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詩和翔太一周年記念番外Ⅶ 二次元部デート後編

今回の番外編は、〝展ラブ〟と〝死姫〟のコラボです。

読んでいない方に興味を少しでも持っていただけたらなぁ、という詩和の考え(宣伝)です。

本編にはまったく関係ないのでご注意を。

 あかりと綾が作って来てくれたお弁当を平らげた後、夜達はゲームセンターに行って遊んだり、ボウリングしたり、カラオケしたりと今日が平日だということも忘れて遊び尽くしていた。


 そして、太陽が落ち空が蜜柑色に染まりつつある頃、夜達は海辺へと来ていた。海で泳ごう! なんて気持ちで来たわけではない。ただ、砂浜で花火でもしようと思ったのだ。砂浜で花火とか至って夏らしい。


 因みに、花火は海に来る前に夜が買っていた。一体いつの間に買ったのか、きっとあかりなら知っているのだろう。うん、きっと。いや、絶対。あかりに夜のことで知らないことは無いのだ。恐ろしいことに……。


 そして今、海辺で花火の準備をしているのは夜と魈だけだった。あかり達女子は準備があると言って洋服屋で買ったものを持って何処かに行った。まぁ、着替えに行ったのだろう。それぞれ、ロボット化した夜と魈に似合うと言われた水着に着替えるために。


 因みに、夜と魈は既に水着に着替え終わっていたりする。しかし、悲しいかな。自分たちで選んだものではなくあかりと綾が選んだものなのだ。似合ってる似合ってると言い終わった後、ついでだし自分たちの水着も選ぶか、と水着を見ようとしたら「おにいちゃんのはこれね?」「如月君のはこれね?」と既に手に持っていた。そこに反論の余地はなかった。だって、いい笑顔だったんだもの。まぁ、カッコいい水着だったのでよかったのだが。


「夜君、花火の袋開け終えたよ」

「あぁ、こっちも火の準備は出来た。後はバケツに水淹れれば終わりだな」

「おにいちゃ~ん!」

「如月く~ん!」


 声のする方を向くと手を振りながら駆けてくる影が見えた。水着に着替え終えたあかり達だ。


「お待たせ、おにいちゃん」

「いや、そこまで待ってねないから気にすんなよ」

「待った? 如月君」

「ううん、準備してたしそこまで気にならないよ」


 何故だろうか。夜と魈の返答が棒読みなのは。感情が込められていないのは。とりあえず、二人の考えは一致していた。即ち、嫌な予感しかしない……、と。このままでは何か知らんがマズい気がする……、と。


「じゃあ、俺ちょっと水入れに行ってくるから」

「あ、俺も行ってくる!」


 二人はバケツを持って水を汲みに何処かへ行った。バケツは一つだけなのだから一人だけで十分なのでは?


「ちょっと、夜君。あそこに俺だけ置いていこうとしないでよ!」

「悪い、早く離れたかったもんで……。だってなぁ?」

「うん、まぁ確かに……」


 夜と魈は本音を言えば逃げ出したかったのだ。あかりと綾から。だって、いい笑顔だったんだもん。何か企んでそうだったんだもん。怖かったんだもん。目からハイライトが消え去っていたのだ。まさかのヤンヤンモード発動してたのだ。しかも、二人とも。逃げたくなっても仕方が無い。


「夜君、大変だね……」

「いや、お前も大変だろうよ。俺はまだ学年違うけどお前の場合は同じクラスだろ?」

「まぁ、確かにそうなんだけど、でも俺ってクラスでは孤立してるんだよね。光崎さんが話しかけてくるから……」

「あぁ、そうだろうな。だって、お前普通だもん。それに比べて光崎は美少女だ~! とかでも言われてんだろ? そらそうなるだろうな」

「あはは……、でも、だからこそ光崎さんが俺に話しかけてくるのが不思議なんだ。好意を向けられているとは思えないしね。光崎さんの隣には既に七瀬君がいるしね」

「へぇ、なるほどな。柊也が言ってたクラスで人気のイケメンってのが光崎のってことか……。まぁ、だとしても光崎が好きなのはお前だと思うけどな」

「それはないと思うけどね……」


 流石にこれ以上のことは夜の口からは言えない。ここから先のことは綾からいうべきことだからだ。好意を向けられているのでは? と思っても、普通な魈と美少女と言われる綾では格差がありすぎる。だからこそ、それはないと心のどこかで断定してしまっているのだ。綾の傍に優輝という完璧超人がいれば尚更決めつけてしまうだろう。男としての差を見せつけられて自分を劣っていると思うのは仕方が無いのだ。


