※ここまでの登場人物について
お読みくださり、ありがとうございます。感想で人物紹介があるとありがたいとのことでしたので、登場人物について紹介していきたいと思います。
【主人公】
☆ウィル(ウィリアム・グラティア)
物語の主人公。仲の良い者達は、ウィルと呼ぶ。元々アルトディニアの魂の持ち主。日本で亡くなり、アルトディニアに戻るとフォスターが不老と肉体強化付きの器を創って待ち構えていた。
生まれて三年と少しだが、年齢は十五歳と周囲には伝えている。銀糸の長髪は邪魔にならないように頭の後ろで結わえられ、蒼紫(タンザナイトの紫に近い色味)の目はドングリ眼で、身体の線が細く身長も高くはない。そのため、美少年という印象。初対面の時、マーシャルやガイは十二〜三歳と勘違いをした。途中で成長したが、それでも青年にはなりきれず十六〜七歳。声もボーイソプラノからテノールになった。
【アルトディニア大陸・オズワルド公爵領】
■ノーザイト要塞砦騎士団
☆アレクサンドラ・オズワルド
ノーザイト要塞砦騎士団総長。精鋭隊を率いている。オズワルド公爵家長女。一年前まで第三王女付きの近衛騎士団団長を務めていたが、次兄ハーバードの後任として公爵領へ帰って来た。オズワルド公爵家の特色である真っ赤な髪が印象的な女性。女性としては背も高く二十七歳になり、裏では行き遅れと囁かれたりするが、本人は仕事を生涯の夫と定めて生きているため気にしていない。エドワード王太子の気持ちに気付いているがオズワルド公爵領を守るため、気がついていないように振るまっている。
☆マーシャル・モラン
ノーザイト要塞砦騎士団 第一師団師団長。頭脳派集団を率いている。元々はモラン伯爵家の次期当主と言われていた人物。騎士訓練学校時代、オズワルド公爵家やガイの考えに共感を持ち、父親の考えに反発して最終的には伯爵家を出された。父伯爵から子爵位を与えられている。その後、ガイの勧めでオズワルド公爵領へ移り住む。二十五歳という若さで爵位を持ち、美丈夫であることから女性から熱い視線を受ける。勤務中は、スキルを用いるために眼鏡を着用している。後に亜人となる。物語の序盤からスキルズテイマーという二つ名持ち。
父とは領地のことで揉めたが、仲が悪いわけではなく弟や家令とは連絡を取ることがある。
黒髪で蒼玉(青色)の目。
☆ガイ・ラクロワ
ノーザイト要塞砦騎士団 第二師団師団長。戦闘特化型の騎士を率いている。ラクロワ伯爵家嫡男で竜人族の青年。普段は青灰色の短髪に新緑の瞳だが、竜人族としての力を使うとセラフィナイトのような色の縦長の瞳孔の瞳になる。マーシャルとは同じ二十五歳で訓練学校時代からの友人。ウィルのことは龍の住処に見物へ行っていた。『龍王を守護する者』後継者でもあるが、義母との確執で父に廃嫡願いを提出している。母違いの弟がいる。
☆ハワード・クレマン
ノーザイト要塞砦騎士団 第三師団師団長。諜報・隠密活動に特化している騎士を率いている。森で義母に拾われ、クレマン子爵家の養子になっている。ベアトリス・クレマンの義兄。ガイとは幼馴染で、ノーザイト要塞砦騎士団へ入団したガイとマーシャルの指導役を務めていた。ベアトリスと弟は同母だが、父親は違う。精霊のドライアドと親しい。現在二十七歳。濃い金髪で碧眼。身長は高いほうからガイ、ハワード、マーシャルの順番。
☆ディーン・ファーガス
ノーザイト要塞砦騎士団 第四師団師団長。魔獣研究家として有名で、弱点特攻に優れた師団を率いている。ルグレガンを守護しつつ、魔境へ潜っては魔獣を観察している。淡い金髪に赤色の目。三十歳。
☆ダリウス・コンラッド
