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流血船
んん~。
グロ注意です。これでも作は女です!
「ふ~ん。剣と運を持ったchallenger? さあ、どこまで勝ち進めるかなぁ……」
その人は、俺の頭のてっぺんから爪先までじっくり眺めてからそう呟いた。
「あ、あの……」
俺が遠慮がちに声をかけても、その人は返事もしなければ仮面のような無表情から眉一つ動かしもしない。……。
「つかぬことをお尋ねしますが……」
俺がそう言うと、その人はやっと
「何? 要件があるならさっさと言えば」
という返事を返してきた。俺はその言い方にムッとしながらも、「相手は大人だ年上だ」と3~4回自分に言い聞かせた。
「チャレンジャーって言いましたけど、俺今観光クルーザーに乗ってるんですよ? 一体何にチャレンジしろと???」
「簡単に言えば12人抜き」
は? 何を12人抜くのか?
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