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魔法少女ユウカちゃんの秘密  作者: 一二三五六
第一章 魔法少女ユウカちゃんの災難
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第一章14 『何かにヒビが入る音』

 六時間目は古文の授業。

 内容は意味不明な上に、担当する石塚いしづか先生はお年寄りのおじいちゃんで喋り方がスローな所為か、俺はとてつもない眠気に――襲われていなかった。

 寝れない。寝れるわけがない!だって、この授業が終われば愛華ちゃんと屋上に行くことになるんだぞ?緊張と興奮と期待と不安でそれどころじゃない!それにしても、放課後の屋上で愛華ちゃんは何をするつもりなんだ?今朝教室で会った時「放課後、ちゃんと来てね」と耳元で言われるというご褒美を頂いてから一言も会話してない、っていうか話す隙がなかった。ま――まさか、告白だったり……

 チラリ、と。斜め前から見える張本人の後ろ姿に目を向ける。向こうは何事もないかのように至って普通だ、相変わらず可愛らしい背中で俺を癒してくれている。やっぱり告白じゃない?……いや、もしかしたら女の子にとって告白というのはそれほど緊張するものじゃないのかもしれない。男と女じゃ別の生物だって前に馬場が言ってたし……でも、俺みたいな半端なにわかオタクがあんな可愛い子にモテるはずがない!ラノベじゃあるまいし、期待するだけ――あーでも放課後の屋上で男女が二人っきりなんてどう考えても告白としか……


「どわああああああああ!わかんねぇええええええ!」

「おや、今のところわかりませんでしたか?」

「へ?」


 石塚先生の問いかけに俺は我に返った。

 どうやら自問自答がヒートアップし過ぎた所為か、俺は立ち上がって叫んでいたようだ。突然の行動に周囲は驚き、俺に視線を浴びせている。もちろん愛華ちゃんも。やってしまったという恥ずかしさに身を包まれ、全身が熱くなってきた。


「あっ、いやその――すみません、もう一度お願いします」


 クスクスという笑い声を聞きながら、俺は大人しく座った。今まで静かに学校生活を送ってきたのに、ここに来て目立つとは……愛華ちゃんまで笑ってるし、もしこれで告白がなかったことになったら――あーもう!こういうこと考えるからいけないんだろうが!早く授業終われ!そして二つの意味で俺を自由にしてくれ!


『じゃあナイスタイミングかもね』

「ッ!?」


 突然聞こえてきた声に驚き、机を膝で蹴りそうになったが、何とか音を立てないように堪えた。危うくまた目立つところだった。辺りを見渡してみたが、俺に話しかけてきたような人物はいない。となると――


「お前、今わかっててやっただろ?」


 制服の中に隠しているアフターグローに向かって俺は問いかける。


『そんなことないよ、タイミングが良かっただけさ。それよりまた街の方でバクが現れたんだ!至急来てくれ!』


 俺にしか聞こえないマーチの声を聞いて、俺はふと時計を見る。まだ授業が始まってから一五分しか経っていないだろう。放課後まで後数十分、その間をドギマギしながら授業を受けるか気晴らしにバクを倒しに行くか、どっちがいいかと言われれば……


「わかった、また掛け直す」


 俺はマーチとの通信を切ってから、大きく深呼吸をして――


「すいません先生!ちょっと腹の調子が悪いのでトイレに行ってきます!」

「え?今説明し直してますけど……」

「ほんとすいません!行ってきます!」


 再び好奇の視線に晒されながら、俺は速足で教室から出た。くそぅ、この恥ずかしい思いもバクの野郎にぶつけてやる!

 急いで屋上まで駆け上がった俺は、周囲の確認をしてからスフィアを手にする。


「今回も頼むぞアフターグロー!」

「リョウカイシマシタ」

「アフターグロー、セットアップ!」


 瞬く間に光に包まれた俺は、もう見慣れてきたユウカの姿へと変わっていく。女の子になるのが当たり前だって認識に、我ながら少し寒気がするが、こうしないといけないのだからしょうがない。


「マーチ!バクはどこにいるの?」

『扇風機バクが現れた駅だ!』

「周りの人たちは?」

『バクが出たと知って逃げている人たちが多いね、あと報道局のカメラも。昨日撮影する前に帰られたのが相当悔しかったみたいだ』

「うっ、こんなことなら昨日素直に取材されとけば良かった――とにかく、放課後になる前に倒さないと!」


 俺は少し助走を付けて空へと飛び上がった。こっちの方が速く飛べている――気分になる。それにしても、なんでバクはこう毎日のように現れるんだ。少しは休憩してもいいと思うんだけど。まあ、今回の場合は気分を晴らしたかったし丁度良かったけど。


