参ノ巻【鳴神撃剣】陸
一日遅れての投稿です
時刻は過ぎ、夕時。
買った日用品の入った鞄を抱え直し、最後の薬局を出る。
(換えの歯ブラシ、シェービングクリーム、テーピングのテープに包帯……まあ、いざとなったら槐教官からもらおう)
多宝の正面口から外へと出て――ふと、視界の中に違和感を覚える。
「あれ、あの制服はさっきの子……?」
歩道に置かれたベンチの一つ。行儀よく足を揃えて座った、30分ほど前に助けた女学校の女の子達の1人。
たしか妙に落ち着いていた子だったか、なんとなく印象には残っている。
(多分、誰かを待っているんだろうな。もう終わったことだしただの他人だ)
通り過ぎようとし――足音が斜め後ろから聴こえる。
「あの」
澄んだ女子の声。無視するわけにもいかなく振り向けば、先程の女の子がこちらを見ていた。
「自分ですか……?」
「はい、少し……お話したいことが」
蘇芳色の瞳がジッとこちらを見上げてくる。
「えっと……」
一体自分が何かしたのだろうか、それとも本当に何か重要な事があって話す必要があるのか……
(適当に話して退散するのがよさそうだ)
「――分かりました。自分にどういったご用件でしょう?」
「渡辺さんとお話をしたく……駄目ですか?」
自分と話? 自分と話して何が面白いというのだろうか。
「それくらいであれば」
「でしたら……落ち着ける場所に行きませんか?」
「問題ないですよ」
――買い物をしながら助けた女の子達の学校である『天陽女学園』を調べたが、世間一般的に言う『お嬢様学校』という奴だった。
神禄の時代では少し珍しい女子だけが通える私立校で、偏差値は神那岐学園より数倍高く一言で例えれば『良家の女の子』が通う学校である。
荒霊と殺し合いが日常の神那岐学園とは正反対の、蝶よ花よと育てられた人間がいく所で、とても自分が近付いてはよろしくない雲上の人間でもある。
年頃多感ないい所のお嬢様達が息抜きに新都へ遊びに来て、運悪く悪漢に絡まれていた所を自分が割って入った――さしずめそんな所だろう。
そういえば名前を聞いていないが……まあ、これ以降は二度と会うことは無いだろうし別に気にする程ではない。
「あ、申し遅れました私は天陽女学園中等部3年の葛木姫乃といいます」
見ず知らだった女の子――葛木さんが少し前を歩き、それに着いていくようにしばらく歩く。
(中等部……? どう見ても年上にしか見えない)
多宝から中央区側へと進み、大通りから1本外れて入った細い通りへと出る。
(ここは来た事がないな)
並ぶ店もどこかお洒落な個人経営の服屋や雑貨屋、意識高なカフェや小奇麗などこかの事務所が居を構えている。
「こちらです」
そういい、女の子が指差すのはビルとビルの間に続く緑豊かな古ぼけた店のような場所。
「こ、ここは?」
色褪せた木枠の古めかしいガラス窓に、ショーウィンドウに置かれたシックな小物が並んでいる。
「喫茶店です、ここなら落ち着けるかと」
木製のドアの窓越しに見える店内は淡いランプの光に照らされた、とても泥臭い自分が足を運ばないような小洒落た内装。
「はあ」
躊躇い無く店のドアノブに葛木さんが手を掛け――身体の底からじわりと嫌な感覚が込み上げる。
(なんだ……? この感覚は……荒霊に狙われている物じゃないけど、それに近い……)
気を抜けばへたり込んでしまいそうな、嫌な不快感。
葛木さんがドアを開け、小洒落た店の中から――えも言えぬ空気が肌を撫でてゆく。
まるで大蛇の大口を目の前にしたような、蜘蛛の糸に捕らわれてしまった羽虫のような……そんな、嫌な感覚。
