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マイアーさんの、ゴーレムちょっとマニアック話 操縦方法編

 ゴーレムと一口に言っても、様々なタイプが存在する。

 用途によってその形状は千差万別。

 操作方法もそれぞれに異なっており、必要な免許も地味に違う。

 普通ならば、普段から使う種類のものを一つ持っておけば問題ない。

 知識についても、運転に必要最低限のものだあればよいだろう。

 だが、ベルウッドダンジョン株式会社で働く従業員の場合は、そうもいかなかった。

 輸送やダンジョンの整備だけでなく、戦闘にもゴーレムを用いている。

 どんな部署に居てもゴーレムにお世話になる機会はあるし、自身が乗ることになる場合も多い。

 同じ職場でどのようなゴーレムが使用されており、それがどういったものなのか。

 そういった知識は、働く上で最低限必要なものである。

 なので、新人研修では、ゴーレムに関するレクチャーも行われていた。

 講師役はもちろん、ドワーフ界のカリスマ「マイアー・マインベック」だ。




 新人達が居並ぶ研修室。

 これから始まる研修の準備をする中、突然室内に軽快な音楽が鳴り響いた。

 室内の照明が若干暗くなり、新人達は何が起きたのかと困惑している。

 その答えを示すように、正面近くの扉にスポットライトが当たった。

 入室してきたのは、ばっちりメイクに煌びやかな衣装を着た、マイアーである。


「みんなぁー! みんなげんきぃー! んーんまっ! んーまっ!」


 すこぶる気持ちの良い笑顔で手を振りながら、マイアーは時折投げキッスなどを飛ばしている。

 大半の新人達が茫然としているものの、ドワーフの新人達だけはすこぶる元気だ。


「きゃー! マイアーさーん!」


「今日もキレー!」


「カワイー!」


 他種族の新人、いや、古参の従業員にとっても承服しかねる歓声が飛び交う。

 マイアーが教壇の前まで来ると、照明は通常のものに戻る。

 室内の注目が集まって居るのを確認する様に周囲を見回すと、マイアーはパチリと手を叩いた。


「はいっ! 今日はね、ゴーレムの講義! ということでねっ! 整備士の私が、ゴーレムについて話していこうと思いますっ! 人によってはね、もう知ってることのおさらいになると思うんだけど。時々基本を思い出すのも大切だからねっ! しっかり聞いてくださぁーいっ!」


 マイアーは「バッチーン」とすさまじい音を立てて、片眼を閉じた。

 どうやらウィンクのつもりらしい。

 木の枝とか突っ込んだらへし折られそうな圧力を感じさせるが、それにツッコめる者はいなかった。


「という訳でねっ! 今日はゴーレムの種類についてと、操作方法の種類についてお話していきますっ! 基本的なことが中心ですけどねっ、ダンジョン屋ならでわの、ちょぉーっとマニアックなお話も混ぜていきますからねっ!」


 職業柄、ダンジョン屋が使うゴーレムは特殊なものが多い。

 ベルウッドダンジョン株式会社のような、地下迷宮型ともなればなおさらだ。

 地中を掘るためのものや、狭所での戦闘に特化したもの、倒したモンスターの回収に特化したもの、等々。

 使われているゴーレムのほとんどは、他ではあまり見ないものばかりである。

 となれば、講義も必然的にマニアックにならざるを得ないのだ。


「じゃあ、まずわねっ! 操縦方法から見ていきましょっかっ! ゴーレムの操縦方法は、大きく分けて三種類あるわよねっ!」


 言いながら、マイアーは黒板に文字を書きだす。

 オート、セミイメージ、イメージ、の三つだ。


「はぁーい! この三種類が、有名どころの操縦方法よねっ! じゃあ、まずはオートから説明していきましょっかっ!」


 マイアーは妙なポーズをとりつつ、バチーンと音を立てて片目だけで瞬きをする。

 おそらくウィンクなのだろうが、あまりにも衝撃的な映像だったのでそれを意識できる人数はごく限られていた。


「オート! 単純な移動用ゴーレムなんかで使われているものが多いわよね! レバーやハンドル、ペダルやなんかで操縦するものだけど、実はこれって結構すごい技術が使われてるの」


