読むこと、書くこと、思うこと
本当にどうでもいい内容ですのでご容赦を!
最近、自分はフラットな感情を保てない人間なのだなあと気づいたのです。
ドライとウエットを行ったり来たりしてる。
メソメソしたりグチグチ言ったりと、この頃ちょっとウエット寄りでしたが、死を扱った物語やエッセイを書いてみたら、自分のドライな部分も思い出したのでした。
そう、私はもともと、ドライで淡々とした人間のつもりでした。
文章を書くという、自己を掘り下げてゆく作業を通して、新たな面が出てきたのかも知れませんし、いわゆる更年期で鬱っぽくなりがちなのかも知れません。
いや、ホント、年齢的にはやはり更年期の入口なのかも……ひええ。
自分の内面を分析するのは昔から好きで、心理学関係の本を読み漁った時期もあります。
あっ、専門書とかじゃないですよ! 心理学者や精神科の先生が素人向けに書かれたやつです。
特に、十代後半から三十代前半あたりの、恋に、友情に、仕事にと奮闘していた悩み多き時代には、自分のことはもとより、他者の心理や上手く付き合う方法を知りたい一心で、そういった本を探しては読み耽っていたのでした。
その悩み多き時代、一時的に小説に興味を無くしていまして、「小説? 所詮は作り物の世界でしょ?」と冷めた目でスルーしてました。
今なら、作り物の世界にもちゃんとリアルがあると言うか、作り物だからこそ、濃縮されたリアルな思いが詰まってることが分かるのですが、若い頃の一時期、私にはそういうのが見えなかった時代があるんですよね。
あと、最近書くようになってから見えてきたのが、作家さんそれぞれに文章を作るときのルールやテクニックがあるらしいこと。
お恥ずかしながら、私、人称とか意識したことなかったんですよ。
だから、とにかく主人公に感情移入できるよう、無意識に一人称ばかりで書いてました。
先日投稿した作品は、三人称で書いてるつもりですが、誰目線で語ってるん? というところが曖昧なのが、我ながらまだまだ未熟さを感じます……
なろうの作家さん方は、学生時代から文章を書いてらっしゃる方がとても多いようなので、そんな当たり前のこと、今更気づいたの? と思われるかも知れませんが、私は深く考えずにただ楽しんで読んでたので、(何事にもプロの仕事ってテクニックがあるのね〜)と、この年齢にして、感心している次第です。
そんなヤツが書いた文章、こんなに読ませてしまってすみません。
しかし、そんな私でも、書き始めて数ヶ月経てば、読んでくださる方々のことを想定しつつ、それなりに読みやすく、分かりやすい構成で……とか、考えながら書いてますもんね。
まさに継続は力なり!上手くいってないときも多々あるとはいえ……
小学生から中学生のときは、ときどき図書委員なんかをやってまして、図書室でカウンターに座っている時はあれこれ好きな本を読んでましたが、なぜか低学年向けの絵本とか、伝記とか、日本の歴史漫画とかが好きだったような。
あっ、でも小学校の図書では、大石真先生著「チョコレート戦争」が一番印象に残ってるかも知れない……
あと、ミヒャエル・エンデとかの、ファンタジーの王道みたいなのが好きでよく読んでいて、漫画なら、りぼん、なかよし、ちゃおをよく買ってました。
年の近い従兄弟の家ではジャンプやサンデーも読んでまして、あの頃って今考えると凄い作品が連載されてたなあと。
どんな連載が? とお思いの方もいらっしゃるかも知れませんが、四十代半ばくらいの方ならだいたいお分かりかと思います!
ちょっとエッチなのもあってドキドキしてました(笑)
特に、桂正和先生の漫画に、どこか惹かれるものがありましたね。
あと、宮崎駿先生の「風の谷のナウシカ」を読んだのも印象に残ってます。それと、忘れられないのが、ひばり書房の恐怖漫画! ご存知でしょうか?「ヒタヒタ」という足音や、「ヒヒヒ」という笑い声、「ギギィ〜」というドアを開ける音など……擬音があからさまというか、それがもう大好きで!
怖いより、面白かったのを覚えています。
高校生になると、マーガレットに連載されてるような恋愛ものにときめきつつ、コバルトノベルの氷室冴子先生や久美沙織先生の作品なんかをよく読んでたんですよ。やはり恋愛が一番の関心事だったのか……
あっ、あと、赤川次郎先生やアガサ・クリスティの推理小説はめっちゃ読みました!
あとは、新井素子先生とか、星新一先生、筒井康隆先生とか、海外のSF小説とかかなぁ。
こうやって書き連ねてみると、広く一般文芸を読み始めたのって社会人になってからだなぁと。
やはり自分で稼がないと、好きなように本は買えませんもんね。
本に囲まれた仕事に憧れ、本屋さんか、できれば図書館に勤めたいと思ったこともありましたが、都合よく近くで司書の募集がなく、全然関係ない仕事ばかりしてきた次第です。
でも、本代は稼ぐことができて良かった(笑)
広く浅くですが、いろいろと経験も積むことができましたし、書くことのネタにもなるしで、人生に無駄はないですねえ!
普通の主婦で、普通の母親で、約半世紀のありふれた人生を送ってきた私の書いたものを、限られた時間を割いて読んでくださる方々がいる。
そして、ときにご共感いただくこともある。
それって身に余る幸せですよね。
だから書くのは楽しくてやめられない。
「どうした!? 久々にえらい前向きな!」とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、何だか今日は晴れやかな気分なのです。
あれ? この気分のムラ、やはり更年期? ひええ……