『……………』

「マーチ?」

『えっ』

「どうしたの?突然静かになったけど?まさか何かあったの!?」

『あっ、いや、現場は特に何も。そうじゃなくて……』


 何故だか煮え切らないマーチの返答に、俺は首を傾げる。何か言い難いことでもあるのか?まあどうせ、バクの願いがロクなことじゃないってだけだろうけど。アイツらが大概ろくでもないことくらい流石にわかってきたっつうの。

 そんなことを思いながら飛行を続け、駅の近くまでやってきた。建物の間を通り抜けながら下を見ると、駅の方面から人が次々と逃げていく様子が見えた。中には流れに逆らうように立ち止まり、こちらにケータイやカメラを向けている人も。きっと俺を見つけた物好きと報道局だろう。駅の上空までやってくると、今回の敵が姿を――


「あれ、いない……?」


 駅やその前の飲食店などを見渡しても、怪物らしき姿は見当たらない。一体どこに隠れてるんだ?


「マーチ、バクはどこにいるの?」

『駅だ!駅の方に降りてみてくれ!』


 マーチの言葉に疑問を持ちながらも、俺は言われた通りに駅の前で着陸し、走って中へと入った。エントランスには報道陣が多く集まっており、俺が現れると同時に全てのカメラがこっちに向けられ、シャッター音が連続して聞こえてきた。こんな音を生で聞く破目になるなんて――でも、この人たちがここにいるってことは、バクは駅の中にいる可能性が高いということだ。


「ここにバクが……」

『あれ?』

「どうしたの?」

『動いてる……バクが動いてる!』

「えっ、バクって普通動くものじゃ――」

『いや、そうじゃないんだ。現れた時から奴はずっとその場を動かなかった。なのに突然動き出して――それもかなりのスピードだ!』


 さっきまで動かなかったバクが動き出した……?えっ、もしかしてそれって!

 嫌な予感がした俺は駅構内を飛行して電車が止まるホームへと降り立った。バクが出たということもあり、ホームにはほとんど人がいない。電車も停止しており、向かい側のホームには停まっている電車が見える。


「ねぇマーチ、私が今立っている場所ってもしかして……」

『……さっきまでバクがいた場所とほぼ同じだよ』


 俺はホームから空へ飛び上がり、五〇〇メートル程離れた上空で周囲を見渡した。すると、駅から数十メートル離れたところで、バクの出現によって運休しているにも関わらず、線路を走る電車を見つけた。あそこにバクがいる!進行する電車に向かって、俺は風を切るように速さを上げていく。空を飛ぶのは走っているようなものだと前に思ったけど、人の脚では出せないスピードを出せる辺り、流石は魔法アイテムだ。

 

「バクは何両目にいるの?」

『五両目の後ろから二番目のドアの近くだ!』


 走り続ける電車と並行になるように飛行し五両目を目指す。その間に車内を伺うと、中はまるで満員電車のようにすし詰め状態。きっとバクから逃げてきたのだろう。この時間帯では有り得ない人の密度だ。

 五両目に到達したところで、俺はバクの姿を目撃する。狭い長方形の中で、赤いタコが押し込められているかのように車内で動いていた。それと、隣の車両が満杯で入り切れなかったのか、五両目には取り残された乗客たちが車両の端で身を固めていた。


「なんとかして入らないと!」

『自動ドアをこじ開けるんだ』

「そんなことできるの!?」

『君が身を包むアブソーバードレスは肉体強化も兼ねているからね、そのくらいなら簡単に開くはずだ!』


 近くにあった自動ドアにしがみ付いた俺は、ノブの代わりの凹みに手を掛けて。左右に引っ張った。ドアは鉄が壊れるような音を立てながら、襖を開くように簡単に開いた。


「うわっ、ほんとに開いちゃった。怒られないかな?」

『言ってる場合か!早く中に入って戦ってくるんだ!』

「わ、わかってるって!」


 車内に入ってまず目があったのは、車両の奥で固まっていた乗客たち。俺がドアを開けて入ってきたことに驚いているのか、みんな目を見開いてこっちを見ている。そして次に目に入ってきたのは、タコの手にお尻を撫でられている女性たちの――


「って!またこのパターンなの!」

『いい加減慣れなよ君も』

「慣れられるわけないでしょ!あーもう、とにかく早く助けないと!」


 俺は熱くなっている体を冷ますために大きく深呼吸をし、そして――

  

「黄昏に愛を!夕焼けに希望を!オレンジ色の魔法少女、ユウカちゃん!只今参上!」


 と、俺はポーズを決めた。


『……なんだい今の?』

「だ、だって一応魔法少女だし!こういう必要だと思って!」

『ほんっと君は変なとこ真面目だね』


呆れたようにマーチは言ったが、俺は別に真面目だからこんなことをしたのではない。なんていうかこう、若気の至りというかオタクの悪ふざけというか――一度はやってみたいこと的なアレである。断じて魔法少女に対してやる気になったわけではない!


