、非常に扱うのに苦労が絶えないものでもあった。
ダンジョン屋が集まったとき、悩みの種として話題に上がることが多いのが、戦闘用ゴーレムなのだ。
当たり前のことではあるが、戦闘用ゴーレムの使用用途は「戦闘」であった。
ダンジョン屋が運用している場合、その相手はモンスターということになる。
モンスターというのは、文字通りの化け物だ。
力も強ければ、魔法などで攻撃を仕掛けてくることも多々ある。
そんなものを相手にしているわけだから、故障や破損は日常茶飯事。
塗装が剥げた、装甲が欠けたはもちろんのこと、場合によっては腕や足をもぎ取られることだって珍しくない。
となれば、修理が必要になってくる。
この修理というのが、実に厄介なのだ。
通常、ゴーレムの修理は、専門の工場などによって行われることが多い。
専門の知識と技術、設備や機材が必要なそれは、完全な専門仕事である。
素人が手出しできない以上、そういった所に頼むのが普通なのだ。
だが。
ダンジョン屋の場合は、そういうわけにもいかない。
なにしろ、モンスターとの戦いは日常であり、故障や破損は茶飯事だ。
毎回のように工場に出していたら、時間的にも金銭的にもとても間に合わない。
ならばどうするのかと言えば、取れる方法はごく限られてくる。
最も多い回答は、「自社で修理する」というものだ。
技術者に、設備機材。
必要なものも多く、手間も非常もかかる。
しかし、それらを踏まえても、ゴーレムの戦闘能力は魅力的だ。
モンスターと渡り合える戦力が、ゴーレムを使えば確実に手に入る。
金と手間がかかるからと言ってその選択肢を捨てるのは、あまりにも惜しい。
ダンジョンでのゴーレム運用は、モンスターと整備費用、この二つとの戦いなのである。
クラリエッタとの交渉を終えたジェイクは、体を引きずるようにして実家兼事務所の近くへと戻って来ていた。
身体が異様に重いのは、精神的な疲労のせいだろう。
約三年ぶりにあの二人にあったのだが、中々のインパクトだった。
どちらか一方だけでもそれなりに心をすり減らすのだが、一日に両方にあったのだ。
その疲労感は、なかなかのものである。
このまま家に帰って寝てしまいたい衝動に駆られるジェイクであったが、そういうわけにもいかなかった。
今日中にもう一人、会わなければならない相手が居るからだ。
ジェイクが溜息を吐きながら向かったのは、事務所のほど近く。
ベルウッドダンジョン株式会社が所有する、「ゴーレム修理工場」だ。
そこに、ジェイクが新ダンジョンへ誘おうと考えている、最後の一人がいるのである。
事務所の前を通り過ぎ、歩くことしばし。
ジェイクは金網で囲われた、大きな倉庫のような建物の前へとやってきた。
外に看板がかかっており、「ベルウッドダンジョン株式会社 ゴーレム修理工場」と書かれている。
大きく開かれた建物の扉の中には、何台ものゴーレムが並んでいるのが見えた。
外見はどれも同じで、同機種であることが分かる。
違いがあるとすれば、破損している場所だろうか。
どの機体も、どこかしら目に見えるキズがあるのだ。
それも、装甲が多少削れている、などというものではない。
腕がひしゃげているとか、胸部がえぐれているといった、事故にでもあったかのようなモノばかりだ。
これらは、修理の順番待ちのゴーレムなのである。
ジェイクは金網に設置された門をくぐり、工場の扉の前に立った。
大型のゴーレムも通り抜けできるように大きく作られた扉は、なかなかに迫力がある。
甲高い金属音と、怒鳴るような会話は、まさに修理の作業中であろう証拠だ。
中を覗くと、同じような作業服に身を包んだ従業員達が、忙しそうに動き回っているのが見えた。
全員がてきぱきと動いており、よどみなく作業を進めているのが分かる。
「うちの整備班は優秀だね」
感心したような調子で、ジェイクはそうつぶやく。
実際、ベルウッドダンジョン株式会社の整備士は優秀なことで有名だった。
四肢の欠損や本体の破損程度であれば、簡単に直してしまう上に。
本来はメーカーの正規工場に持ち込まなければならないようなものでも、自前で修理してくれる。
しかも作業が素晴らしく速いとくれば、言うことなしだ。
会社にもよるが、ダンジョンに配備されるゴーレムというのは、さほど余裕があるものではない。
戦闘用ゴーレムというのはけっして安いものではなく、ダンジョン屋にも懐事情というものがあるので、当然と言えば当然の話だ。
