転移転生してないけど、ニワカ知識の乙女ゲームのアイテムを拾って彼氏が出来た!
お読み頂き有難う御座います。
地味に思い付いたので書き上げました。
以上!召喚乙女が現場よりお送りしました!
https://ncode.syosetu.com/n3137gi/と世界が同じです。
乙女ゲームの好きな女子高生、夢ちゃんのお話で御座います。
『真実の光刺す!運命の君の元へ!』というマイナーな痛い名前の乙女ゲームが有る。通称『刺す君』
猟奇的な通称に相応しい、ド鬼畜な乙女ゲームが有る。
一般的に乙女ゲームと言えば、共通ルートをこなし、攻略対象のルートに入り……会話選択してメンタルケアして戦ったりミニゲーム……な仕様、の筈。
攻略対象へは、選択肢で寄っていく。普通にその筈。
でも、このゲームは、攻略対象を選べない。
当てるのだ。
愛する誰かを……当てれば幸せ。フェイクな愛にご用心。
ハッピーバッドエンドにご用心! (公式より抜粋)
痛ーーーい。
対象となる男は、6人。しかも、元々の人数は何と30人らしい。
その中からゲームをスタートした時点で、ランダムに6人が決まり、その中からひとり、攻略対象つまり本命が決まる。
つまり、他の5人はフェイク。
推しだろうが推してなかろうが、フェイクとリアルを決めるのは、ランダム。推しとのエンディングは、運。
オートセーブだから、攻略対象をリセットしようとすればエンド後のニューゲームのみ。
途中からはやり直せない。
どんだけ鬼畜だよ。やりたくないわー。
因みに、フェイク攻略対象でもイベントは起きるし、それでもいいや~と好感度を上げても、ラストのお付き合いには至れない。それ所か結構、かなり、こっぴどく。其れまでのラブラブな日々は何処へとばかりに、フラれる。
あくまでも、真の攻略対象とでないと、ハッピーバッドエンド行きだ。
しかも、ヒントのミニゲームが神経衰弱……ではなく、何故か模擬海戦ゲームが始まってしまう。滅茶苦茶心理戦挑んで来やがると評判。
辛い。
大体、そんなミニゲームを嗜んでる乙女ゲーマーは居ないから普通に辛い。
そんな謎解きが鬼畜過ぎるとクレームの嵐!?なーんて……メーカーが思ったのか、細かいミニゲームをせず、一発で分かるアイテムが用意されているそう。
そのアイテムは『導きライト』
目茶苦茶変な名前で不自然なまでにゴテッた手鏡。手鏡なのに、ライトとはこれ如何に、な代物。
金色のゴテった縁にリボンと星がこれでもかと張り付き、手鏡の割に団扇位有るデカイ鏡だ。怪しい、重そう、悪趣味と三拍子揃ってるが、このアイテムを初回に見付けないと、積む。
因みに持っていると鬼ゲーから作業ゲーぐらいにダウングレードする。ミニゲームが減ると、此処まで簡単なのかと。
でもね。そんなアイテムがそう簡単に手に入るだろうか(反語)
「導きライトは何処だ……」
ゲームを始めたプレイヤーは、その科白を言い続け動ける範囲を彷徨うこととなる。
これの在りかもランダムですって有難う御座います!(自棄)
ただまあこのゴテり鏡、いやライトの場所?一応ヒントは有るらしい。
オープニングムービーの何処かにランダムに差し込まれる0.05秒映る景色の場所に有る。
オープニングムービーは何と3分の大作!疲れ目には辛い仕様ではないかね。
まあヒントは……いいけどさ。野球のグラウンドとか、川の中洲に突き刺さるド派手な手鏡って、物理的におかしいだろ。
何で其処はちゃんとこじつけないんだよ。せめてこう、ゴテった雑貨屋に置けよ。有るんだから。
因みにフェイクでなく、真の攻略対象に翳すとピンクに光る。
何でよ。乙女ゲームでしょ。それも桜色にホワッとかじゃないらしいよ、実に如何わしいや、ギラギラショッキングピンクらしい。
だから、真の攻略対象に怪しまれ、好感度もダウンさせるアイテムだそうだ。が、んな細かいことはどうでもいい。ゲームなんだからダウンしたら上げるまでだ。
攻略対象を見つけて知るところから、全てはスタートするのだ。
「何で推しでもない男を見つけて恋愛ゲームせにゃならんの」
そういう突っ込みは無かったのだろうか。
攻略サイトとレビューが面白かったもので、つい最後まで読んじゃった。そんなニワカですらないのに『刺す君』に詳しくなってしまった乙女ゲームが趣味の私。
「何で見つけちゃうかなあ」
「がうっ、ばうばう!!」
愛犬フランクリンが、モフッた前足でつついてるのは、まさしく……間違えないようのないシルエット。
「て言うか転生してねーよ」
普通さ、トラック転生だの召喚だの有るじゃんよ。ゲームの中に入るのはさ。異世界に飛ばされるパターンでしょ?
