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8.繋がるもの

もう、何年も足を向けていなかった実家。



父親は運転手をしており、かなりの酒飲みで、何かあると理不尽に殴られた記憶しかなく、母親は常に私を否定し弟を溺愛し、父親の暴力を見てみぬふりをした。

そんな両親は、私の全てを管理したがった。



小さい頃から、私は両親にとって、都合のいいモノでしかなかった。

小学生の頃は、放課後は弟の世話と家事の手伝いに明け暮れた。友達に遊びに誘われても、断るしか出来ず、仲の良い友達は出来なかった。

中学に入学し、イラストを描くのが好きだった私は、勿論そういう部活に入りたかったのだが、帰りが遅くなるというだけの理由で反対され、寄り道も一切禁止だった。

逆らえば父に殴られるので、私はただ従うしかなかった。



高校を卒業と同時に、私は家を飛び出した。



就職先の寮に入り、その後は一切連絡を絶った。



今、あの人達はどうしているんだろう。

私の事を思うことはあるのだろうか…。

もう、何年も思い出す事のなかった両親の事を、何故か思わずにはいられなかった。


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