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僕がKUM〇Nで苦悶してること

作者: KUMOンゴー!

僕の不満は中学生にもなって公文に通ってる生徒のことだ。マジで中学生が公文に通ってもその子のためにならないことが多すぎる。


僕の愚痴の前にくもんについて少し説明したいと思う。生徒に週に何回か通塾してもらい、個人別に実力に合わせたプリントを渡し生徒の自主性に任せた学習をさせる塾である。


伸びる生徒はどんどん先に進めて学年を超えた勉強をすることもよくあるが、伸びない生徒はマジで全然伸びないのが特徴である。


まずこの無学年式学習と公文の月謝の安さのせいで負のスパイラルが生まれてしまう。


公文に通う子の家は貧乏というイメージがないだろうか?実際のところ、それは事実で公文しか通える所がないという生徒も多い。ということは公文生の親の年収は低いという事になり、それはつまり学のない親が多いということになる。そういう家庭はまず勉強する意識や好奇心、そして勉強する環境があまり整っていない、などなど色々な負の要因を抱えている場合が多い。


そういうところの子が公文みたいな無学年式学習をやったところでかけらも伸びないし、マジで成長しない。勉強する意識がそもそもないのだから伸びようがない。とはいえ小学生くらいならこちらでも何とかしようがあるし、隣にアルバイターが張り付いてやらせるなんて事は良くある。やってる事も簡単だから小学生くらいならまだまだ成長させられる。


問題は中学生だ。教材も整ってないし、最後の改定が10年前の教材もザラになる。そんなゴミみたいな教材やらせたくねぇ。教材の難易度も低すぎるし、少し難しい問題にはヒントが大体付いてる。思考のプロセスを鍛える必要があるのにヒントが付いたら意味がない。問題は覚えるんじゃなくて考えるもんだと公文に言いたい。


無学年式学習で教材がクソだし、受験体制も出来てないんだから来ない方がマシである。親は金がなくても夏季学習だけ通わせるとか少し工夫するだけで勉強する意識から根付かせてるいい塾に通わせてあげてほしい。マジで中学生を公文に通わせようとするな。通わせてる事で安心してるのは親だけで、子供は上がらない成績と常に葛藤している事を理解してほしい。


僕の働いてる公文にも中学生はたくさんいる。その多くが大した成績じゃないし、いつも上がらない成績と悩んでいる。もう諦めている子も何人かいるが。


そんな生徒の中にもやっぱり個性があるもので、成績のグラフも十人十色になる。ある女の子は全教科のうちに英語だけ突出していて他はてんでダメだった。だけど、いつも真剣に勉強していて宿題もいつもやってきていた。つまり典型的なアホな女の子である。丸付けに飽きたぼくはちょっかいのつもりでその子に


「夢はなに?」

と聞いてみた。

「大学に入って海外で働いてみたいです。」


満面の笑みでそう返された。心が締め付けられた。僕は意味も何もない教材をその子に解かせている。その子はそれを解けば夢に近づけると信じている。いつものバイトの日常が途端に辛く見えた。悲しく思えた。


その子は物心もつかない内に公文に入って、住んでいる地域で小学校が決められて勝手にクラスが決められて、そのまま選択肢もなくて公立中の中学生なった。だから公文を辞めて違う塾に行くなんて考えにはならないし、選択肢があるという事すらも知らないのかもしれない。


だけど人生の責任は知らなくても自分にある。だからこそ選択肢から自分で選んでほしい。


そんな事を伝えたら彼女が公文を辞めてしまって、僕が怒られるかもなと思って悩んだ僕は、

『まぁでも怒られてクビになってもいいかな』

思って今度伝える事にした。

本当にどうしよう。

感想とかあんまり欲しくないです。悲しくなる気がします。

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― 新着の感想 ―
[一言] あれは、自習の習慣とか、幼くて記憶力の高いうちに暗記でのリードを稼ぐというような意味が一応あるっちゃあると思います。
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