残念でした私は無事です。飛ばされてなんか居ません!超リアルな現実ですよ。良かったね生きてるよ此処が現実だわ。
はあ、此処は間違いなく異世界じゃないのに。
何で鏡……いやライトだけが愛犬の散歩コースの此の場に有るんですかね。
キャプチャされてる画面しか知らないけど、ゲーム通りに……結構刺さってるぞ。目立つわ。
「思ったより小さいな」
ゲームではオタクが推しに向かって振る団扇の大きさくらいだったのに。
掌に隠れそうなサイズ感。此れなら翳しても問題ないかもね。
あ、でもかなりのピンクに光るんだったか。
やべー不審者まっしぐら。まあ、こんな所にイケメンは現れないか。うっかりうっかり。
「ばふっ!」
「あれかな、ああ、もしかしてグッズか」
模した玩具ぐらい売り出される程ゲームが売れたのかもしれない。本物な訳無いよね。寝ぼけてるな。でも飽きたからって、何もこんなところに棄てんでも良かろうに。不法投棄はいけないよ。あー眠い。
兄貴が夜勤だとかでフランクリンの散歩が強制的に私の番になっちゃったんだよね。そもそもフランクリンは兄貴が飼えって言った筈なのに私が面倒殆ど見てるんだけど……。可愛いから良いけど兄貴は許すまじ。
……あれ、何だか目の前で泥と砂及び草が舞い散ってる。何故。
「……!?あああフランクリン!掘っちゃ駄目!」
フランクリンが前足で掘り出してしまった!!好奇心旺盛なの忘れてた!!
あーあーあー。泥だらけ。もっふもふの毛皮があーあーあーあー!!
「ぶふっ、ばうばう!!」
わあ、取れとな。尻尾をブンブン振ってあーあーあー可愛いなー。あーあーあー押し付けなくていいんだよ。痛い痛い!脛にリボン飾りのギザギザ刺さる!!
「……要らねー」
結局……フランクリンの涎マミレになった導きライトをゲットした。してしまった……。
こんな早朝に……。
棄てたい……。
でも誰かに見られたら、今度は私の不法投棄を疑われるかも……。うう、河川敷の野球場に監視カメラが有るって聞いたし……。
「ばうばうばう」
獲物を掘り出して満足したフランクリンが尻尾を超振っている。早く行こうとグイグイリードを引っ張って来るし……いいなあお前は自由でさ。
どうしたもんか。取り合えず……公園の水道か何かで洗って交番届けよう。うう、べっとりヌメってる。持ち手が特にヌメってる。愛犬の涎でも凹む。
「はあ、ツイてないな」
「ぼうばう!ばうっ!」
仕方なく私は公園へ向かった。
散歩コースから外れてしまうので、フランクリンの機嫌が悪くなってしまったし早く行かなきゃ。近くの交番って何処だっけ。
「ばうう!」」
「ハイハイ行きますよ行きますよ」
あーあーあーあーもう!期限悪いフランクリンが体当たりしてくるから私の腰まで泥だらけだし!