「……どうかしましたか?」
こちらの不安など露知らず、葛木さんがドアを開けたままこちらを見てくる。
「いえ、何も」
丹田に力を入れ、警戒しつつ店の中へと入る。
ところ狭しと小物が並べられた店内は洋風な内装で、壁一面の本棚や高価そうな磁器のカップの納められた戸棚、可愛らしい観葉植物と、店の中を漂う異質な空気がなければ非常に良さげな雰囲気。
(この気配はどこからだ……)
店内には壮年の男性店員だけで、他の客はいない様子。
どうやら通い慣れているらしく、葛木さんが店員に二、三言話し、窓際の2人掛けの席に座る。
帰るわけにもいかないので、太刀をいつでも抜けるように置きつつ腰掛ける。
しばしの無言、ずっと葛木さんがこちらを見つめてくるせいで落ち着く暇がない。
「――それで……自分に一体何の用でしょう? 学校のご友人らと一緒ではなかったのですか」
「途中で別れました、用事があるからと」
「まさか自分を待っていたとでも?」
「はい、渡部さんとお話してみたく……ご迷惑でした?」
「いや、そういう訳ではないんですけれども……なぜ自分なんかを?」
「見ず知らずの赤の他人だったのにわざわざ助けて頂いた。それだけではご不満ですか?」
タイミングよくお互いに差し出される、ソーサーに乗っかったホットコーヒーと紅茶。
ミルクポットと角砂糖の入った瓶が置かれ、無言で店員さんがカウンターの中へと去ってゆく。
「ここのモカコーヒー、とても美味しいんです」
「さ、左様で……」
優雅な手付きでカップを摘むと、薄桜色の唇が白磁のティーカップに触れる。
「それで、自分とどういったお話を?」
「私、学園以外の方と喋った事が無く……実は同じ歳の異性の方と喋ったのもこれが初めてなのです」
「それはそれは……」
「ですから、渡部さんとお話して色々な事を知りたいのです。その制服は神那岐学園、刀士遣に縁のある学園のものですよね?」
「よくご存知で」
「屋上で見せたあの身のこなし、さぞ高名な流派の方なのですね」
「いや、そんなに有名ではないかと……」
なんだか、こう気の抜けた会話である。
(なんだ、この違和感は……どうしてこんなにも葛木さんの行動に目が移るんだ……?)
どうしてか一挙一動に視線というか意識持っていかれる、まるで魅入ってしまったような――
条件反射でテーブルの下で鯉口を切り、刃に親指を滑らす。
鋭い痛みが指を刺し、次いで熱さと小さな虚脱感が身体を襲う。
一瞬、葛木さんの瞳が僅かに動き――テーブルの下にやった自分の左手の方を見る。
「……葛木さん、つかぬ事をお聞きしますがよろしいでしょうか?」
「はい、なんでしょう」
「変な事をお聞きしてすみません。葛木さんは……荒霊ですか?」
「一体なんの事でしょう?」
キョトンと首を傾げる葛木さん。
「とぼけないで下さい――この『糸』は一体何なんですか」
自分の眼前、極細のほぼ透明に近い薄白色の糸を指で弾く。
「――いつからお気付きに?」
「勘です。貴方の様な荒霊に昔から自分は命を狙われてきた……だから、経験則とも言えますね」
「なるほど、噂通りの方ですね渡辺さん――いえ、源さんは」
微笑みながらこちらを慈愛に満ちた眼差しで見つめてくる。
「もう気付かれたのであれば、その刀で私の首を刎ねればよろしいのではなくて?」
「……いえ、葛木さんからは自分を食らおうとする殺気が感じられません。それに、気取られずに喉元までこんな物を張り巡らせる力があるのなら今頃貴方に食べられていたでしょうし」
コーヒーを口に含み、爽やかな苦味と甘味が口に広がる。
「ふふ……おかしな方ですね源さんは」