その限りのあるゴーレムを修理に回すとなると、当然ダンジョンに残るゴーレムの数は少なくなる。
単純に戦力が少なくなるわけで、あまり喜ばしくない状況だ。
かといって、破損があるゴーレムを修理しないわけにもいかず。
モンスターが修理が終わるのを待ってくれるわけもない。
短時間できちんとした整備をこなせる人員というのは、ダンジョン屋にとって涙が出るほどありがたいものなのだ。
「っと、感心してる場合じゃないんだっつの」
しばらく作業に見入っていたジェイクだったが、本来の目的を思い出し首を振って気を取り直す。
そして、建物位置口近くにある、大きな窓ガラスのある部屋へと向かった。
ノックして中に入ると、若い従業員が一人で事務作業をしている。
「どうもー。お疲れ様でーす」
ジェイクが声をかけると、若い従業員は驚いた様子で顔を跳ね上げた。
「ジェイクさん! お疲れ様です、っていうか、お久しぶりです! こっちに戻ってたんですか!」
「お久しぶりですー。まあ、なんとか資格が取れたもんで」
「ダンジョンマスター資格ですか! すごいなぁ。あれ、前提資格の半分も取れる気がしませんよ」
若い従業員の言葉に、ジェイクは半笑いを浮かべる。
ダンジョンマスター資格を取るには、それ以外に様々な資格を取る必要があるのだ。
何とかそのすべてを取得したわけだが、最初に必要な資格を調べたときはジェイクも似たようなことを思ったものである。
「いやぁ、でもまぁ、なんとかなるもんですよ。必要ならってやつで」
「そういうものなんですかねぇ。あ、今日は、何かご用事でも?」
「はいはい。ちょっと野暮用というか、マイアーさんに用事がありまして」
ジェイクの言葉を聞き、若い従業員は納得したようにうなずいた。
「ああ、マイアーさんに! わかりました、呼んできますね!」
いいながら、若い従業員は近くに置いてあったヘルメットを手に取った。
それを被りながら、従業員は部屋の外へと出ていく。
ジェイクはその背中に、「すみませんねー」と声を投げた。
工場の内部は、工具や機材、修理中のゴーレムなどが並んでいる。
慣れていないものが入ると怪我をする恐れもあるので、よほど用事がある場合以外は、こうして誰かに仲介を頼むことになっていた。
「しかし、マイアーさんか。あの人も元気なのかね」
ジェイクが会いに来たのは、ここで働く整備士の一人「マイアー・ラインベック」だ。
ドワーフ族の男性であるマイアーは、非常に優秀なゴーレム整備士であった。
種族的特徴として、ドワーフ族は力が強く、細かな作業を得意とする傾向にある。
多くのドワーフ族が、鍛冶などの職人として大成しているのは、そのためだ。
ただ、マイアーがゴーレム整備士として優れている点は、種族的特徴からくるものだけではない。
彼は魔法、それも、とりわけ魔法の道具を作る分野について、深い造詣を持っていたのだ。
マイアーは若いころから、魔法の道具を作る分野、いわゆる「魔法工学」について深い興味を持っていた。
当人自身、勉強が得意であったこともあり、その分野では有名な一流大学へと進学、卒業している。
在学中に幾つかの実用的な装置を開発しており、ゴーレムについててはエリートと言ってよい人物であった。
経歴だけで言えば、大手ゴーレム企業に勤めていてもおかしくはない。
むしろ、何故ベルウッドダンジョン株式会社に居るのか、不思議なぐらいだろう。
マイアーがここに居るのは、当人の強い希望によるものだったのである。
しばらく待っていると、部屋の扉が開いた。
ジェイクがそちらへ振り向くと同時に、扉を開けた人物が妙に甲高い声を上げる。
「おまたせぇー! きゃー! やだぁー! ホントにジェイクくんじゃなぁーい! もぉー! ひさしぶりぃー!」
声の主は、ドワーフ男性としては平均的な身体をした人物だった。
人間よりも頭一つ分ほど身長が低く、それでいて肩幅が広くがっちりとしている。
腕や胴が太いが、一目で筋肉の塊であることが分かった。
顎から延びるヒゲは、胸と腹の一部にかかるほど長い。
だが、そういったものを消し飛ばすほどの特徴が、そのドワーフ男性、マイアーには有ったのだ。
青いアイシャドーに、真っ赤なリップ。
バッサバサと擬音が付きそうな付けマツゲ。
丁寧に編み込まれた、長いアゴヒゲ。
妙にうちまたな歩行法に、胴体側に向けられた肘。
マイアーは肉体的な性別こそ、男性ではあった。
だが、心は乙女だったのである。
そう。
マイアーはいわゆる、おねぇ系の人だったのだ。
