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 夜空の下、私の隣にうつぶせになっている彼女がいた。


 もう息も絶え絶えで、苦しそうにしている。

 今にも息をするのを止めてしまいそうだった。


 私はそっと柔らかい彼女の髪に触れた。

 私は彼女。

 彼女の息からふっと生まれた泡沫の上に漂う存在。

 声も出なければ、手もない、誰にも気づかれない…はずだった。


 こうして触れられるのはきっと彼女が望んだからだ。

 かわいい、かわいい、私の双子。

 私に生を与えて下さり、感謝します。


 この世界の最後に私は目を閉じ、涙した。


 読んでくださりありがとうございます。

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