いくつになっても Part2
なろうの民のみなさま、ご機嫌麗しゅう。
私の巣である、この『つれづれさくぶん』をわざわざご覧のあなた様、かなりのごろりマニアでいらっしゃいますね? 日頃のご愛顧、まことにありがとう存じます!
ふふっ♪ そんな冗談はさて置き、前回に引き続き、同じタイトルのパート2ということで進めさせていただきますね♡
今回はですね、ちょっとスケールが違いますよ〜? 私は、ぶっちゃけ今年四十八なんですが、(えっ? 予想通り? 思ったよりいってる? それとも、意外や意外、思ったより若いと? まあ、それはともかく)幾つになっても好奇心を忘れず、情熱的に生きてゆきたいなぁという気持ちを、前回投稿した『いくつになっても』に込めたわけでございます。
でもね、所謂アラフィフである私など、この長寿社会にあっては、まだまだ若輩者なのかも知れません。
この若さで情熱の炎を消してたら、この先どうすんの!? そんな風に思ったりもいたします。
まあ、人の寿命や運命など分かりませんし、誰だって明日生きていられる保証などないわけです。でも、何も起こらず、平穏に日々を重ね、平均寿命まで生きるとしたら、この先の人生はまだとてつもなく長いわけです。
私、とある病院でお掃除のパートを始めて二年あまり経つのですが、この病院、八十代、九十代(中には百歳超えの方も!)のご長老が大勢入院していらっしゃいます。
勿論、寝たきりの方も多いですし、そうでなくとも入院中の方々ですから、基本ベッド上でお過ごしなわけです。
でもね、そんな患者様の中にも、毎日絵を描いたり、文章を書いたり、創作熱心な方々が時々いらっしゃるんですよ!
先日、ある八十代後半の女性患者さんの病室のお掃除をしながら軽くお喋りをしていましたら、「私、若い頃イラストレーターをやってたのよ〜。あなたと話してたら、ちょっと描きたくなっちゃったわ。見てくれる?」と仰るのです。
「えっ、凄い! 拝見したいです!」
私がそう言うと、その方はにっこりと頷き、鉛筆をとって、手帳サイズの小さなスケッチブックに、サラサラと何かを描いてくださったのです。
「これ、何か分かる?」
その方は、私にその絵を見せながら、子どものように微笑んでそう訊ねました。
そこに描かれていたのは、透き通った翅をもつ、可愛らしい子どもの絵でした。しかも、かなり細密な!
「うわ〜、綺麗! 妖精ですね?」
私がそう言うと、彼女は満足げに頷きながらこう言いました。
「うん。これね、シルフィードよ。風の精、ご存知?」
「はい。バレエにもありますねえ」
「そうそう。私ね、何かにインスピレーションを感じると、どうしても描きたくなるのよ。いくつになっても描くのがやめられないの!」
そう仰って、心から楽しそうに笑うのでした。
ついつい年寄りぶって悟った気になったり、いろんなことを諦めてしまいがちな中高年。
でも、肉体は若い頃より著しく衰えたとしても、精神はいくつになっても若くあることが出来るし、かくありたいものだなぁと、ときどきこうして、人生の大先輩方から力をいただいている私なのです。