一年四月上
6番菅野隆二重度のオタク、柄にもなく頭はいい、秋葉に行くのが夢らしい。
通称:オタク
7番佐々木祐樹不登校生、まったく学校に来ることもなく、会うことも少ない。
通称:なし
8番栗林敦也熱血漢、しかし、あんまり努力が報われたことは少ない。
通称:あっちゃん
9番楠木兵吉名前が江戸時代っぽいのでからかわれる。やせているが結構強い
通称:ひょろひょろくん
10番中村裕貴クラスで一番のガキ大将中一にもなってガキ大将気取り、いじめっこ
通称:中村親分
2.四月の風
目覚ましが鳴り響く朝、入学式の朝だった。中学生になるということにそんなに実感はなかったといったほうが早いだろう。どうせ違う学校で学年があがるのだろうと思っていた。(実際、そんな感じだったのだが)
「起きなさい」
母は言う、別にこのまま寝ていても支障はないのだが・・・。違う学校の始業式ぐらい出てやるかと思い、ベッドからもぞもぞと起き上がった。
「うう、もう朝か頭痛い・・・。」
「んなことしらんわ」
起きてきたオヤジは勝手にドアを開けて言った。うちは変な人間関係の性で、俺とオヤジの部屋は二階にある。
「何だよ父さん、勝手に入ってくるなって。」
「いいじゃないか、親子なんだからよ」
「いいわけないよ。」
「こうでもしないとよー、ママに怒られるんだよぉー」
(けっ、この馬鹿オヤジが)
誰にも聞こえるわけでもなくそう小声で言った。
「なんか言ったか?」
「いいや」
「早く降りてこいよ。愛するママの料理が待ってるぜ、ひっひっひっひ」
そういうと、オヤジはドアを閉めた。朝っぱらからいやなもん見せられちまった。
「あら、もうおきてきたの?いつもより18秒くらい早いわね」
「・・・はいはいおはよさん厚化粧母さん。」
「こら、愛するママになんてこというんだ!ママは厚化粧じゃないもんねーママ」
「ねーパパ」
・・・見てて吐き気がする。俺はもう十三歳だぞ今頃ママパパって。
「んで、今日のご飯は何?」
「ママ特製のベーコンエッグよ〜」
「結局昨日と同じか」
「あら、どんな特別な日でも同じもののほうがいっちばんいいのよ」
そんなこと言ってるから誕生日にお茶漬けを出すんだろが
「パパもそう思うよ〜」
「あら、そうパパ」
「そうさ」
「優しいのねーパパって」
うざい、うざすぎて気が動転しそうだ。
「・・・・僕もういくわ」