私は愛犬のリードとライトを併せ持ち、フランクリンが引っ張るまま散歩道へ戻ろうとして……後頭部に視線を感じた。
「瀬上の犬?」
「はい?」
誰。
見たことの無いサラリーマン風の男性がこっちに近寄ってきた。
……知らない人だな。目茶苦茶見知らぬ人だ。目の下に隈を作ったチャラめのイケメン……。
ええと、困ったな、どうしたもんか。何で私の苗字を知ってるのか……。
「フランクリンじゃないか!?君、瀬上の妹!?」
「ばうう?」
舌を出しながらワッシャワッシャ撫でられている。
おい番犬。警戒心は何処行った。
「……あの、どちら様ですか」
「あっ、えーと、俺?」
他に誰が居るんだよ。
て言うかこんな早朝にスーツ姿で公園って、よく考えりゃ不審だなあ。
それが顔に出てたらしく、イケメンは苦笑いしてる。
「瀬上倫久ってお兄さん居ない?俺、彼の同僚の藤村巽です」
「兄ですが……はあ、瀬上倫久は三番目におります」
兄貴の同僚……?知らんわあ。
三人も居ると友達とか同僚の名前とか聞いても忘れるわ。と言うか会ったことも無い人の話とか即忘れてスルーしまくりだし。記憶に御座いませんわ。て言うかちい兄の会社って何だっけ。システム系の会社だった気がする。てことは、この人もコンピュータオタクか。イケメンなのに勿体ねーわ。
「俺めっちゃ犬好きで……ごめんね」
「ばっふばふ」
ああもうフランクリンったらテンション上げてるし!!ちょっとは警戒心を抱こうよ!!
「ちょ、フランクリン!駄目!藤村さんに毛と泥が付くから!!お座り!!」
「あうー」
「あうーじゃないの!」
飛びかかろうとするフランクリンを必死に止めて……止めていたら、落とした。
「何か落としたよ」
「ひっ」
……落としてしまったあああああ!!
こんな、こんなアホみたいな作りのライトを!!人前で!!
違う!!私はこんな女児向け玩具を高校生にもなって持ち歩く趣味は無い!!違うの!!
「ええと、拾おうか」
「いいいいいい良いです!!これ、落とし物です!!私のじゃない!!」
いやもう忘れて!!私と此処で会ったことすら忘れて!!フランクリンだけ覚えてて!!
反射的に拾おうとしてくれた指が、私が奪おうとした指とライトの上で触れてしまい……。
ビッカアアアアアア!!!
「え……」
「……ま、眩しい!!」
何だこのドピンクの光は!!
……。
……ドピンクう!?
ヒイイイイ!!何これ!何でこんな小さいライトからサーチライトみたいな光が!?
「これは……導きライト」
「はあ?」
……何言ってんだこの人。
「君は……そうだったのか。知らなかった」
「何を!?」
急に距離近いな!止めてよ!コミュ症彼氏居ない歴=年齢に距離詰めてくんの!
「あのゲームやってくれたんだね!?しかも、ファンアイテム自作までするディープユーザー!!」
……は?
あのゲームって、この、ビカビカ傍迷惑に光るライトの……?『刺す君』の!?
で、でも何で知ってるの……?この人、そっちのオタク?
「いやその」
「倫久から乙女ゲームするって聞いてたけど、俺の会社のゲームもやってくれてたんだね!嬉しいよ!あれ、俺もシナリオに関わってて……」
……いや知らん。と言うか、確かに樹脂粘土は趣味だけどこんなの作ってない。て言うかちい兄の野郎、何で妹の趣味を勝手に同僚にバラしてんだ!お前の部屋中のプラモデルをバラすぞ!!泥足のフランクリンを放ってやる!!
