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6.白と黒の命

病院に到着し、連絡を受け待機していた看護婦さんに案内され、

すぐに診察を受けた。


診断は「切迫流産」だった。


簡単に言うと、お腹の赤ちゃんが流れてしまうところだったのだ。

「今の所落ち着いてるから、栄養剤を点滴しながら暫く様子を見ましょう。」

との先生の言葉に、一週間程度入院する事になった。

先生によると、流れてしまうかどうかは、赤ちゃんの生命力に

かかっているので、今はこのまま様子を見守るしかないという事だった。

まだ不安は残ったが、ひとまず胸を安堵が過ぎった。


今まで通っていた会社近くの産婦人科では、エコーを見せて貰えなかった私は、

そこで初めて、エコーでお腹の子と対面したのだ。

黒と白で構成された画像は、素人の私では判別しずらかったのだが、

先生が丁寧に解説して下さった。


大きさは、約五センチ。心臓が力強く脈打っていた。


とくんとくん。


(ママ、大丈夫だよ。)


お腹の子が、そう言った様な気がした。


私は、溢れる涙を止める事が出来なかった。


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