「ああ、どうも、マイアーさん。お久しぶりです」
「やだぁー!! もぉー! マイマイって呼んでぇーっ!」
引きつった表情で頭を下げるジェイクの背中に、マイアーは手で叩く。
軽く叩いたような動作だったが、打撃音はかなりのものだった。
ドワーフであるマイアーの腕力は、人間のそれとは比較にならないほど強い。
ついでに言えば、マイアーは健康のため、平均的なドワーフよりも体を鍛えていたりした。
叩かれたジェイクの口から「ゴフッ!!」という音が漏れたのも、無理からぬことだろう。
「あ、あははは。いや、すみません」
「もぉー! でも、えー?! 何年振りぃー? 三年だっけぇー!? 懐かしいわぁー! アタシも学生時代あったのよねぇー! 今じゃもうすっかりキッタナイオッサンだけどっ!! アハハハッ!」
豪快に笑うマイアーに、ジェイクはただひたすらにあいまいな引きつり苦笑いを浮かべた。
肯定したものか否定したものか、判断に窮したからだ。
こういう時はあいまいに笑っておけ、というのは、父からの教えである。
「それで、どうしたの今日は。わざわざこんな時間に来るってことは、お仕事の話よねぇ?」
「ええ、まぁ。新ダンジョンの件で、ちょっと」
新ダンジョンという言葉を聞いて、マイアーは目を大きく見開いた。
驚いた様子も一瞬で、すぐに表情を真剣なものに改める。
かなりインパクトのあるビジュアルだが、マイアーはインテリおねぇなのだ。
仕事は出来る人物なのである。
ジェイクは、大雑把に自分が新ダンジョンのマスターにな予定であることを伝えた。
マイアーに殆ど驚きがなかったのは、大方予想していたらしい。
兄の事情を把握していれば、予測はさほど難しくないだろう。
「いやぁー、ウチのアニキがご迷惑を掛けまして」
「なぁーにいってるのよぉー! あれはもう、事故みたいなもんじゃなぁーい? しっかり責任も取ってるんだしさぁ! りっぱなもんじゃない!? 逆に!」
「ああ、もう、そういって頂けると」
苦笑いしながら頭を掻きつつ、ジェイクは「で、本題なんですが」と話を切り出した。
「新ダンジョンの、整備主任になって頂ければ、と思いましてね」
「あら。どうしてアタシ? と、言いたいところだけど。そうねぇ。自分で言うのもなんだけど、確かにそれが効率いいかもしれないわねぇ」
顎に指をあてながらが、マイアーは思案顔でうなった。
マイアーは専門こそゴーレムだが、そのほかの魔法道具についてもかなりの知識を持っている。
カメラやマイク等と言った、ベルウッドダンジョン株式会社のダンジョンに欠かせない装置の扱いにも長けていた。
設置や、ちょっとした修理ならば、専門の業者と並ぶほど技量を持っている。
マイアーが一人いれば、ゴーレムの修理からちょっとした魔法道具の世話までが可能なのだ。
少しでも多く古参の従業員を残していこうと考えた場合、確かに「効率がいい」という言い方ができるかもしれない。
「でも、あれじゃない? コレも自分で言うのもなんだけど。アタシがいたら新人ちゃん達、ビビッちゃうんじゃない?」
マイアーはどちらかというと、迫力があるタイプだ。
ドワーフ族のおねぇというのは大抵そうなのだが、まずガタイがすこぶるいい。
他の人種と比べて頭が大きいこともあってか、顔面のインパクトは半端なものではなかった。
イカついドワーフのおっさんが、ばっちりメイクをキメてシナを作っているのだ。
ジェイクでなくとも、何らかの精神的衝撃を受ける者は多いだろう。
そういったビジュアル面もそうなのだが、マイアーの場合はそれに伴って中身の方も若干問題があるタイプだった。
割と肉食系だったのである。
一流大学を優秀な成績で卒業し、エリートコースまっしぐらであるはずだったインテリドワーフのマイアーが、なぜダンジョン屋をやっているのか。
それは、ド直球に出会いを求めの事だった。
ダンジョン屋は、なんだかんだと言って結局のところ荒事屋だ。
キツイ、危険、汚い、の、いわゆる3K仕事である。
女性人気は高いとは言えず、必然的に従業員は男が大半を占める男所帯となりがちだ。
ガテン系の筋骨隆々とした男性を好みとするマイアーにとっては、願ってもない環境なのである。
そんなわけで、というのも非常にあれなのだが。
マイアーは好みの男性がいると、職場だろうが構わず押せ押せで行くという、困った性質を持っていた。
自身が言っていた「新人ちゃん達、ビビッちゃうんじゃない?」というのは、非常にマイルドな表現と言わざるを得ない。
