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里沙子と宏樹  作者: 神姫
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好きな人

「今日の放課後、委員長さんと副委員長さんは、

2年2組に集まってください。宜しくお願いします。」


朝の会で、先生に言われた。


「里沙ちゃん、大変だね。」


「うん…。めんどくさいわぁ…。」


「がんばってね。」


「うん。ありがとう。」


また宏樹に会える。

あたしは、宏樹に会うのが楽しみだった。


体育の時間。3組と4組は、合同で体育をするので、この時間でも会える。

でも、体育の時はあまり話さない。

男女別々だから。


今は、女子は高飛びをしているところだ。

120センチに挑戦したが、飛べなかった。


周りから、あぁ…。と声が飛ぶ。


これでも、私は運動神経が良い。

みんなに期待されているほど。


腰に棒が当たり、痛かった。


「大丈夫?」


「ケガしてない?」


「里沙〜大丈夫?」


周りのみんなに心配されながら、列に並ぶ。


「大丈夫だよ。」


かっこわるいトコ見せちゃった。




「猪上さん、ドンマイやな。」


「飛べるとおもっとったけど。」


「次、がんばれよ。」


男子にも声をかけられる中、一人だけ心配してくれる人がいた。


「猪上さん、腰大丈夫?」


宏樹だった。


「あぁ、心配してくれてありがとう。大丈夫だよ。」


「そっか。なら良いんだけど。」


宏樹の優しい気配りが好きだ。


いつもを笑顔を絶やさない。

そんなひとになりたい。


…私が今、こんなことを思ったのは、

宏樹が好きだったことに気づいたからだ。

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