ノーザイト要塞砦騎士団 第五師団師団長。兵器の専門家で、師団も大型兵器の取扱いが上手い騎士が集まっている。師団長の中で、唯一の妻帯者で、子煩悩で愛妻家としても有名。元騎士の奥方と新しい武器を考案しては、各地に配備してまわっている。セルレキアの街を護っている。焦げ茶の髪に翠色の目。四十五歳。
☆ロイド・オニール
ノーザイト要塞砦騎士団 第六師団師団長。人心を操作することに長け、師団も人を護ることに長けた者達が集められている。巡回コース上にある村や街の連携を強め、民兵団を育てている。赤茶色の髪に碧眼。二十九歳。
☆ワーナー・マソン
ノーザイト要塞砦 第一師団副師団長。真面目な性格で、第一師団の騎士達から慕われている。縁の下の力持ち的存在。総長のアレクサンドラと師団長であるマーシャルの間で挟まれて、青褪めた顔色をしている姿を騎士達に見られ、同情されているらしい。金髪碧眼の二十四歳。
☆オーウェン・トマ
ノーザイト要塞砦騎士団 第一師団副師団補佐。トマ男爵家三男。マーシャルの目に留まり二十三歳と若くして副師団長補佐になる。次兄と弟と仲が良く、街の住民とも交流も多い。見た目は、オズワルド公爵領で一般的なこげ茶の髪に青の瞳をしている。長兄はクラーク・トマ、次兄はジョナサン・トマ(国立錬金研究所所長)。クラーク・トマのやらかしで騎士団退団。現在は、エドワード王太子の側近で護衛役を勤めている。
☆ユアン・イザドル
ノーザイト要塞砦騎士団 第二師団副師団長。元Sランク冒険者。パーティーメンバー揃って、第二師団へ入団している。頭脳戦も得意。黒髪にこげ茶色の目。日本人に見える色だが、見た目は彫りが深く美形である。
☆オスカー・カバネル
ノーザイト要塞砦騎士団 第二師団副師団長補佐。元第一師団師団長ベントン・カバネルの甥。
☆ヴァン・マイヤー
ノーザイト要塞砦 第三師団副師団長。元Sランク冒険者。ユアン・イザドルと同じパーティーに所属していた。斥候や暗殺系のスキルを持つ。普段はノーザイト要塞砦の街に潜っているため、詰所で見かけることはほぼ無い。(名前のみ)
☆トラビス・ランベール
ノーザイト要塞砦 第三師団副師団長補佐。ランベール男爵家三男。ハロルドの友人でウィルの動向を探るが、元々の性格からウィルに敵対することなく、引くことになる。
☆ミカエル・ハミルトン
ノーザイト要塞砦騎士団 第六師団副師団長。ハミルトン商会次男(名前のみ)
☆ウォルコット・ボネ
ノーザイト要塞砦騎士団 第三師団所属の魔法士。元・ボネ男爵家の四男。三十八歳。破婚歴あり。
☆ハロルド・ガナス
ノーザイト要塞砦騎士団 特務師団師団長。ガナス子爵の五男。前任の副師団長たちから求められた特務師団が創設され、その古株の騎士達から推薦されて師団長の任に就く。二十二歳と若く、背も高く堂々たる体躯の持ち主であるが、短絡的な発想が多く問題を起こす事が多い。古き騎士たちの傀儡とされている。茶色の短髪で緑色の目。
☆ブフォル・オルグレ
ノーザイト要塞砦騎士団 特務師団副師団長
元第一師団副師団長。ハロルド・ガナスを傀儡にした張本人。
■オズワルド公爵領・その他 人物紹介
☆サリエル・オズワルド
オズワルド公爵領当主。
☆リリアナ・オズワルド
サリエル・オズワルドの妻。元々身体が強い方ではなかったが次男ハーバードが亡くなってから、余計体調を崩すようになった。
☆ハーバード・オズワルド
ノーザイト要塞砦騎士団 前総長。二年前、魔境から出現したSランク級の魔物からノーザイト要塞砦を守るために戦い、命を落とす。オズワルド公爵家次男。
☆セドリック・オズワルド
オズワルド公爵次期当主。三十二歳。長男。長い間、王都で生活していたが、物語の最中にオズワルド公爵領へ帰還する。