「ま、魔法少女ってあの……」

「すごい、本物だ!」

「可愛いよユウカちゃん!ガンバレー!」

「あっ、はーい!――どうマーチ?これが私の練習の成、果……?」


 あれ、今何か変じゃなかったか。俺……?

 俺の意識が一瞬だけ白紙になった、そこを突くようにタコのバクは腕の一本で俺の体を捉えた。


「しまっ――ひいぃ!」


 けつを冷たい何かが触れ、異様な寒気を感じた俺は反射的に振り向いた。もう一本の触手が、俺の尻を撫でまわしていた。それもアンダースコートの上から!


「ちょ、こ、これってまさか……」

『電車内で女性のお尻を触りたいという願いを叶えているんだね。まあ、お尻も魅力的だからわからなくもないけど』

「それただの痴漢じゃん!あーもう、なんでこうロクなお願い事がないの!」


 うわ、マジで気持ち悪い。これがどこかの知らんおっさんかもってだけでも気持ち悪いのに、異様に冷たい上に手つきがいやらしいから鳥肌が止まらない!早く、早くこいつぶっ倒さないと俺の貞操の危機だ!


「えーとえーと――あっ、そこの就活生っぽいお兄さん!」

「えっ、あっはい!」

「なんかカッターとかハサミとか持ってませんか?」

「ハ、ハサミならありますけど……」

「ちょっとお借りしていいですか?」

「わ、わかりました!」


 リクルートスーツに身を包んだ男性は急いで鞄を開けて中を漁る。少しして男性は、シンプルなデザインのハサミを取り出し、バクにビビりながら渡してくれた。俺はタコの手つきに我慢しながら、お兄さんに笑顔で軽くお礼を言って杖を構える。


「ロッドマター・フュージョニウム!シザースロッド!」


 魔法陣を展開し、呪文を唱える。杖は光に包まれて、高枝切狭のような先端が大きなハサミになった杖へと姿を変えた。目の前で魔法を目の当たりにした乗客たちの歓声を聞きながら、さっきから人のお尻を堪能してくれてやがる手を切断し、次に体を掴んでいる触手を切断した。


「よくも人のお尻を好き勝手触ってくれたな!その腕全部切り離してやる!」


 俺に触手を切られたことに危機感を感じたタコは、今まで捉えて痴漢していた触手を全部俺に向けて伸ばしてきた。こちらとしては好都合!これで戦いに集中できる!迫りくる腕に向かって、俺は杖を振り回す。この杖は振るだけでハサミが動くようになっている、だから刃を手にぶつけるように振れば簡単に切ることができる。


「よし!これで八本目――ってうわぁ!」


 最後の一本を切り終わった瞬間に、三本の触手が俺の体と両腕を掴んだ。それに続くように二本の腕が両脚に絡みついた。全部切ったはずなのになんで――


『どうやらあのバクの触手は切っても再生するみたいだね』

「ほんとそういうの早く言ってよ!」


 バクの様子を観察すると、俺が最後に切断した触手から、また新しく触手が伸びてきて、あっという間に元通りとなった。なるほど、これは厄介だ。そして、戻ったら戻ったで俺のけつを触るな!


「こうなったら、一か八か!」


 全身を駆け巡る悪寒と拘束に逆らいながら杖を持った腕を上げ、手先で杖を回して刃を触手に突き刺した。そして意識を車両の上に集中する。


「ロッドマター・フュージョニウム!トレインライトニング・ショック!」


 手に持った杖が分離した魔法陣に挟まれ、そして光に包まれた。どうやら融合は成功したようだ。俺が杖と融合させたのは、電車が電気を得るために使う装置、パンタグラフだ。本来なら架線に接触していないと意味はないが、俺が使うのはパンタグラフの機能ではない、電車に送られるために通っていた電気だ。

