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ホールの入り口でアニーとは別れなければいけない。

いくら仲がいいと言っても侍女がホール内に入ることは許されていないのだ。


「お嬢様、1人で大丈夫ですか?」

「ええ、大丈夫よ」

「私、こっそりホールに忍び込みましょうか?」

「良いのよ。1人でも何とかなるわよ」


主役とは言えども、一人でホールに入るのは勇気がいる。

それでも、もう開始まで時間がない。


入ろうと足を踏み出したとき、


「アリスティアラ様・・?」

と男の人が呼びかける声。誰かしら・・?


アリスティアラが後ろを振り返るとそこにはラミーがいた。


「アリスティアラ様、どうして1人でいらっしゃるんですか?

確か婚約者はシューマン・トマス様だったような?」


不思議そうなラミー。


「そうです。でもトマスは具合が悪いそうで・・・

なので今日は相手がいませんの。」

「そうなんですね」

「ラミー様はこんなところで何を?」

「久しぶりにパーティーに参加したのですが、令嬢方にかこまれてしまいまして・・

一時避難をしていたところです」


そりゃ囲まれるわよ。ラミー様だもの。

とても紳士的な方だから憧れる気持ちもわかるわ。


「アリスティアラ様、よろしければ私がエスコートさせていただいてもよろしいでしょうか?」


突然申し出るラミー。


「えっ、良いんですか?」

「もちろんです」

「ラミーさんの婚約者の方はどこにいらっしゃるのですか?」

「私には今婚約者はいないのですよ」

「しかし、ラミーさんはシュタウフェン家の跡取りでいらっしゃいますでしょう?

婚約者がいないと後々困ることになるのでは?」


アリスティアラが尋ねる。


「お恥ずかしいことに、今までの婚約者の方々からは婚約破棄されていまして、シュタウフェン家に嫁いでくださるご令嬢はいないのですよ」

「婚約破棄ですか?」

「そうです」

恥ずかしそうに頭をかきながら答えるラミー。

「ランドールの中でも大公爵と言われているシュタウフェン家ですのに。

理由を聞いても?」

「ええ、私が仕事に没頭していて婚約者と会おうとしないからです」

「そんなに、ですか?」

「自分ではそんなつもりは無いんですけどもね。

そういう理由ですよ、私に婚約者がいないのは」

「そうだったのですね、」


納得するアリスティアラ。


「パーティーには婚約者といなければなりませんが、一人でいるよりかは二人でいた方が良いのではないかと思いまして。それに、こう言ってはなんですがアリスティアラ様といれば令嬢方に囲まれる心配もありませんし」


まあ。アリスティアラは少し驚いた表情をしてすぐに笑いだした。

ラミーさんってば意外と茶目っ気たっぷりな方なのね。


「エスコートさせていただけますか?」


ラミーさんにエスコートしていただきたいのはやまやまなんだけど、婚約者がいる身で他の殿方と歩いていたら変な噂が立たないかしら?


そう思ってアニーの方を見る。

アニーは「大丈夫ですわ」と言わんばかりに大きく頷いた。


「ラミーさん、エスコートお願いいたします」

「もちろんです。それではそろそろ参りましょうか。」


アリスティアラの手を優しく取るラミー。

2人はホール内へと足を踏み入れた。

ラミー様は新井リサの趣味です笑笑


読んでくださりありがとうございます!!

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