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家出娘 家に帰る②

 繋いだ空間収納から自室までは一歩しかないのだが、一歩で次元を超える事ができるのも異世界ならではなのかもしれない……

 

 なんてしみじみ思う間もなく、近づく足音に戦慄を感じずにはいられなかった。


 ガッ 

 バントトトトトトタ-ン

 タッタッタッタッタッタッタッタントッ トッ トッ トッ トットーーン

 ズザーー  

 

 …コンコン


「おはようございます! ラルンテです!! エーナお嬢様、いらっしゃいますか?」


 なぜ、いることがわかるのか。スキルも魔法も使えないラルンテだが、ときどき異常なほど勘の鋭い時がある。

 「はい」と返事をすると勢いよく扉が開き、姿を見ると同時に飛びついてきた。


「お嬢様ーーーー!!! いったいどちらに行かれてたのですか。もう三日も、う゛っ、う゛ーーーーー」


(三日??)


 三日という言葉が不思議だったが、家出から三日が経過したということか。

 原因はおそらく重力系魔法のせいか、収納空間内との時差によるものなのか……。

 

 ハッキリとは分からないが、心配をかけてしまい申し訳なく思った。

 

 ラルンテにごめんなさいと伝えると、仕事モードに切り替わり


「どこにも行かないでくださいね!」

 

 と睨みを効かされ、奥様!奥様ー!!! と声高らかに部屋を出てて行ってしまった。


(言い訳どうしよう…)


 ドタドタと階段を駆け上がる音がして、部屋に近づいてくる。

 そこにはユーナ姉様とリーナ姉様までいる。

 いつの間にか大事になっていたのだと改めて思うと申し訳なさが何倍にも膨れ上がった。


「あぁーエーナ!! どこいってたのぉ!」


 まず母親が抱きつく。


「「エーナ!!」」


 そして姉様ズが抱きつく。


(く、くるしい)


 だがこの程度は我慢しないと、大切な家族に余計な心配をかけてしまったのだから――

 3人を支えながら、謝罪をする。


「お母様、突然出て行ってしまい申し訳ありません」


「もういいわ、帰ってきてくれただけで、エーナがいなくなってしまったら……」


 瑛太の頃は母親の存在をあまり知らずに育っため、エーナ記憶を頼りに母親の事を理解しようとしていたが、まだまだ足りていないと痛感した。

 

 何より、涙ぐむ母親には堪えるものがあった。姉達にも同様に心配して嫁ぎ先からこちらに来てしまったのだろう。


 家族を心配させたいわけじゃないし、モンスターを倒せる力を証明しても心配が全て解消されるとは限らない。


(冒険者を諦めるしかないのか……)


 その後、ギルドから帰ってきた父親には強くお叱りを受け、兄はギルドで後処理をしてるので合えなかったが、心配していたことを伝えられた。


 勝手が過ぎたなとその夜は一人で反省会を開いた。

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