18/23
風の草原
地平線から日が昇り、嘶く馬のたてがみを、眩いオレンジ色の光が縁取る。
風は渡る。果てしない草原を、遥か彼方、どこまでも。
遊牧の民は、今日もまた駱駝とともに旅をする。
大地に祈りを捧げ、足るを知る暮らし。
夜空に幾千の星が瞬き、狼の遠吠えが聴こえる。
あなたの奏でる弦の音色と、人ならざる不思議な歌声が、遮る物のない大地、風に乗って遠く響き渡る。
懐かしい故郷よ。
この身は遠く離れても、私の心は空を舞う大鷲になり、あの草原へと飛翔する。
蹄の音が聴こえる。白い馬を駆る、あなたの姿が見える。
私は、その頭上を大きく旋回し、気がつけば、手綱を握るあなたの腕の中、微笑みを交わし、風を切る。
長い髪がなびき、銀の耳飾りがシャランと音を立てる。
そして、どこまでも駆けてゆく。
果てしない草原を、永遠に二人で。
仙道アリマサさまの企画に出すか出すまいか、かなり迷った挙げ句、なんか恥ずかしいので、こっちでこっそり投稿しました。
勝手にすみません……
仙道さん作曲のユーチューブにアップされている曲からのイメージです。
とても壮大で美しい曲ですよ(*^_^*)