「まあ、その辺は、ね。ほら。いろいろとアレですから。そういうのに耐性がある従業員を集めればいいかなぁーって」
あいまいに笑いながら、ジェイクは明後日の方向に目を向けつつ言った。
ぶっちゃけた話、マイアーの危険度は今のままだろうが、新ダンジョンに連れて行こうがあんまり変わらない。
確かに新ダンジョンに連れて行けば、新しく雇い入れた従業員と一緒に働くことになるだろう。
マイアーになれていない彼らは、人によるわけだが、多少なりとも衝撃を受けることになるはずだ。
ついでに、おいしく頂かれてしまう恐れもある。
だが、新人が入ってくるという意味では、今の場所でも変わらない。
新ダンジョンに古参の従業員を割けば、必然的に新しい従業員を雇う必要があるからだ。
どちらにしても危険ならば、もっともマイアーの能力が必要になる、新ダンジョンの方に置きたい。
というのが、ジェイクの考えたのである。
マイアーは少し思案顔を作ってから、「なるほどねぇ」とつぶやいた。
おそらく、ジェイクの考えていることをあらかた察したのだろう。
もしかしたら、別のところにも思考を飛ばしていたのかもしれない。
「ちなみにだけど。私以外にはだれに声をかけてるの? クラリエッタちゃん辺りかしら?」
「あたりです。それから、ブレイスさんに」
「あら。そのメンツの中にアタシがいるのぉ? ずいぶん頼られたわねぇー!」
心底驚いた様子で、マイアーは肩をすくめた。
実際、この三人が新ダンジョンにそろえられたなら、ジェイクは遠慮なく頼りにするつもりでいるのだ。
マイアーが居れば、ゴーレム関連のおおよそは、任せることが出来る。
ジェイクは、ダンジョンに必要なのは「ゴーレムのエースパイロット」ではなく、「優秀な整備士」である、と考えていた。
優秀なパイロットが居ようと、ゴーレムがなければそもそも話にならない。
必要な時に万全な状態のゴーレムを用意できさえすれば、それを操るパイロットは凡百で十分。
優秀な戦闘指揮者が居て、その指示さえ守れば、モンスターは問題なく倒すことが出来るのだ。
もしゴーレムで足りなかったとしたら、「食獣植物」を当てればいい。
ブレイスが居れば、ふんだんに用意してくれることだろう。
それを繰り出すタイミングは、戦闘指揮者であるクラリエッタがよくよく心得ているはずだ。
つまるところ。
凄まじく問題がある面子ではあるが、この三人が居れば、あとは「普通」の従業員をそろえさえすれば新ダンジョンは機能する。
そう、ジェイクは考えているのだ。
優秀な新人を見つけることは難しい。
だが、「普通の新人」であれば、その難易度はぐっと下がる。
そういった新人達も、時間をかけて育ててやれば、やがて「優秀な人材」になってくれる。
育成方面に関しても、この三人は必ず力になってくれるだろう。
人格面は非常にアレだが、能力は間違いなく持ち合わせているのだ。
その実力は、新人育成に関してもいかんなく発揮してくれる、はずだろう。
たぶん。
「そりゃ頼りますよ。居てくれれば、ずいぶん俺も楽が出来ますからね」
「あら正直。でも、悪い気はしないわねぇ」
マイアーは少し考えるそぶりを見せてから、大きくうなずいた。
「考える時間もあまりなさそうだし、さっさと答えた方がいいわよねぇ。いいわ! アタシでよければ、つれてってちょうだい」
「いやぁ、そういってもらえると助かります! よろしくお願いします!」
「ただし、一つ条件があるわ。働く環境に関して、ね」
喜ぶジェイクに、マイアーは真剣な様子で人差し指を立てて見せた。
それを見たジェイクは、表情を引き締める。
マイアーは腕のいい整備士だ。
そういう人物は得てして、仕事場に一家言を持っているものである。
鋭く目を細めたマイアーは、極々真剣な表情のまま、口を開いた。
「新人の子は、細マッチョ系の子がいいと思うの。ゴリマッチョまで行っちゃうとちょっと怖いっていうかぁ、引いちゃうところあるし。あ、でもなよっとした感じの子も捨てがたいわね……。え、どうしよう。ちょっとまようんですけどぉー!!」
真面目に悩み始めるマイアーを前に、ジェイクは引きつった笑いを浮かべる。
そして、「整備班の新人は、なるべく女子をとろう」と、心に決めるのであった。
前回から結構時間たっちゃいました
次はもっと早くなるように頑張りたいです
何かいつも同じようなこと言ってるけど、みじんも早くならねぇなぁ・・・がんばろう・・・