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「アリスティアラ!」
「アリスちゃん!目が覚めたって本当なの!?」
お父様とお母さまの声だ。
20年ぶりに会う両親は少し年を取っていて、疲れた顔をしていたけど元気そうだった。
二人とも目に涙を浮かべている。その表情から心配をかけていたんだと実感する。
「お母さま、お父様、心配をおかけして申し訳ありません。」
「アリスティアラが謝ることは何もないのよ。」
「アレクシアの言うとおりだ、アリスは何も悪くない。悪いのは宮廷の魔導士たちだ。」
魔導士、、やっぱりか。なんとなくそんな気はしてた。
「アリスティアラの魔力が強すぎるからと、無理やり魔力を封印して眠らせるなど、正気の沙汰とは思えん。今までどれだけアリスティアラの力を使ってきたと思っているんだ。」
めったに見ることの無いお父様の怒り。
でもお父様が怒るのも無理はない。
私はランドールで暮らしていた頃、国内1の魔力の持ち主だと言われていた。
戦で勝つため、父や宰相と戦略を考えるために執務室に通っていたし、もちろん戦場にも赴いていた。
私も、もちろんランドール軍には勝ってもらいたいし、自分の仕事にやりがいを感じていた。
だけど宮廷の国王陛下お抱え魔導士たちにはそれが面白くなかったらしい。
そのころ、魔導士たちの仕事は朝夕1回ずつ、国王と国内の1日の運勢を占うことぐらいだった。
でも正確に占えないから、お父様は魔導士たちを遠ざけるようになっていた。
そういう事情で、私は反感を買ってしまったのだ。
予想はしてたけど、ショックはある。
「お父様、私が眠っていた時の事詳しく教えてくださいませんか?」
「アリスティアラ、自分の魔力を使えば分かると思うんだが?」
「そうなのですが、まだ魔力が戻っていなくて。」
さっきから試してみてはいるんだけど、ふわっとしたことしか分からない。
「そうか、目覚めたばかりだからだろうな。分かった、眠っていた間の事、教えよう。」
「ありがとうございます。」
「だが、まずは着替えて何かを口にしてからにしよう。」
「わかりました。」
お父様とお母さまが部屋から出、アニーが窓を開けてくれる。
爽やかな風。そして風に乗って香る草花の匂い。
アリスティアラはランドールに戻ってきたことを実感した。
読んでくださりありがとうございます
※この作品は共同作品です。