妻帯者で十二歳(長男)、十歳(長女)、七歳(次男)、六歳(三男)の父親でもある。
☆リリス・オズワルド
セドリックの妻。マンスフィールド公爵の弟(侯爵)の娘。三十一歳。
☆ベアトリス・クレマン
ハワード・クレマンの妹。クレマン子爵家の養子となっている。普段は街の孤児院や治療院に居ることが多い。亜麻色の縦ロールが印象的で空色の瞳は愛らしいと評判の治癒魔法士でハワードの妹である。二十三歳で婚約の申し込みが殺到しているらしいがベアトリスは興味がない。ウィルのお胸様恐怖症の原因になった女性でもある。精霊のウンディーネと親しい。
☆リゲル・ラクロワ
オズワルド公爵領ガルドリアの代官を勤める伯爵。
☆メリッサ
前任のギルドマスター。サットドールの操り手。アレクサンドラと従姉妹。前任国王ベネディクトと側妃シャーロットの間に生まれた王女。しかし、姦計によって王女としての籍はない。王城を守護していた大精霊ノームによって育てられる。
☆バークレー・フォール
フォール子爵家出身。現在、ノーザイト要塞砦のギルドマスターを勤める。貫録のある体格をしているが、マーシャルに対しては腰が引けている。バークレーがメリッサの従者になるまで、マーシャルとは幼馴染の関係だと思っている。マーシャルより五歳年上の三十歳。苦労の所為か三十路半ばに見られることが悩み。
☆ベントン・カバネル
ノーザイト要塞砦騎士団 前任の第一師団師団長。現在は、ノーザイト要塞砦警備隊訓練官を務めている。
☆アルノー男爵
議会メンバーの一人。諜報活動を行っている。
☆タマラ
『タマラの店』店主。クライドの妻。元Sランクパーティー・白銀の双牙の一人。
☆クライド
『タマラの店』調理人。タマラの夫。元Sランク冒険者。白銀の双牙のリーダー。
☆ビアンカ
ノーザイト要塞砦騎士団 鑑定士。仕事がない時は、街の商店区で店を営んでいる。商品は、迷宮品や迷宮で取れた素材。店でも、鑑定を行っている。
☆クラーク・トマ
オーウェン・トマの母違いの兄。トマ男爵家長男。年齢32歳。樽のような身体をしており、武術全般を苦手としている。
☆ジョナサン・トマ
オーウェン・トマの母違いの兄。クラーク・トマとは同母であるが、両親と兄のことは嫌っている。トマ男爵家次男。錬金研究所所長。弟二人を溺愛している。金髪に青色の目。三十歳。
☆ガルーダ・アセムト
元第三師団 副詞団長補佐 今はノーザイト要塞砦で民間の諜報機関を設立している。
【レイゼバルト王国】主な人物紹介
☆エドワード・アダン・フォン・レイゼバルト
レイゼバルド王国王太子。オズワルド公爵家領にて領地運営や民の暮らしを勉強中。貴族には存在を公表しているが街の住民には秘されている。アレクサンドラを幼少の頃から今まで想い続ける一途な面も持ち合わせる。王族特有の青い髪は現在染められ茶色になっているが琥珀色の瞳は隠していない。初日の事件で謹慎処分を受ける。二十七歳。
☆オーガスト国王
王としては凡愚であると皇太后から言われる人物。臆病者で、貴族達の言いなりになりかけていた。
☆デメトリア王妃
マンスフィールド公爵家の令嬢として生まれたデメトリアは、人族が一番という考えはなく、他種族に対して嫌悪を抱いていない。オーガストは人として好んでいるが、為政者としては嫌っている。
☆カーミラ
第一王女
☆シャルロッテ
第二王女
☆エステリーゼ
第三王女
☆前国王・ベネディクト
反人族至上主義・反貴族至上主義を掲げ、レイゼバルト王国を他種族も住みやすい国へするため貴族達と対立していた。オズワルド公爵領を視察に訪れ、シャーロットを側妃に望む。
