表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

登れ1%の登竜門

ここは、S県のとある高校…

その学校の吹奏楽部には素晴らしい成績がある。

それは、『開校五年目で三年連続で全日本吹奏楽コンクール金賞』まさしくこれは奇跡以外何者でもないが実は奇跡ではなく、実績なのだ。


僕が通うS県立中津川高校通称『中高』(なかこう)公立校ではまずお目にかかることのない全寮制の学校だ。

この学校に通い始めて早三ヶ月…

今いる部屋には三年生・六十人。二年生・零人。一年生・三人。計六十三人プラス教員一人

ここは公立校ではまずない吹奏楽部専用の棟にある合奏室だ。

この学校はつくづく異常だと思う。そして、五年前の十月の最後の日曜日…

この日、僕は東京都S区にあるホールにやって来た。

今日、これから全日本吹奏楽コンクール高校の部があるのだ。

まだ小学生だが親につられて見に来たのだ。

この日、始めて吹奏楽の楽しさを知った。

このとき見た中で一番感動したのが『中高』だった。

その後聞いたら当時創部五年目だったらしい。

なぜそんな強いか理解できなかった。

それから五年…

今僕は、『中高』の中で一番有名になってしまった。

なぜなら、吹奏楽部に入ったその日にAグループに入れられてしまった。

Aグループとは、コンクールのA部門の代表つまり、全日本吹奏楽コンクールに出るグループに入部初日に入れられてしまったということなのだ。



「暑っち〜〜」

「ほら、結弦しっかりしな さい」

僕は、伊奈 結弦。この中津川高校の一年生なんだけど…


「何やってんの、早くあわ せるよ。───さてはあ の子でしょう。」

こいつは柏 菜穂子、幼なじみで、同い年の十五歳。金管楽器が得意で、中学も吹奏楽を一緒にやっていた仲。

あの子とは、埼栄 沙羅パーカッション担当の一年生の女の子で、必要最低限の事しか話さない。

この三人の一年生は全員Aグループに入っている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