表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/23

13.嵐の前

定期健診でも、数値にも特に異常は認められず、エコー検査でも問題はなかった。

予定日は、あくまでも予定なので、心配しないようにと先生は仰って下さったのだが、やはり不安は拭えなかった。

ただ、余りにも陣痛が来ないようなら、陣痛を促す薬を使いましょうとの事だった。



2月に入り、遂に腹囲は100センチを超え、今にもはち切れんばかりになった。

元々50キロ前後だった体重が20キロ以上増え、歩くのもやっとの有様だ。

このままだと、帝王切開もあり得る為、次の健診の結果如何では、人工的に陣痛を誘発する事も考えましょうとの事だった。



私に出来たのは、ただ祈る事だけだった。



お願いだから、出て来て…!



果たして、その声が届いたのかは定かではなかったが、それは、微かにやって来た。

腰に走る、小さな痛み。

徐々に激しくなっていくそれは、誕生への足音だった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