「妹さんと気が合うかもって言われてさあ」
「ぼうばう!!あうーん」
「いやその」
「有難うね!何処が面白かったとか有るかな!?」
……いやライトユーザーですら、そもそもニワカですらないんですが。ああ、朝日の中で煌めく瞳に……どうしよう言い出せない。
「……その、ランダムに攻略対象が決まるのが運命的だと思います」
……まあ現実もそんなもんだしね……。彼氏が居ないから運命の方は知らんけど。
「だよね!?分かってくれて嬉しいよ!!目茶苦茶叩かれたんだけど!!」
……だよね。私もその叩きっぷりに戦いてプレイしなかったし。
「わふん」
「所でこれ、どうやって止めるのかな?」
「ええと……分かりません」
『光り刺す運命の相手です!光り刺す運命の相手です!』
しかも何か鳴り出しとるし!!ヒイイイイご近所が集まってしまう!止めたいのに止まらない!!スイッチとか無いの!?
『運命で結ばれてください!』
「よく出来てるな……。ちゃんと声優の煌元めりりんの声だし……どうやったの。個人で楽しむにしても著作権が」
「いやだからこれは落とし物で!私は無関係!!」
感心してる場合じゃないでしょ!!
私が更にイラッとして否定したその時、バシュッと音がして……。
「消えた」
「ええ!?」
何で!?
今、此処で不審な光を生産していた光源が……チカッと弱く光って……バスッと消えた!?何で!?
「……あうーん」
「……どうなってるんだ……」
そして……フランクリンが体を擦り付けたせいで泥だらけのスーツ姿のサラリーマンと、泥だらけの上顔を嘗められてベト付いた顔の私だけが、早朝の公園に残された。
「……何あの人達……」
「泥だらけね。転けたのかしら」
「犬の散歩も気を付けないとねえ」
はっ!!しまった!!
公園に人が集まり初めて、ザワザワしてる!!
「ええと、えーと……その、ウチの犬がお召し物を汚してすみません。近くですので!!朝イチでクリーニングに出してきますので、そのお詫びを……」
「いや、それよりライト……」
「忘れましょう!!」
「え、ええー?」
何が、何が運命だ!!
意味が分からん!!
あのライト、消える間際に『当たり』って……!!人を馬鹿にした小細工しやがって!!
喪女を馬鹿にするのもいい加減にしてよね!、
血の上りきった私は、藤村さんの手とフランクリンを引っ張り、全速力で公園を後にした。
幸い、夜勤終わりの彼は休みだそうで……。
恐縮しきる彼に兄貴の服をお召し頂き、クリーニング屋さんに走りお急ぎクリーニングをお願いし……帰ってきたら藤村さんがフランクリンを洗ってくれていた。
「何と言う有能」
え、めっちゃ良い人。ちょっとキュンとしちゃった!
「あれ、夢。何で藤村を家に引き込んでるんだ?」
げっ!ちい兄!朝日に照らされて余計にみすぼらしい!!後頭部の鳩みたいな寝癖を直せって毎回言ってるのに!!
「フランクリンがお散歩で服を汚しちゃったんですって」
「マジか。悪犬だなーフランクリン!」
「あおう!」
「良い犬だよなあフランクリン!」
「おああうーん」
……まあ、うん。
白昼夢か集団ヒステリーかもしれないな。ふたりしかいなかったし朝だけど、私は眠くて藤村さんも徹夜明け。
テンションがおかしいのかも。
こうして私とイケメン藤村さんの交流は一回のみ……で終わるかと思った。
だけど。
「あれ、偶然だね、夢ちゃんにフランクリン」
「はあ」
「あうーん」
散歩の度に会うって、絶対ちい兄が情報漏洩してるだろ!!
最近電車で告られたっていう彼女が出来たからって、調子に乗ってんな!!
「一緒に行ってもいい?俺もウォーキング始めたんだ。デスクワークは足腰に悪いからね」
「あは、はははいっ」
でも活用してやるよ!!喪女だもの!お断りの方がハードル高い!
イケメンと並んで歩けるなんて、これからの人生に無いチャンス!
まあ、フランクリン目当てだろうけどね!分かってるけど!!私も大好きな愛犬だけど!!
イケメンと並べて私の機嫌も上がって一石二鳥!!