 融合が終わると共に、パンタグラフを通っていた電気が杖の先端へと向かい、タコの全身に流れていく。バクの体は一瞬にして黒焦げになり、チリとなって消えて行った。これで倒せなかったら後がなかったけど、上手く行って良かった。


「あっ、ホープ・ピース……」


 俺はタコの体から出てきた中年男性の隣に、ホープ・ピースが転がっていた。これで四つ目、あと三つで俺は元に戻れる。口元緩ませながら懐にしまうと、突然後ろから大きな歓声が聞こえてきた。あまりの大きさに俺は肩を飛び上がらせて驚いた。きっと目の前で起きたことについて行けなくて時間差が起きたのだろう。もう危険がないとわかった乗客たちがなだれ込んでくるように俺の方へと集まり、気づけば囲まれていた。


「ありがとう!本当にありがとう!」

「こんな小さいのに偉いよ君は!」

「この子が噂の魔法少女?生で見るの初めてかも!」

「ねぇねぇ写真撮っていいかな?」

「え、えーと、次の駅に止まるまでなら……」


 な、なんだこの状況は?俺ってそんなに有名人なの?乗客たちはまるでマスコットと記念撮影をするかのように俺と写真を撮っていく。中には勝手に俺の体を触る野郎が何人かいた、「触るな変態!」を極限までオブラートに包んで注意するが、「ただのスキンシップだよー」と言いくるめてきたり「俺じゃないよ?」としらばくれるのが大多数だった。もしホープが一つだけじゃなかったら何体あのタコがいたことやら、想像もしたくない。

 セクハラ付き写真撮影会が始まってから五分後、電車が駅で停車し、乗っている人は全員降ろされた。俺もその流れと一緒に外へ出た。もう、なんだか色々疲れた。これでこの後カメラの前でインタビューされるんだろ?体力が持たないんだけど……


「お疲れ様!いやーすっかり人気者だね君は」


 いつの間にかやることを済ませたのか、マーチが電車の中から嬉々として現れた。こいつ、少し離れたところに駅員さんがいなければ杖で潰してやれるのに……


「うるさい、人の気も知らないで。こっちは大変だったんだからね!腰やらお尻やら触られて――あーもう、鳥肌が止まらないよ」

「……………」

「どうしたの?バクに会う前にも黙り込んでたけど」


 さっきまでの能天気な表情から一変、マーチは珍しく険しい表情をしていた。こいつがこんな表情をするなんて、何かあったのか?


「君、気づいてないのかい?」

「え?」

「ユウカに変身してから、何か違和感はないかい?」

「違和感……?」


 そう言われても……思い当たらない。俺はいつも通り変身して、いつも通り戦って、バクを倒した。何か変なことをした覚えもないし……


「……一昨日君が部屋の中でユウカになった時の練習をしていたのは覚えているかい?」

「うっ、忘れたくても忘れられないよ」

「だろうね。じゃあ君は今日、それを意識して乗客たちの前で喋っていたかい?」


 それを聞いて、俺は気づいた。そういえば、なんの意識もしないで喋ってた気がする!ヤバイ、普段通り喋ってたぞ俺!いつもは離れている野次馬も、今回は真後ろにいたんだ!


「ど、どうしようマーチ!今すぐなんとかできないかな?」

「………これは、予想以上にまずいことになっているかもしれない」

「そ、そんなにマズイことになってるの?じゃあ早く――」

「いや、そっちじゃない。それについては問題ないんだよ、むしろ完璧だ。でも、完璧だったからこそマズイんだよ」

「何が言いたいの……?」

「ねぇ夕斗、君の名前はなんだい?」


 ……何言ってんだこの駄犬は。俺が自分の名前も言えないとでも思ってんのか?大体こいつ自身が俺の名前言ってるし。


「はぁ……アホなのマーチ。私の名前は安西夕斗だよ」

「――もう一度言ってみてくれ。今度は自分の発する言葉をしっかり意識して、もう一度」

「はぁ?いやだから私は……」


 ――あれ?


「私、は――私の、名前は……え?」


 俺、こんな喋り方だっけ……?

 さっきまで俺は、普通に喋っていたはずだ!今まで通り、特に気にも留めないほど普通に――いや、違う!明らかに変だった!まるで携帯のカメラで練習した時のような、普通の女の子みたいな――それを、俺は普通だと……

 

「私、私は……あれ?俺、なんであんな喋り方してたんだ?」

「――夕斗。これは、あくまで僕の推察なんだけど」


 混乱する頭の中で、俺は確かに耳にした。


「君はもしかしたら、本物の魔法少女になりつつある」


 自分の何かに、ヒビが入る音を。

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