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第1話 ホットチョコレート

1日1回は更新する予定です。

原則一話完結ですが、次章に続く場合はその旨を「後書き」にて明記します。

 今日はバレンタインデー。


「本当にチョコもらってない?」


 モテる彼氏に何度聞いても、首を横に振るばかり。


 おかしいな。


 だって、さっきからずっと警報が鳴ってるよ。


 私の作った「チョコ発見器」が、彼を前に絶賛発動中。


「隠してるんでしょ」


「そんなことないよ」


 彼は優しく微笑んで私にキスをした。


 思う存分熱いキスを楽しむと、


 私は彼から顔を離した。


 自分の唇を舐めたら、甘いチョコレートの味がした。


「食べたんでしょ」


「そんなことないよ」



 彼の唇の端が、少し溶けて無くなっていた。


(了)

◎チョコレートも愛も、食べすぎにご注意を。


お読みくださり、誠にありがとうございます。

もしよろしければ、ご評価やご感想をいただけましたら、とても幸いに存じます。

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