外、そして出会い
俺は洞窟から出た後他の生物と戦うためにステータスを確認した。
名前 無し
種族 ベビードラゴン希少種
スキル
ブレス クロー タックル D級魔道書 銀鱗の結界
称号
邪龍の子 聖龍の子 善意を持つ龍
level 1/30
HP 800/800
MP 300/300
攻撃 50
速度 40
防御 70
知性 60
まぁまぁだな。この世界の生物がどのくらいの強さなのかまだわからないため簡単に倒せるかどうかは分からないな。よし、じゃあ探してみるか。早く倒してレベルアップをしてアジ・ダハーカになろう。てかアジ・ダハーカってめちゃくちゃ悪いドラゴンだよね。勇者とかいたらどうしよう。俺、殺されるのかな?勇者が所属している国が魔族とかに攻められてたら俺がそこに助けにいって信用を得られるんだけどなぁ。まぁ、運に任せよう。お、あそこに何かいるな。俺は茂みで蠢く何かに近づいていった。そこにいたのは何かに食らいつく小型の狼だった。
何食ってんだ?俺は狼が食っているものを覗いてみると、まだ息がある少女だった。た、助けなきゃ!!
「ゴガアアアアア!!」
俺は咆哮をあげながら狼に襲いかかった。俺はスキルにあったクローで狼を切りつけた。
「グガアアアア!!」
狼は悲鳴をあげながら吹っ飛んでいった。え?こんなもんなの?俺はその時洞窟の中で読んだ本に書いてあった物を思い出した。
龍はこの世界の生物の上位生物であり幼体であっても簡単には倒せない生物である。※龍は魔物ではありません。
そうか、だからあんな簡単に吹っ飛んでいったんだ。
「グガアアアア!!」
狼は咆哮をあげながら突っ込んできたため、俺はブレスを使って頭を燃やした。そこで、狼は息絶えた。そして俺は少女に向き直りD級魔道書を使い回復魔法を探した。あった。よしこの傷なら俺のMPの大半を使えば回復できる。よし!!
「ヒール」
俺は少女に向かって魔法を唱えた。傷が塞がった。ここじゃ危険だから俺の洞窟に連れて帰ろう。俺は少女を抱え歩き出した。