マーケティング理論03
主人公とヒロイン、最低限の定石。
主人公は遅刻厳禁、時間厳守
皆さんも経験があろうかと思いますが修学旅行の際、遅刻厳禁・時間厳守・五分前行動が厳命され、多少窮屈な思いをされた事でしょう。
では何故、それ程までに徹底されたのか?
それは、ビジネススキルとして基本中の基本、全てのビジネスシーンの前提だからです。
これができない人は周囲から失望され信頼されず、あらゆる業務のハードルが自然と上がるので気を付けましょう。
では、小説における時間厳守とは何か?
取りも直さず、主人公やヒロインは遅刻厳禁だという事です。
小説の物語とはどんなジャンル、群像劇だろうと、主人公の人生を指します。
『ヒーローは遅れてやって来る(ドヤァッ)』
なんてしてる場合じゃありません。
最悪でも主人公は初っ端に登場させましょう。でないと、先ほども言ったように読者の設定する物語や登場人物に対するハードルが時間の経過と共に右肩上がりで上昇していきます。
何故か? それはそういう心理だから、としか言いようがありませんので悪しからず。
そもそも、Web小説とは何か?
これを提供される食事に喩えて考えてみましょう。
どこでもスマホで手軽に気軽に楽しめるWeb小説。言うなればこれは、コンビニおにぎりか何かでしょう。少なくとも、高級フレンチでない事は確かです。
高級フレンチのような小説なら、メインディッシュである主人公が多少遅れて登場しても許されますが、ファストフード店がメイン料理を出さず、お通しだけ出して十分以上も待たすのは論外でしょう。間違いなく客は帰ります。Web小説なら、ブラウザバックでしょうか。
『二話じゃダメなんですか?』
心を鬼にして言います。ダメです。いいからとっとと登場させてください。
魅力的な主人公、自分の子供のように愛着が湧いて大切にしたいのは解りますが、読者はそれが一秒でも早く見たいので出し惜しみせず、さっさと出してやった方が好まれます。
それに、大切に思うなら物語の中で大切に扱えば読者とWin-Winじゃないですか。
そして、一秒でも早く活躍させる事。
今日、Web小説なんて誰でも書けるからネット上に氾濫してます。
差別化する意味でも、ゆったりと冗長な説明よりも活躍ぶりを前面に押し出した方が作品としては際立つでしょう。何故なら、その大勢の作品はテンポは良くても最初は主人公や世界観の『説明から入るから』です。自分の商品を売り出す時は、事前に類似商品の傾向も調べておきましょう。『敵を知り、己を知れば百戦危うからず』です。
因みに主人公が成長努力型だった場合は、ヒロインを活躍させましょう。
所謂、バディ物ではない限りはサブキャラの活躍はオススメしません。
キャラの描き分けが面倒になる前に、登場人物は極限まで絞りましょう。
・魔物と戦う主人公。苦戦している時に少女が颯爽登場! 一撃で倒し主人公を助ける。
別の目的があって来た少女。主人公に幾つか質問すると立ち去る。一緒に行こうと提案するも「ついて来ないで」と無下にあしらわれる。
少女の事が気になる主人公はこっそりと後を付ける。その先で少女は先程よりも強大な敵と戦っていた。苦戦を強いられる少女は徐々に押されて行き、絶体絶命に。
そこで勇気を振り絞る主人公。一瞬だけ敵の注意を逸らし、その隙に少女が敵に決定打を当て形勢逆転。よろめく敵に総攻撃を掛けて倒す。
主人公の実力を認めた少女は一緒に行こうと旅立ちを告げる。
大体、例としてこんな感じで一話ができますね。
「二人の邂逅」「主人公の活躍」「ヒロインの魅力」全部乗せです。
最低でもこの三つは一話の中に収めましょう。二話まで引っ張っても良い事ありません。
次は第一話ですべき事についてもう少し詳しく書いてみましょうか。
読了ありがとうございました。