「ええ、そのせいで荒霊を祓う刀士遺なんかをやっていますから」
おそらくだが目の前にいる葛木さんは老齢の、それもかなり力を蓄えた荒霊だろう。
多宝で感じた気配や、先程から肌を撫で回す嫌な感覚が目の前から隠す素振りも無く発せられている。
(ここまでヤバいのは初めてだ……下手に刺激したら一瞬で死ぬ)
座位の状態から技を撃てるが――ここまで力の差があると、こちらが動いても気付かない内に死んでいるだろう、自分は。
葛木さんがソーサーとカップを置くと、おもむろにこちらの右手を取ってくる。
「……源さん。私、とても貴方に興味があります――お付き合してみませんか?」
「はい?」
予想外の言葉に思わず素が出てしまう。
「源さん、貴方の事が色々知りたい。長い長い時を生きて来たけれども、この感情は初めてなのです」
「ええとその……」
どうもこの人物(?)には調子が狂う。
「もしかして、年上の異性はお嫌い?」
「いや、そういう訳ではなくてですね……」
「なら是非ともお付き合いしましょう。番となれば私の事を好きにも出来ますのよ?」
外見が未成年者の葛木さんが言うと自分が完全にヤバい人間である。
「だからそういう訳では無くて……」
荒霊から好意を寄せられるなど産まれて初めての出来事である。
(これはちょっと収集が付かなくなって来たな……)
先程までの嫌な感覚もどこか遠くへ消え去っており、目の前にいるのは得体の知れない荒霊ではなく、ただの1人の女の子にしか見えない。
少々荒技だが流れを止めないと、葛木さんに何をされた物か分からない。
切れた左手を差し出し、切創部分を指で押すと――傷口から真っ赤な血が溢れ出す。
「……っ!」
荒霊にとっては自分の血は濃厚な蜜の様な物。
「失礼……!」
こんな所を学園の女性陣に見られたら間違いなく自分はタコ殴りにされて、簀巻きにされて川に流されるだろう。
――親指を葛木さんの口に突っ込み、自分の血を無理矢理と飲ませる。
(傍から見たらただの猟奇的な変質者だぞこれは……!)
目を丸くし――数秒と経たずに目つきがどこか据わった、酩酊したような顔色になる葛木さん。
「お代は置いていきますので失礼しますね……!」
紙幣を何枚か置き、止められる前に店から飛び出る。
「なんで荒霊相手にこんな事しないといけないんだ……!」
ちょっと良さそうな雰囲気の喫茶店だったが、自分は間違いなく出禁だろう。
大通りまで出てくると、そのままの足でタイミングよく来ていた神那岐学園行きのバスへと飛び乗る。
同じクラスの面々が数人おり、息を切らして入って来た自分に少し怪訝な顔を浮かべている。
空いた席に座り、窓に頭を預けて大きな溜息が漏れ出してしまう。
「はああぁぁぁ……」
相手は荒霊の筈なのに、この罪悪感は一体なんなのか……もう寮に帰ったら眠りたい。
バスに揺られながら十数分。神那岐学園へと帰ってくると、やけに疲れを感じる身体に鞭打ち寮部屋へと帰ってきた。
どうやら真澄さんはまだ帰ってきていないらしく、リビングへと入ると沈黙だけが自分を出迎える。
「はあ……」
切り傷を消毒して絆創膏を貼り、ソファに倒れ込む。
(少し仮眠しよう)
太刀を抱きかかえ、瞼を閉じると数える間もなく意識が薄れていく――
新都・某所
日の落ちた新都の通りを1人の少女が歩く。
新都に居を構える国内有数の私立女学園の制服を身に着けた、黒髪の女子生徒。
乱れなく着こなした制服に手入れの行き届いた指定鞄を片手に、通りを歩く姿は一見すれば品行方正と例えられてもおかしくは無い姿。
しかし、その女子生徒が歩く通りにとってはとても似つかわしくない物。