☆側妃シャーロット
四代前のノーザイト要塞砦騎士団総長を勤めた女傑。前国王ベネディクトのオズワルド公爵領視察の際、ベネディクトと恋に落ち、退団後側妃となる。一年後、メリッサを無事に出産するが、王妃ジョセフィーヌに不義密通の疑いを駆けられ、裁判中に亡くなる。
☆ジョセフィーヌ・アッカーソン
元王妃。前国王ベネディクトの正妻である。元は伯爵令嬢。両親から王妃になるためだけに教育されて来た。そのため、心が歪んでいる。ベネディクトが亡くなり、一年後。アッカーソン家に降嫁させられる。
☆エイハブ・アッカーソン
アッカーソン公爵家当主。人族至上主義・貴族至上主義筆頭。爵位を手に入れるため、ジョセフィーヌを騙し、手に入れる。
☆カーラ・リーガル
エドワード王太子側勤め。リーガル子爵家令嬢。第三王女の近衛騎士団長アレクサンドラ・オズワルドに憧れ剣を持つようになるが、あっさりと近衛騎士団を退団したアレクサンドラに落胆する。エドワードと一緒にオズワルド公爵領へ来たが、トラブルを起こし続けたせいで、屋敷から外出できなくなっていた。
☆デイジー・ハバネル
ハバネル伯爵家の庶子。自称ガイ・ラクロワの婚約者。
【龍の住処】
☆緑龍
ウィルに御師様と呼ばれる存在で、最後の龍王。山のような大きさで龍の住処、更に奥の鎮守の森に住んでいる。人族の過ちを許し、龍の住処から見守っているが、ウィルのことになると過保護になる。煌龍・黒龍・青龍・緑龍・赤龍・黄龍・紫龍・銀龍・金龍という龍王が存在していた。煌龍の弟龍。ロッツェの盟友である。
☆紅龍
真名はゲネルゼブル。名前の通り紅の龍で古代種と呼ばれる竜王の眷属でもある。普段は龍王と共に龍の住処で暮らしているが稀にアルトディニア大陸へも降りる。ラクロワ伯爵家や連峰の竜人族と交流があり、あることがきっかけでマーシャルと契約を結ぶことになった。その身に龍宝玉を宿しているが、龍王になることを拒んだ。
☆蒼龍
紅龍の子で、櫻龍の父である。ウィルのことは紅龍から聞かされていたが、関わらないようにしていた。しかし、櫻龍とウィルの交流から、ウィルを知り、心を許すようになる。
☆江龍
蒼龍の番で、櫻龍の母である。
☆櫻龍
ウィルの盟友。ウィルが迷子になり、出会った古龍種。ウィルが不老であることを知り、盟友になることを提案する。ウィルがアルトディニアへ降り立つ頃、白龍の子を宿していたため、会うことが叶わなかった。真名はモルガマリー。
☆白龍
櫻龍の番で、ウィルの友。真名はレーゼルヴァルド。
☆水龍(翁)
水龍。真名はヴィンデルバント。龍の住処を守護していた煌龍王煌龍の番。ウィルの用いる龍術で正気に戻り、天へ還ることを願った。紅龍の父。
☆煌龍
龍王。フォスターの盟友。
【神界の神々】
フォスター
『創造を司る神』最高位の三柱である古代神。ウィルの身体を創りだした。豊かな銀糸の髪を膝辺りまで伸ばしている。紫水晶のような瞳は切れ長で見る者によっては恐怖する者もいるらしい。
太古アルトディニア暦、友の竜王が人族に殺され人族を憎むようになった。ウィルと暮らすことで多少は軟化する。
ロッツェ
『時を司る神』最高位の三柱である古代神。ウィルの器の時間を止めた神。
ベリウス
『叡智を司る神』最高位の三柱である古代神。二千年前から眠りに就いている神(作中では名前のみ)。
レマニー
『調和を司る神』古代十神の一柱。フォスターやロッツェの所為で、年中胃を痛めている(作中では名前のみ)。
ルース
『光を司る神』次世代の神。フォスターに命令され、ウィルに光の加護を与えた。後々、自らの意志でウィルに加護を与え、その力の使い方を教える。