「でも、今回ナギ高に来て楽しかったんだ。夜君と会って、夏希ちゃんと一緒にゲームして。二次元部のみんなでこうして遊んで。楽しかったんだ」

「俺だって楽しかったよ。このままずっとあのメンバーで部活していきたいと思った。でも、お前等は元の学校に戻らなくちゃいけないだろ?」

「そうだね。今度は本当に独りになることになる。けど、辛くなったらまた遊びに来ていいかな?」

「いつでも遊びに来いよ。光崎も連れてな」

「それは約束できないけどね……」


 その後、バケツに水を入れるためにあの場から離脱したということを思い出した二人はあかり達に帰りが遅い! と説教されるのだった。




 そうして、花火も終わり、別れの時間となった。


「ゼロ先輩~、毎日一緒にゲームしてくれる?」

「うん、連絡くれればいつでもしてあげるよ」

「やった~!」


 夏希は魈とこれからもゲームが出来ると嬉しそうだ。もしかしたら、ソロプレイヤーになるのは夜かもしれない。まぁ、夏希に限ってそんな心配はいらないだろうが。二人で一人、盟友同士なのだから。


「あかりちゃん、頑張ってね!」

「はい、綾さんも頑張ってください!」


 似た者同士の二人はお互いを励まし合っている。一体何を頑張るというのか……。きっと、知らない方が身のためだろう。特に夜と魈は絶対に知ってはいけないだろう。


「魈クン、綾クン。いつでも遊びに来ていいからね?」

「そうよ、二人はもう二次元部の一員なんだから」

「はい、また色々と話したいです」


 あまり二人とは関わらなかった瑠璃、梨花、玲奈も二人のことを仲間と認めていたようだ。高校で友達は作れないな……、と思っていた魈にとってその言葉は何よりも嬉しかった。


「魈、今まで色々とありがとうな」

「いきなりどうしたの、夜君?」

「いや、一週間楽しかったからさ。そのお礼だ」

「お礼なんかいいよ。また会えるんだし」

「それもそうか。魈、強く生きろよ」

「俺、戦場か何処かに行くの!? ……まぁ、でも頑張るよ。ありがとうね、夜君」


 そうして、魈と綾は二次元部を後にした。短い時間だったが、それでも魈と綾が二次元部のメンバーであることに変わりはなかった。


 その後、しばらくして魈と綾が行方不明になったという噂を夜達二次元部が聞くのは、まだ先のお話。


 そして、とある場所で夜と魈が再開するというのも、まだ先のお話……。


 さて、その時まで〝兄が好きな妹なんてラブコメ展開はありえない。〟と〝黒銀の死神と白銀の吸血姫 ~異世界転移したので2度目の人生を過ごします~〟の連載は続いているのか。それは、詩和にもわからない……。


ども、詩和です。お読みいただきありがとうございます。

さて、詩和一周年記念番外、お楽しみいただけたでしょうか。楽しく読んでいただけたのなら幸いです。

長かった一周年記念もやっと終わりを迎えることが出来ました。終わるまで一ヶ月かかりましたよ……。何やってんだよ、俺ぇ……!

まぁ、言い訳なんてしませんが、学校祭とかで忙しかったですし、何処かのあれに応募する作品書いたり(ラノベではない作品)、夏休みが近くて浮かれたり、創作意欲が何故か湧かなくなったりとそんなこんなで投稿が遅れてしまい申し訳ありませんでした! 言い訳してるじゃん! というツッコミはなしでw

それと、夏休みですが、夏休みの間だけバイトをすることにしました。いやぁ、お金が欲しいんだw じゃなきゃ、欲しいラノベも買えないし、二学期には修学旅行が待っている。しかも、五日もの日数。ネタ集めが出来るとはいえ、何も書けませんでしたテヘペロ、なんて言える訳もなく。だからこそ、Bluetoothのキーボード買ってiPhoneで書くんだ、俺は……。タイピングの方が執筆速度早いんですよ。

まぁ、そんな話はどうでもいいんですよ。ホントにどうでも……。

やっと、本編に戻ります。が、長い間が空いてしまったために「あれ? この前の話ってどんなのだっけ?」が続出すると思いますが、そういう時は読み返してください。正直俺も忘れてますw

さて、長い長い後書きもこれで終わります。今回はこの辺で。

それでは次回お会いしましょう。ではまt……。

っとその前に、お陰様で展ラブ55,000PV、死姫2,000PVを達成いたしました! 本当に有難うございます!

それでは、本当に終わります。

それでは、次回お会いしましょう。ではまた!

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