 手を叩き、マイアーは黒板に四足型のゴーレムの絵を描きだした。

 一般的な移動用のもので、家庭用としても出回っているものだ。


「ゴーレムって、ざっくりいえば魔法で動く人形でしょ? オートの場合は、それにレバーやなんかで指示を出して動かくんだけど。この時ゴーレムは、ずーっと同じように足を動かしてるわけじゃないのっ! 路面の状況や、重心の位置なんかを計算して歩いてるわけ!」


 前に進め、右に曲がれと言った大雑把な指示を、操作器具を使ってゴーレムに伝える。

 そうすると、ゴーレム自身が判断してそれを実行する、と言ったような具合だ。


「指示を受けて、それに応じた動きを自分で考えて実行してる。ってことねっ! 指示を出す道具が単純だから、細かな動作が必要な戦闘や精密作業にはむかないんだけど、オートならではの利点もあるのっ! その一つが、長時間操作しても、比較的疲れにくいってことねっ!」


 長時間の輸送などの場合、指示出しは簡単な方が疲れが少ない。

 例えば、四つ足型のゴーレムの場合。

 四つの足それぞれに対応したレバーが、合計四本あるタイプのゴーレムと。

 レバーとハンドル、発進ペダルといった、簡単な操作装置のみのタイプがある。

 繊細な動きは、前者の方が得意だ。

 だが、常に四つのレバーを動かし続ける必要があるため、体力と集中力を必要とする。

 対して後者の場合、前に進もうと思えばペダルを踏み、曲がりたいと思えばハンドルを回せばいい。

 大雑把な動きしかできないが、操作に伴う煩雑さとは無縁だ。

 なので、オートと分類される操縦方法は、道路、鉄道などを用いた輸送用ゴーレムなどで広く用いられている。


「オートの大型輸送ゴーレムを巧みに操る運ちゃんってステキよねぇー! ちょっとイカついおじさまのイメージ? みたいなっ! えっ!? あんたもおっさんだろうって!? やだぁー! 心は乙女ぇー!」


 マイアーはくねくねと腰をくねらせ、妙なポーズをとった。

 ドワーフ界隈からは何やら歓声のようなものが上がっているが、それ以外は沈鬱な空気になっている。

 むしろは7、8割は謎の重苦しさの漂う亜空間とかしているのだが、もちろんそんなものに怯むマイアーではない。


「さっ! 次はセミイメージねっ! 戦闘用ゴーレムなんかで使われるタイプよっ!」


 そういうと、マイアーは黒板に二足歩行型ゴーレムの絵を描きだす。

 人間でいう首の部分が無く、人が乗り込む胴体部分はフレームと金網で保護されている。

 ベルウッドダンジョン株式会社で使われている、ABCモータース製戦闘用ゴーレムだ。


「セミイメージにはいろいろなタイプがあるけど、うちが使ってるのはマスター&スレイブ方式との併用が多いわよねっ! ご主人様と奴隷って意味よっ! ヤダ意味深ーっ!!」


