出会い
おっ、今日で死ぬ回数1300回目越すんじゃないか?
ここまでくると死ぬのにも慣れてきたな
心の中でそう思う。
最初に死んだのは、聖戦第一波か。
あの時はびっくりしたな
銃火器で蜂の巣にされたり、光魔法で体貫かれたりしても生きてるんだぜ?
あの時は7歳だったかな。
そっから100回は人体実験で死んだのかな?
...こんなことを聖戦の最中つぶやく。
振り向くと、16歳くらいの女の子に火炎魔法が直撃しようとしていた。
体が動いていた。
何度見ても人が死ぬのには慣れないものだ。
1301回目だな。
死ぬの。
その女の子はソラという名らしい。
年齢は16で一個下だ。
聖戦で両親を失い、途方に暮れていたらしい。
同じ境遇のため、すっかり仲が深まり、同居することになった。
ソラは狙われていた。
理由は知らない。
家に50人ほどの衛生兵がやってきた。
ソラの引き渡しを命じられた。
ひどくソラは怖がっていた。
事情を聞くと、父親は敗戦国の王族で敵国に追われているとのことだ。
断ったさ。
そんな人物はいないと。
だが、強引に入ってきた。
その瞬間、ガトリングガンをぶっぱなした。
隊長格と2人以外は全員殺した。
隊長格は鉱物系能力者だ。
全弾防ぎやがった。
-デバイスへの接続を確認。形状変化を開始します。-
機会音声が冷たく響く。
威力重視の形状は何個かあるが、速さと威力を併せ持つものはひとつしかない。
「音速銃」弾の速さは音速をゆうに超え、家ひとつを1発で破壊できる。
衛生兵の1人の頭を撃ち抜き、もう1人の衛生兵に首を落とされ1302回目の死を迎えた。
すぐに立ち上がり、衛生兵を殺した。
隊長格がいない。
そう思った瞬間、巨大な巨像の拳が迫ってきていた。
隊長格は巨像の肩にいた。
死んで生き返ったことに驚いていない。
こちらの情報は握られている。
さてどうする。