結成キャットテール③
パーティー名が決まったらいつでもダンジョンに潜れるように、バジェットの助言のもと物資を買いそろえた。
ちょっとしたサバイバルキャンプをする気分になれる。
量を気にせずポンポン買っては、空間収納に入れている私の姿を見て
「あと、どれくらいはいるのでしょうか?」
と、しきりに気にしていたが、
「店1つや2つは余裕だよ」
の言葉に呆れていた。
通常、ダンジョンに潜る際は数日分の水や食料、テントや火おこし用具、回復薬に毒消し薬などなど必須とされる物だけでもかなりの重量になり、3人で手分けしても1人の持ち分は7、8キロの重さになる。
空間収納のおかげで荷物の重さを一切気にせず手ぶらで行けるのは、数人の運び屋を雇うぐらい贅沢なことになるそうだ。
夕食の時間になり、パーティー結成祝いをするため、ゼンちゃんとハクレイを空間収納から呼び出した。お互いに初顔合わせ。
空間収納から出てくる1人と1匹を見て更に驚いたバジェットに、「内緒だからね」と口止めしておく。
スキル空間収納持ちでも十分珍しいのに、そこに人が入れる事実が衝撃を加速させるからだ。
ハクレイの様子は、特訓のせいでもう限界といった表情をしていた。
ゼンちゃん曰く、タイムに頼んで空間内の経過を一時的に10倍まで早めてもらったそうだ。
なので実質約5日間の特訓を受けたことになる。
「ハクレイは、ジーンさんの料理を食べられるだけでも幸せです。タイムさんはその、あまり料理が得意じゃないみたいで。あ、ハクレイも料理は得意ではないので、人の事を言える立場ではないのですが」
特訓期間中の食事はさぞ厳しかったのだろう、並べられている料理から目が離せないみたいだ。
「これから私が教えてあげるよ」
「はい、よろしくお願いします」
「ではでは、今日はキャットテール結成を祝いまして乾杯をしましょう。これからの皆の活躍を願って、かんぱい!」
「「乾杯!」」
ジーンの料理に美味さに驚くバジェット。今日一日は驚かされてばかりで、参ったと言いつつ早速おかわりをしていた。
バジェットは自前の工房を持っているとのことで夕食後解散。
食べ過ぎて倒れそうなハクレイに肩を貸しながら、部屋へと戻りベットに横にして、生活魔法のクリーンをかけ鑑定してみる。
Lvは24まで上がっていた。駆け出しの冒険者としては上々のステータスだ。
ハクレイは疲労が溜まっていたのだろうが、いつの間にかスースーと寝息を立てて寝てしまっていた。ゼンちゃんもベットの上で微動だにしてないので寝てるのかもしれない。
仲間が増えてダンジョンへ潜る準備もして、やっと異世界らしくなってきた。
そんなことでもちょっと興奮して、眠気などは無かった。
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