 主人である人間がした動きを、奴隷であるゴーレムが再現する。

 それが、いわゆる「マスター&スレイブ」と呼ばれる操作方式だ。

 ABCモータースの場合、操作用のパーツを装着した腕を動かくことで、ゴーレムがそれを再現する形をとっている。

 これだけでもかなり精密な指示が出せるのだが、「セミイメージ」の本領はそこからだ。

 ゴーレムの指先、脚部、そのほかの細かな重心などの操作。

 これを、操縦者が装着するヘッドギアが、操縦者の思考を読み取ることで行うのだ。

 つまるところ、操縦者がイメージするだけで、ゴーレムが動くのである。

 それだけ聞けば素晴らしいもののように思えるのだが、少なくない欠点があった。


「まず、動かす場所を正確にイメージしなくちゃいけないのよね。自分の手足を動かすのと同じ感覚ぐらいじゃないとイケないんだけど、案外これが難しいのよねぇ」


 本来ないはずの、それも、自分の身体とは異なる形状のものを動かすイメージを、明確に持たなければならない。

 突然腕が二本、脚が二本増えるのだ。

 的確に動かすのはかなり困難であり、相当の訓練が必要であった。

 厄介なのは、「ゴーレムの機種ごとに形状が違う」ことである。

 例えば、Aというゴーレムの操縦に慣れてきたとしよう。

 ある程度イメージ通りに動かせるようになったところで、別の会社が作ったBというゴーレムに乗り換える。

 Aに慣れているのだから、簡単に動かせるか、と思いきや、そうはならない場合が多い。

 ゴーレムの腕の長さや足の長さ。

 イメージを伝達する装置の癖などが、それぞれに違っているからだ。

 突然手足の長さと太さが変わり、筋肉量も増減するようなものである。

 そんな状況で、たやすく操縦できるわけがないのだ。

 機種の乗り換えには、慣れたゴーレム乗りであっても、数週間から数か月の訓練期間が必要というのが常識であった。

 問題になるのは、操作自体の困難さだけではない。

 思考の読み取りには、それだけで使用者に強い負荷がかった。

 長時間使用すると、乗り物酔いに似た眩暈や吐き気に襲われるのだ。

 熟練の操縦者で、三時間程度。

 全くの初心者であれば、三十分持つか持たないかと言った所だろう。

 無理をすれば、操縦席に座ったまま失神してしまうこともざらである。


「それを軽減するために、ABCモータースの戦闘用ゴーレムは腕部分をマスター&スレイブ方式にしてるのよねぇ。腕を意識しなくていいだけでも、ずいぶん楽になるのよぉ!」


 マイアーの言葉に、戦闘班の数名が大きく頷いた。

 実際に動かした実感からくるものだろう。

 実際に体を動かすだけで、ずいぶんとイメージはしやすくなるようだ。


「それと、指の形状も結構気を使ってるわよねぇ。人間って指がすごく器用だから、そのままの形を再現しようとするとかなり複雑になるの。でも、うちが使ってるゴーレムの指は、かなり簡略化されてるのよねっ!」


 ベルウッドダンジョン株式会社で使っている戦闘用ゴーレムは、三本指のものが主流であった。

 物を掴み、場合によっては引き金を絞るのに必要最低限の数だ。

 指自体には関節が無く、カギ爪のような形状になっているのも特徴だった。

 力加減も出来ず、武器などを掴んだりはできるモノの、繊細な作業には不向きではある。

 だが、その分操作は単純化され、操縦者の負担は大幅に軽減されていた。


「セミイメージって、ゴーレムと触覚を共有できるわけじゃないでしょぉー? だから、物を持ったりするのって結構難しかったりするのよぉ。感覚が無いからっ!」


 ゴーレムがものを持ったとして、操縦者に感覚が伝わるわけではない。

 それは、モノを持つなどといった状況だけでなく、歩く、走るといった場合にもネックになっていた。

 こういった場合、ゴーレム乗りが頼るのは「ゴーレム全体に響く振動や音」である。

 乗っているときに感じるそれらの情報を読み取り、ゴーレムを動かすのだ。

 難しいことではあるが、やっていること自体は「自動車」や「自転車」でやっていることとあまり変わらなかったりする。

 人間というのは、慣れさえすれば感覚でかなりの事をやってのけられる生物なのだ。


「こういった諸々ねっ! 実は意外と適正に個人差があるわけっ! 今の新人でいうと、クロースくんなんてすごいわよねっ! 初めて乗った戦闘用ゴーレムを走らせたり! 初めての戦闘訓練で、二時間以上連続運転出来たりっ! 顔も可愛いし、将来有望よぉー!」


 突然名前を出されたクロースは、思わず悲鳴を上げそうになった。

 何とかこらえることには成功したものの、自分を見るマイアーの目が肉食獣のそれであることに気が付き、細かく震え始める。

 ドワーフや一部の心無い従業員は「ヒュー!」などと盛り上がっているものの、人道的な従業員達は気の毒そうな視線をクロースに送っていた。


「で、最後がイメージ! さっきのセミイメージと共通するところがあるけど、これはかなり特殊で、めったにお目にかかれない形式よねっ! なんてったて、大体の国で軍事機密にしてるガッチガチのガチのやつですものっ! やだ、ガッチガチっていっちゃったっ! キャッ!」


