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奴隷を買おう

 そういえばステータスって見れるのかな。


 城を出て冒険者ギルドへ向かう途中、ふと、自分のステータスをきちんと確認できるのか気になったので、歩きながらステータス画面を開く。


 名前:舞華 Lv1000 


 MP:1000

 STR:1000

 VIT:1000

 AGI:1000

 INT:1000

 DEX:1000


[スキル]

 二刀流 Lv100

 察知 Lv100

 刀 Lv100

 行動制限解除 Lv100

 格闘 Lv100

 威圧 Lv100

 見切り Lv100

 自動回復Lv100

 状態異常耐性Lv100

 成長促進Lv100


 何このチート、頭おかしいんじゃないの。


 あまりの出鱈目具合に思わず頭を抱える。

 HPの表記が無くなってるのはまだいい。ゲームなら心臓を刺されようがHPがあれば生きていられるが、この世界はゲームでは無いのでそれで普通に死ぬということだろう。強敵と生きるか死ぬかの戦いがしてみたかったわたしには、これは喜ばしいことだ。

 しかし他の、何も考えずにとりあえず強そうに、オール1000にしてみました、という感じの何ともバカっぽいステータスは何なんだ。

 

 勝つか負けるかギリギリの戦闘をするのが楽しみだったのに、これじゃあ楽しめないじゃん。

 意気消沈してステータス画面を閉じる。

 どうしよう。冒険者ギルドには一応登録するけどこれじゃあ冒険者として生活してもつまらないし、かといって普通に生活するのもなあ……


 そんなことを考えながら街を歩いていると、何処かから奴隷という単語が耳に入ってきた。そこで閃く。

 そうだ、奴隷を買ってみよう。

 ファンタジー世界の定番と言ったら奴隷だし、奴隷を育てて強くしながら生活すれば暇潰しになりそうだ。

幸いにも王様から貰ったお金はあるし早速行ってみよう。

 



「いらっしゃいませお嬢様」


 適当に目に入った奴隷商に入ったわたしを出迎えたのは杖をついたおじいさん。

 一見、今にも死にそうな程しわくちゃな顔をしているがその目は鋭く並大抵の人物なら腰が抜けてしまいそうな威圧感を放っている。少し戦ってみたいかも。


「奴隷、これで買えるだけ」


 そう言って、王様からもらったお金のギッシリ詰まった大きめの袋を渡す。

 片言なのはおじいさんの威圧にビビったからでは無い、人とろくに会話をしたことがないわたしは、人と話すのに慣れてなくて誰かと話そうとするとこんな言葉使いになってしまうだけだ。


「どのような奴隷をお求めでしょうか」

 

 どうしようか、成人の男はわたしには難易度が高いから却下、同年代の女もわたしには難易度が高い。

 となると年下の女の子か男の子になるが、身の回りの世話もさせたいし女の子にしておこう。


「かしこまりました。こちらの部屋で少々お待ちください」


 そう言われて待つこと数分、おじいさんが12才位の二人の女の子を連れて戻ってきた。

 説明によると二人は双子のエルフの姉妹らしい。

 生エルフとかちょっとテンション上がってきた。

 髪は揃って金の長髪、わたしを睨みつけるように見ているのが姉のサラ、その後ろに隠れておどおどしているのが妹のミラ。エルフだけあって二人とも顔立ちが整っている。わたしの平凡な顔とは大違いだ。


 「いかがでしょうか。ここまで良い物件はそうは居ませんよ?」

 「買う」


 おじいさんの問いに即答する。この瓜二つの双子のエルフを見た瞬間にもう買うことは決めていた。

 書類にサインし、主従の契約を済ませる。

 その際、手の甲に入れ墨を入れるのだがかなり痛そうだった。

 主従の契約を済ませると主人は奴隷のステータスを見ることができることが分かった。

 この世界にステータスの概念があったことが驚きだ。

早速、二人のステータスを見てみる。


サラLv3 才能9


スキル

・魔法《火》Lv2

・魔法《風》Lv2

・魔法《水》Lv1


ミラLv1 才能9


スキル

・魔法《光》Lv1

・料理Lv1

 


 二人のステータスを見てみるとわたしのステータスと大分違う。

 おそらくこのステータス画面がこの世界の一般的なステータス画面なのだろう。

 となると、ここはもしかして未来のIDOの世界じゃ無いのかな?

 まあどうでもいいか。

 それより才能って何だろうか?


 「才能?」

 「才能は1~10まであり1が最低、10が最高となっております。ランクが高ければレベルが上がるほど強くなりレベルの上限も高くなります。それと、多くのスキルを覚える事が可能です」


 わたしが漏らした呟きにおじいさんが解説をしてくれる。

 おじいさんの説明からすると、この二人は将来かなり強くなるって事だ。

 これは良い買い物をしたかもしれない。


 「またの御来店をお待ちしております」


 おじいさんからお釣りを受け取り、二人の奴隷を引き連れて店を後にする。

 さて、これからどうしようか。奴隷の値段が想像以上に高くもう殆どお金が残っていない。

 この世界の物価はまだ分からないがおそらくこれじゃ宿に泊まることはできないだろう。

 後先考えないわたしの悪い癖が出てしまった。これからはなるべく気を付けよう。

 …… 何時もそう思いながらも中々治らないんだけどね。


 さて、次は当初の予定通り、冒険者ギルドにでも行くとしますか。

 ところで奴隷ってギルドに登録できるのかな?

 まあ、行ってみれば分かるか。



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