日夜問わず喧騒にまみれる新都の繁華街。それも、半分違法な経営をしている風俗店や、暴力団と癒着の噂のある飲み屋、アンダーグラウンド寄りの店々が軒を連ねる――新都の中でも治安の悪い地域を、1人歩いていた。
異性なら思わず足が止まってしまいそうな程の整った顔立ちと、履いたスカートから覗く白磁の様な肌に包まれた脚部。
否応無しに視線を集め、同時に邪な眼差しも浴びせられるが――少女は意にも介さず通りを歩いていた。
喧騒を聞き流しながら思うのは、新都で出会った1人の男子。
一目見たその時、身体中を駆け巡った焦がれる様な掻痒感と極上の血肉を目の前にした時の様な猛烈な幸福感。
一挙動一挙動が愛しく見え、眼や口、鼻や耳までもが鮮やかに艶かしく思えてしまう。
ざわり、と少女のスカートの下が蠢く。
「いけないいけない……」
吐き出された鈴を転がすような澄んだ声が喧騒へと消えてゆく。
――前、少女の歩く先に男達の一団。
私服姿に身を包み、往来を半ば占領するように広がりながら歩き粗野な雰囲気を漂わす一団。
その1人が前方から近付いてくる学生服の少女に目が止まる。
蛇の様な粘質的な笑みを浮かべると仲間内に数言離すと、一団の意識はすぐ先の少女へと向けられる。
やがて、分と経たない内に両者が間近まで迫り――何事も無くすれ違う。
背中合わせにお互いが進み、おもむろに男達の一団が踵を返して少女の後を追うように歩き始める。
背中越しに向けられる下卑た眼差し。
しかし、少女はそんな事を露知らず通りを歩く。
そして、少女が繁華街から一本外れた細通りへと足を進める。
既に日の落ちた夜の繁華街といえど一本外れれば薄暗く、華やかな表通りから一転した薄暗いい裏通りと表現しても違和感の無い繁華街の通り。
さらに少女は足を進め――やがて、ビルとビルの隙間にある路地裏へと入ってゆく。
追うように小走りに男達が角へと差し掛かり――少し奥に立っていた少女に思わず足を止めた。
「――先程から後ろを着いてきていたようですけれど、私に何か御用でしょうか?」
暗闇の路地裏を背に少女が微笑みながら男達に問う。
「こんな治安の悪い所を学生が歩いてたら誰だって気にすると思うけどなぁ、不審者とかに襲われるかもよ?」
一人が慣れた口調で答え、残りの男達が表通りから路地裏の中を覆い隠すように動く。
「なら、それは貴方がたではなくて?」
少女の言葉に笑う一同。
「やだなあ、こう見えて立派な大人だよ俺達?」
少女がクスリと小さく笑う。
「ふふ、それなら悪い子供に注意をするのも大人の仕事ではないのですか?」
「そうだねえ、キミ見た所その制服って北区の天陽女学園でしょ? 流石にこんな所歩いるの学校に電話されたくないよね」
「……単刀直入に言わないのですか? 私と目合いたいと」
少女の言葉に怪訝な顔を浮かべる一同。
「ああ、言葉が足りませんでしたか……私とセックスしたいのですよね?」
遠慮の無い言葉に一瞬止まる男達。
しかし、目の前にした獲物が自ら喉を差し出して来た事に、頭の中はどう楽しもうかと思考が塗り潰される。
「へえ、大人しそうな雰囲気してるのに結構ストレートに言うんだね、キミ」
「そう振る舞った方が殿方は寄って来ると知っていますから」
僅かに傾げ、ニコリと柔らかな笑みを浮かべる少女はとても襲われる寸前の人間とは思えない物。
「肉食系だねえ君、それじゃ話は早いしホテル行こっか」
「いえ、ここで致しましょう、赴くがままに肉欲に従うのが獣ではなくて?」