 もはや墓場のような雰囲気になっている従業員も数名いるモノの、マイアーは絶好調だ。

 イメージという形式は、マイアーが言った通り軍事用のものであった。

 ハンドルやレバーなどを一切廃し、ヘッドギアによる思考の読み取りのみで操作するのだ。

 これは「ゴーレムに意識を移し替えた」と言っても良い状態であり、反応速度や精密操作性はほかの操縦方法とは次元が違う。

 熟練の操縦者がイメージ形式のゴーレムに乗った際の戦闘力は、尋常ではない。

 セミイメージなどの戦闘用ゴーレムと一対一で戦闘をすれば、まず負けることは無かった。

 下手をすれば、三体を相手取っても問題にならないレベルだ。

 だが、その高性能さゆえに、反動もまた尋常ならざるものがある。


「一番言われているのは、感覚の共有よねぇ。ゴーレムと視覚、触覚やなんかを共有しちゃう、ってやつ。そりゃ、走ったり物を掴んだりする分には有利なのよ、その方が!」


 完全にゴーレムと意識が一体化することにより、セミイメージでは不可能であった「触覚」「視覚」などの五感の共有すら、イメージでは可能になっていた。

 反応速度の向上などは、それが理由である。

 文字通り「自分の体のように」ゴーレムを動かせるだけでなく、周囲の情報を読み取る能力も飛躍的に向上しているのだから、当然と言えるだろう。

 だが、ゴーレムと感覚を共有するということは、「痛み」などのマイナスの面も共有するということだ。

 イメージ形式の戦闘用ゴーレムに乗っているときに受けたダメージは、自分の体のものとして受けることになる。

 ゴーレムの腕や足がもがれた場合などの痛みも、同じだ。

 その結果、ゴーレムがダメージを受けたのと同じ個所が動かなくなる、等の障害を負うケースは、少なくない。

 損傷を受けたのはゴーレムだけであり、操縦者の身体には何らキズが無い場合でも、なることがあるのだ。

 ゴーレムと強く意識共有すれば、操縦の精度は上がる。

 しかし、その反動もまた、大きくなってしまう訳だ。


「思考だけで動かせるから、人間の動くスペースを切り詰められるっていうのも大きいわよねぇ。衝撃吸収材とかを詰めて、落下衝撃とかに備えられるのも大きいわぁ。ゴーレムが無茶な動きをしても、人間へのダメージが少なくなるでしょう?」


 その分、急速な荷重の変化などにも強くなり、普通では考えられないような急激な運動も可能になる。

 高速で移動しながらの戦闘では、圧倒的優位に立てるわけだ。


「まぁ、利点も多いけど、欠点も多い訳よねぇ。でも戦闘力を考えれば、軍隊的には使う方向に動いちゃう、ってことかしら」


 多少倫理的に問題があったとしても、国防、あるいは戦争の為には、ある程度目を瞑る。

 大きな目的の為に、手段は選んでいられない、という考え方は一定数あるものだ。

 もっともそれは、企業でも同じである。

 有用であるならば、倫理的な問題は度外視。

 そういった大企業は、わずかながら存在している。

 ではあるのだが、それでもイメージ形式を使う企業はほとんど存在しなかった。

 理由は、企業が追い求める最大の目的に関わるからだ。


「イメージ形式に使われる機材って、バカみたいにお高いのよねぇ」


 ゴーレム全体を制御するほどの思考量となると、それを引き出すための装置も特別製でなくてはならない。

 引き出した思考情報を、ゴーレムへと伝える装置も従来よりも数段性能が良いものが求められる。

 そういったものは総じて高価であり、通常のセミイメージで使われるものの数十倍は費用が掛かるのだ。

 金がかかるのは、ゴーレムの話だけではない。

 それを操縦する操縦者の育成にも、時間も手間も必要であった。

 ゴーレム全体をイメージだけで動かそうというのだから、容易にそんなことが出来る訳もなく。

 そもそも思考を読み取られるというのには精神的、肉体的な負担も大きく、それに耐えることが出来る人材は限られている。

 イメージ形式でゴーレムを動かす操縦者となるには、いくつもの条件をクリアする必要であり。

 それが可能なのは、特殊な訓練を積んだ者か、特別な才能の持ち主だけなのである。


「訓練には時間も費用も掛かるし、才能がある人を見付けるのもすっごく手間よねぇ。どっちにしろ、国家レベルの自力が無いと無理ってことじゃないかしら」


 費用対効果としては、あまりよろしいとは言えない。

 だが、強力であることは事実だ。

 やる地力があるならば、やって損はないのだろう。


「普通、イメージ形式のゴーレムに乗ったことある人ってあんまりいないんだけど、うちの会社って元軍人の子もいたりするから、意外と乗ったことあったりするのよねぇ。エーちゃんとか元軍人さんだから、乗ったことあったわよね?」