そしてある日。
……導きライトが現れた!?タグをSNSで見つけた。
ライトでピンクに照らされた運命のふたりは結ばれる『都市伝説』のひとつとして。
「……いや半年前から売ってるゲームで都市伝説って、違くない?」
ホラーか。しかも若干説明が如何わしい。
あ、イベントの一環とか。それなら分かる。藤村さんにステマなのか聞いてみるか。
何々?ライトに光った運命の相手とやらを無視ってたら……。
「聞けよ夢。俺の彼女可愛くてさー。昨日は異世界に飛ばされた夢を見たんだけど俺の元に戻って告りたいとか」
「ちい兄煩い」
邪魔すんなっての。
彼女もオタクらしい。だからプラモ部屋にもご招待出来るとか。ちい兄の癖にラッキーだな。
まあ、都市伝説でも異世界に飛ばされるよりはマシかあ。
生活環境変わるのは二次元で充分だもんね!
……何か今、窓の外でピンクの光が見えた気がしたけど……気のせいだよね。
「夢ー、藤村さんがいらしたわよー」
「はーい今行きまーす!」
いやあ、今日もイケメンだなあ!
「夢ちゃん、おはよう。聞いてくれよ昨日俺の案が通ってさあ」
「で、わあ!おめでとう御座います」
いかんいかん!つい鼻息が漏れてデュフとか笑う所だった!
「夢ちゃんに会えて本当に良かったよ!可愛いし、仕事の話をしてもちゃんと聞いて一緒に悩んで答えてくれるし」
「そ、そんなあ……お役に立てて何よりです」
ああ、ニワカでも彼の期待に答えられるオタクで良かった!今私リア充してる!!
あの不審な導きライトの玩具はもう現れないみたいだったけど、問題なし!
「何で、何でアンタなのよ!!私は……彼が……!!」
「きっかけは実……ん……」
あれ、雑貨屋で痴話喧嘩が起こってる。
て言うかこんな所に雑貨屋有ったかな。
「返ってディープな方が……上手く行かないパターンも有る、と」
「藤村さん?」
「いや、夢ちゃん。俺らの切っ掛けは変な光だったけど……君と一緒に居る内に心地よくなってきたんだ。お付き合いしてくれないかな」
「よっ……」
喜んで!!
と言いそうになって気がついた。
あの、女の人の方……手に……金色のゴテった……。
「夢ちゃん。どうした?」
「あ、いえ。喜んで。不束者ですが……宜しくお願いします」
……花瓶だった。嫌だな私ったら。
都市伝説でもそんな頻回に起こる訳無いよね。
て言うか花瓶で殴り付けてるから彼氏が浮気でもしたんだろうね。きっとそうだ。
こうして私は……素敵な彼氏をゲットした。
頻出していたタグも無くなって、藤村さんの次の案の、架空の江戸時代を舞台にした乙女ゲーム『そなたの元へひた走り』はヒット?いや、話題にはなった。
プレイして……難易度ェ!!と唸り嘆きたくなる造りだったよ。謎解きパートが攻略対象の渡してくる漢文の白文読めって難しすぎるし、何より攻略対象が全員飛脚ってどういうことだよ!!
一体私と話したことの何が生かされていたのかサッパリ分からない。何?ジョギング?私はやってないけど!?
……あ、ボロが出る前に『刺す君』も慌ててやったよ。確かに推しを攻略出来るまでとても辛かったな。
でも漢文読解の方が辛かった。
「ユメ……可愛い夢。ウメなんてもういい。可愛らしい、僕の夢……」
……元カノにしては渋い名前……いや普通に梅嫌いなのかな。
フランクリンと共に抱き締められてる時に時々呟いてる、それだけが気になるわ……。
……後で聞いても本人覚えてないんだけど。
梅は兎も角、私を誉めたことは覚えておいて欲しい。
導きライト、効果は有るようですが……実際拾いはたくないですね。
数有る素敵なお話の中から、このお話をお読み頂いた貴方に感謝を捧げます!