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モーニングコール

作者: かるぴんす

春眠暁を覚えずとはよく言ったものだ。

朝、眠たい目を擦りつつ電車に乗る。徐々に覚醒する。

周囲に不信感を募らせない程度で周りを見渡してみると、ほとんどの人は下を向いている。

携帯電話や新聞を見たり寝たりしているからだ。

それによって、空気はどんよりしている。一日の始まりにこんな空気だと日本の将来も暗澹たることにだろう。

もっと前を向こうよ、と思いつつも乗り換えのため電車を降りて隣のホームに移動する。               

電車が来て、乗客が下りてくるときにふと気が付いた。

二列に分かれて乗客が降り終わるのを待つ姿は、まるでこれから職場、学校等に行く人を送り出す花道のようではないか。もし実際に手で花道を作ることはできなくても、ハイタッチぐらい交わすことが出来たなら、きっと

 今日も一日頑張ろう

ってなるかもしれない。

こんな制度、いやで制度と言わないまでも慣習にすることができたらどんなにこの社会が明るくなることか、

この複雑化した社会にはっきりした人生を豊かにする方法を作り出せたらいいのになあと思っている。

少し興奮気味に学校で友達にこののことを伝えると、

「中年オヤジにセクハラされそうだからやだぁ。」

と言われて一つの芽が摘まれたことは余談である。



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