「おお? まぁなぁ。っつってもずいぶん昔の話だぜぇ?」


 急に話を振られたエーベルトは、苦笑交じりに答える。

 それを聞いた新人達が、にわかにどよめいた。

 自分達を散々ぱら扱きまくっていたエーベルトが元軍人だと聞き、驚きつつも納得する、と言った様子だ。

 そこで、ふと疑問に思ったクロースが、近くに座っていたジェイクに小声で尋ねた。


「エーベルトさんって元冒険者だったはずですよね?」


「冒険者やる前は、軍に居たって話よ? ドライアドって人種は引くほど長生きだからね。色々あったんじゃない」


 正直なところ、エーベルトの経歴はジェイクもよくわかっていなかった。

 生れた時から身近にいたので、詮索しようとも思わなかった、というのが理由の一つだ。

 おそらく聞けば応えてはくれるのだろうが、ジェイクは特に聞き出そうとは思っていない。

 そういったことは既に祖父や父がやっているだろうし、重要なのはダンジョン屋としての腕だと考えているからだ。

 ついでに言うと、突いたらヤバそうな話が出てきて怖い、というのもある。

 まあ、それが最大の理由であったりするわけだが。


「ちなみに参考までになんだけどぉ、イメージで操縦するのってどんな感じなのかしら?」


 マイアー自身は、既に知識としては知っている事柄である。

 エーベルトに聞いたことも何度かあるのだが、研修の為に改めてこの場で聞いているのだ。

 聞かれたエーベルトは、考え込むように腕を組む。


「今は技術も進んでっからなぁ。俺のころと同じかどうかわからねぇが、ありゃぁすげぇもんだぜぇ。ゴーレムの体に意識が入り込んで、本来の体固定されてっからよぉ。まるで体がゴーレムそのものになったみてぇでなぁ。感覚も魔法装置で鋭敏化させてっから、万能感がすげぇのなんの」


 人間の力を超えるゴーレムの体に、反応速度や感知能力を上げて同化するのだ。

 そんな体を持てば、なるほど万能感を持つのも無理はない。

 だが、その反動も大きいようだった。


「その代わり、ハンパじゃねぇぐれぇ疲れてなぁ。一応制限稼働時間が決められてるんだが、そいつを超えっちまうと丸一日役に立たなくなっちまってよぉ。下手したら、極度の疲労でぽっくりなんてこともあったってぇ話だぜぇ」


「一般のダンジョン屋が使うには、ちょっとリスキーな代物ってことよねぇ」


 ベルウッドダンジョン株式会社のような中小からすれば、なおさらだ。

 そういったものを運用するには、人も金も足りない。

 まあ、そもそも軍事機密に属するものであり、下手に手を出すとしょっ引かれるわけだが。


「さっ! 操縦方法を確認したところで、次は機体について説明していきましょっかっ!」


 そういうと、マイアーは用意していた映写機を操作し始めた。

 魔力で動く魔法機械の類で在り、光を投射して映像を平面に映し出すことが出来る。

 研修などで使うのだろう、施設に備え付けられている備品の一つだ。


 この後、マイアーはベルウッドダンジョン株式会社がよく使用する、三種類のゴーレムについて解説をし始めた。

 若干マニアックで、長い話なのだが。

 それらに関しては、また別の話である。

別に読まなくても物語には差しさわり無い、ゴーレムの話でした

誰得なんだ一体

私だっ!!!




という訳でございまして、お陰様を持ちまして、本作は書籍化する運びとなりました

応援していただいた皆様のおかげと思っております

詳しいことに関しましては、インターネット等で検索していただければと思います

実は、発売日間近だったりします

今後とも、なにとぞよろしくお願いします

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― 新着の感想 ―
[良い点] マイマイのウインク [一言] めちゃめちゃ面白いです。好き。
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