履いたスカートの端を躊躇いなく持ち上げ、露わになった扇情的な意匠の黒色の下着と白磁の様な生白い脚部が男達の視線を集める。
――が、異常な光景に気付くのはそう長くは無かった。
露わになった少女の股座から這い出てくる――蜘蛛の群れ。
少女から産み落とされるかのように夥しい量の蜘蛛が這い出てくる。
瞬く間に路地裏は男達の悲鳴に満たされ――数秒と絶たずにぷつりと途切れる。
髪を目を耳を唇を喉を肩を腕を指を腸を性器を脚を足を指先を、無数の蜘蛛が鋏角を用いて噛み千切る。
分と経たずに『人間だった物』の滓が路地裏の地面に残る。
まるで路地裏そのものが一つの生き物になったかのように蠢き、掠れた音が夜の喧騒に染み消えてゆく。
「――随分と精力的な事だ」
少女の背後――路地裏の奥から男の声。
「あら? 見ていらしたの鬼の大将さん?」
俳優の様な精悍な顔立ちに常人であれば見上げてしまう程の高い上背と、大柄な身体を包み込む灰色のスーツ。
「お前を監視しろと仰せつかっているからな。食い散らかすのはこれで何度目だ」
整った顔がうんざりとした表情を浮かべる。
「さあ? 私はただ外を歩いているだけ、こうなってしまったのは人間の問題ではなく?」
「半分はお前の毒もあるだろうがな――さて、お前の後始末も私がやらなければならない決まりだ。さっさとどこかに行ってくれ」
「あらお酷い、未成年をこんな夜分に一人で歩かせるのは監督力不足では」
「……ああ言えばこう言う女だ」
呟きながら男がスーツの内側に手を入れ――一枚の葉を取り出す。
「あら、それをお使いに?」
「まだコイツには働いてもらう」
そう言うと地面の肉片に葉を乗せ、小さく何かを呟く。
すると、肉片が沸き立ち羽根を飲み込み、不自然な程の質量を持った肉塊が隆起し始める。
避けるように蜘蛛の群れが動き、ビルの壁を伝って暗がりへと消えてゆく。
「さて、数刻もしない内にコイツは動き始める。恐縮だが教祖殿、ご同行願えるかな?」
「ええ、大将さんのご命とあらば」
肉沸き立つ凄惨な光景を背中に2人は夜の街へと出る。
「――そうそう鬼の大将さん。貴方、少し前に源氏の剣士と出会ったと仰っていましたよね?」
「ああ、宗家の最後の生き残りだ。あの少年が死ねばあの呪われた一族は途絶える」
「その方と今日お会いしましたの、とても爽やかな好青年な方なのですね」
「そうか? あの少年は私や黒夜叉と同じ気配を感じたが」
「それは気のせいでは? まるで仔犬のように可愛らしくて、誠実そうな方でしたよ」
「……随分と入れ込んでいるな?」
「ええ、源の呪かは分かりませんが――私、一目惚れしてしまいました」
少女の言葉に思わず横を振り向いてしまう男。
「かつて教祖殿の首を切り落とした剣士の末裔を?」
「ええ、思わず見惚れてしまった……これを愛と呼ばすなんと言えましょう?」
額に手を当てため息をつく男。その表情は精悍な顔立ちが情けなく見えてしまうほどに困ったもの。
「愛の為に裏切るだなんて間抜けな事はしないだろうな?」
「ふふ、それもいいかもしれませんわ――けど、私はどう足掻いても化生の身。どんなに愛し合おうとも相通じる事は出来ないと、重々承知しておりまして」
「分かっているならそれでいい。忠誠を誓っていないのは知っているが、キッチリと仕事はして頂きたい次の御贄の儀をな」
「もちろんです――ああ源さん、次に会う時私はどんな顔をして会えばいいのでしょう……思えば思うほど貴方の事で頭の中が一杯になってしまう」
少女の恍惚とした呟きは夜の喧騒に静かに掻き消されていった――
次の投稿は26日曜頃、延びないように投稿したいと思います。




